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泣けるおすすめドラマ『白夜行』ネタバレ感想~山田孝之×綾瀬はるか

sunrise

2006年TBSの冬ドラマ『白夜行』を紹介します。

物語の始まりは主人公・亮司の幼少期。亮司は同級生の雪穂に性的虐待をしていた父親を殺害し、雪穂は亮司の罪をかばうために自分の母親を殺害する。

お互いを守るために交換殺人をした二人が、その後14年間助け合って罪を隠し続けるという、なかなかヘビーなストーリーとなってます。

秘密の共有で二人の結びつきが強くてキュンキュンが止まらない。そして切なくて毎話号泣です。2人は無事時効を迎えて太陽のもとを歩ける日がくるのでしょうか。

「白夜行」
Hulu<フールー>

原作:東野圭吾「白夜行」
脚本:森下佳子
放送年:2006年1-3月
話数:全12話
主題歌:「影」柴咲コウ

キャスト

★桐原 亮司:山田孝之
(子ども時代:泉澤祐希)
小学生の頃、図書館で知り合った雪穂に恋をする。切り絵が得意

★唐沢(西本) 雪穂:綾瀬はるか
(子ども時代:福田麻由子)
母親死亡で華道家の唐沢礼子(八千草薫)の養女となる

★笹垣:武田鉄矢
亮司の父殺害事件を担当していた刑事

 

 第1話:不幸な子供時代

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1991年秋

11歳の亮司(泉澤祐希)はいつもひとりでいる雪穂(福田麻由子)に恋をする。

雪穂は母子家庭で貧しく、母親に売られて性的虐待を受けていた。

ある日、雪穂が母親に連れられて建築中のビルに入っていくのを亮司が見つけ、後をつける。そこでは亮司の父親が裸の雪穂を写真撮影していた。

亮司は持っていたハサミで父親を刺し殺す。

「だからやったのは私だよ…」

雪穂はハサミを持ち、ぼう然とする亮司に感謝する。

そして自分の母親を犯人に仕立てるため、薬を飲ませガスの元栓を開く。母親はガス中毒で死亡する。

亮司の父親が殺されたときに使われたハサミから、雪穂の母親の指紋が出て、捜査が終わる。

2人は接点を消すため、思い出の切り絵などを捨ててサヨナラする。

1998年冬

雪穂(綾瀬はるか)は華道家の女性(八千草薫)に引き取られ、育てられていた。

すっかり事件が風化していると思っていた矢先、亮司(山田孝之)の目の前に刑事の笹垣(武田鉄矢)が現れる。

雪穂は超絶美人に、亮ちゃんはイケメンに成長を遂げる。

感想

福田麻由子ちゃんの涙を流すタイミングが絶妙で、泣かされてしまった。
その後の2人のお別れシーンの畳みかけで、号泣ですわ。子役の演技が素晴らしいね。

 

第2話:7年ぶりの再会

1998年冬

17歳になった亮司は同級生の菊池(田中圭)から、7年前の事件をほのめかす写真を突き付けられる。菊池は事件の第一発見者で、ネガと引き換えに金を要求した。

一方、雪穂は学校でいじめを受けていた。

駅の公衆トイレで雪穂についての落書きがされており、それを消していると亮司が現れる。二人は7年ぶりに再会する。

ある日、雪穂と親友の江利子(大塚ちひろ)は学校の帰り道に、裸で拘束されている同級生(いじめの犯人)を見つける。そこには菊池の帽子が落ちていた。

実はそれは全て雪穂と亮司が計画を立ててやったことであった。

菊池は警察に疑われたため、亮司にネガと引き換えにアリバイの証明を頼む。亮司はネガを手に入れ、計画が成功する。

感想

周りの大人たちが、過去を隠して生きる幸せなんてありえない、って雪穂に向って言うのが切ない。まさかそんなどえらい過去を背負ってるなんて思ってないもんね。

子役時代も最高だったけど、大きくなった二人にも号泣ですわ。二人の身長が同じくらいだから、亮司が雪穂の手下って感じが出ていいね。

 

第3話:縁の下の力持ち宣言

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1998年12月

菊池(田中圭)は笹垣(武田鉄矢)の元を訪れ、亮司にハメられたと訴える。笹垣は、亮司と雪穂の繋がりに気付き、7年前の事件を蒸し返そうとしていた。

そんなとき、手下の園村(小出恵介)がやくざの嫁と性交中に相手が死亡し、亮司に助けを求める。園村と血液型の違う亮司は、女性に精液を残し、園村に疑いが向かないようにする。

そんなこんなで、亮司は何もかも嫌になり、雪穂に自首しようと提案する。

弱気な亮司に雪穂は絶望し、自分の不幸をこれでもかと主張する。亮司は同情して雪穂を守る決断をする。

1999年3月卒業式

雪穂が待ち合わせの図書館へ行くと、「風と共に去りぬ」の単行本に死亡届と手紙がはさまっていた。そこには、雪穂が幸せになるために陰で支えていくと記されていた。

雪穂は追いかけて、電車に乗り込もうとしていた亮司の手を引き、抱きしめてキスをする。

「ありがとう。最高の卒業式だよ」

感想

亮司が手のひらで転がされてるねぇ
雪穂はほんと酷い指示ばっかり亮司に出すけど、綾瀬はるかの顔面でお願いされたら断れない。あの気が強くてわがままなの、演じる人によってはすごい嫌な女になると思うよ。でも綾瀬はるかだと、凛としてて品があって守ってあげたくなる。すごいマジック

 

第4話:雪穂の恋に嫉妬

1999年春

亮司は自分が死んだように工作して身を潜めた。そして手下の園村(小出恵介)と裏稼業で知り合った銀行員の奈美江(奥貫薫)と協力して、偽造キャッシュカードで大金を引き出していた。

1999年秋

雪穂は春に短大に入学し、ソシアルダンス部のOB・塚原(柏原崇)に恋をしていた。

亮司は雪穂が彼と一緒にいるところを目撃してショックを受ける。

「傷つけてやろうと思った。守りたいと思った時と、同じ強さで」

その後、雪穂は亮司から、奈美江に扮してお金を引き出す役を引き受ける。その間に奈美江は何者かに殺されてしまう。

「信じるから裏切られるんだよ」

危ない仕事をさせられ不満を漏らす雪穂に、亮司は冷たく言い返す。さらに恋に現を抜かしていることを責める。

雪穂は抑えきれない気持ちを静めてほしいと、亮司に抱き着いた。

感想

切ないね。
嫉妬する亮司が魅力的だった。イケメンの嫉妬サイコー

いやぁさぁ、柏原崇の外見でしかも製薬会社の御曹司だったら、誰でも好きになってしまうよ。雪穂は自分を責めないで。これはしょうがない…

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第5話:雪穂の悲しみ

亮司は雪穂とベッドを共にするが、途中で昔のことを思い出してしまう。雪穂は彼を忘れると言うが、亮司は身を引く宣言をする。

「雪穂が幸せじゃないと、俺が死んだ意味がないんだよ」

亮司は裏稼業を斡旋していた松浦(渡部篤郎)に無断で、ゲーム関係の裏ビジネスを始めていた。

一方、篠塚(柏原崇)は雪穂の親友・江利子(大塚ちひろ)と付き合っていた。

恋が上手くいかない雪穂は、亮司に江利子を傷つけるように依頼するが、断られる。

過去のことは水に流そうと言う亮司に、昔の写真を笑い話にできるのかと詰め寄る雪穂。悩みのレベルが普通の人とは違うんだよなぁ。結局、雪穂の願いを聞くことになる。

そして、夜道を歩く江利子は強姦に遭う。

亮司は雪穂のことが信じられなくなっていた。そんな亮司に雪穂は、最終的に決めたのは自分自身だと開き直る。

「亮、だまされる方がバカなのよ」

感想

悲しぃ…

江里子のまっすぐで無邪気なところが好きとか、もう雪穂には勝ち目ないよね。普通ならその恋は諦めるしかないんだけど、雪穂は怒りをぶつけるんだね。

狂ってるけど、綾瀬はるかの透明感と説得力で、なぜか応援してしまってる…。悪いのに可哀そうと思ってしまうのはなぜだろう…

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第6話:松浦の最期

亮司は仕事の金を松浦(渡部篤郎)が黙ってピンハネしていることを知る。雪穂に手を出そうとしている松浦が邪魔な存在になるが、哀しい生い立ちを知り同情する。

一方、雪穂は松浦の存在が邪魔で、殺害することを決意する。

その頃、松浦の前に亮司の母親(麻生祐未)が現れる。夫が昔撮った写真とネガを奪おうとすると、松浦をつけていた刑事(田中幸太朗)が入ってくる。松浦は刑事を刺す。そこに亮司が現れ、松浦を刺す。

亮司は母親に、刑事は松浦が刺したと証言するようにお願いする。

雪穂が松浦に連絡しようとすると、目の前に亮司が現れる。松浦を殺したことに後悔する亮司に、雪穂は感謝の気持ちを伝える

「だから、やったのは私だよ」

感想

泣くー
ここで1話の子どもの頃に言ったセリフ持ってくるかー。やられたわ…。切なさしかないね

 

第7話:雪穂の幸せのために

2000年冬

笹垣(武田鉄矢)は、姿を消した松浦(渡部篤郎)が雪穂と関係があったことを知り、追及する。しかし、雪穂は松浦に脅かされていたと演技する。

雪穂が所属するソシアルダンス部の部員の高宮(塩谷瞬)は雪穂に惹かれていた。高宮の実家は金持ちだったため、雪穂は気持ちを利用して近づく。

2002年1月東京

雪穂と高宮の結婚式まであと一週間。しかし、高宮には他に思いを寄せる女性がいた。亮司が裏で細工し、二人が会うことを阻止し、無事、雪穂と高宮は結婚する。

雪穂が幸せを手にしたことで、亮司は急に目標を失い落ち込んでいると、雪穂が現れる。この結婚で、彼から会社の秘密とお金を引き出し、亮司を幸せにしたいと言う。

「亮の幸せが私にとって免罪符なんだよ」

感想

雪穂が急に幸せになってしまったから、亮司はこれからどうするんだろうって心配していたら、雪穂の考えは全然違ったんだね。びっくりした。売春のつもりで結婚したんですってよ。

やっぱり雪穂スゲーわ

そんで、綾瀬はるかの透明感で全て美しい話に昇華されてしまう。肌の白さに吸い込まれるね

 

 第8話:雪穂の結婚生活

2004年冬 東京

2年前、亮司は雪穂の夫が務める会社からデータを盗み、別会社に持ち込んだ。やり手のベンチャー社長と手を組み社員として働いていた。

一方、雪穂は友人と一緒に会員制ブティックを始めていた。夫(塩谷瞬)と離婚するため嫌がらせを続けるが、夫はその気にならず。亮司と協力してDVと不倫をでっちあげ、離婚に持ち込む。

篠塚(柏原崇)が雪穂のことを怪しく思い、笹垣(武田鉄矢)に近づく。

笹垣は刑事をやめて探偵事務所をやっていた。関わると不幸になるからやめろと言われるが、元カノであり雪穂の親友でもあった江利子(大塚ちひろ)が、過去に強姦事件に遭ったことを伝える。

感想

高宮くんが不憫でしょうがないわー、とか思ってたら意外と大人だったね。ボンボンだから気持ちに余裕があるのかな。雪穂に酷いことされても、金しか見えてないのが哀れに思えて怒りは湧いてこないってさ。
それを聞いていた亮司も辛いなー。好きな女が哀れに思われてるなんて…。しかも自分のために頑張ってやってくれたことだもんね。

ところで、この頃の柏原崇がめちゃくちゃイケメンでビックリ

 

第9話:養母との別れ

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2004年冬

篠塚(柏原崇)と笹垣(武田鉄矢)の調査により、亮司と雪穂の悪事が明らかになってくる。

「彼らの施行には特徴があるんです。自分たちの真実に触れた人間には、死を与えるんです」

そのころ亮司は、大学病院の調剤薬局に勤める栗原典子(西田尚美)に近づき、青酸カリを持ち出すよう頼む。事件を再調査しだした笹垣を毒殺しようと計画していた。

ある日、養母(八千草薫)が庭でサボテンを植えた後、倒れて搬送される。庭に植えられたサボテンの下には、松浦(渡部篤郎)の死体が埋められていた。ひょえー

真実を知ってしまった養母を殺そうとする雪穂。亮司が止めに入り、代わりに実行する。

感想

なにこれ、泣きすぎてちょっとだめだ…。養母役の八千草薫さんが、これまたとっても品があって素敵なお母さんなの。
でも雪穂には亮司以外の言葉は耳に入らないのね。切ない

 

第10話:誠意のある殺し方

2004年12月

亮司の母親(麻生祐未)が自殺し、笹垣(武田鉄矢)が遺骨を自宅に持ち帰る。

雪穂は亮司の電話の声が妙に穏やかで心配だった。

亮司は雪穂にとって邪魔なのは、自分と笹垣だと思っていた。そこで、笹垣殺害のために部屋に忍び込むと、母親の骨壺に気付く。

さらに、自分と雪穂についての調査情報がびっしりと書かれたノートを発見する。

亮司は笹垣のただならぬ思いに涙する。

「だから、こんな殺し方をしてはいけないと思ったんだ」

トイレに仕掛けた青酸カリを急いで流し、戻ってきた笹垣にハサミで襲い掛かる。

感想

亮司にはまだ良心があって人間らしいよね。周りの人に結構影響されてる。
それに比べて雪穂は怖いわ~。徹底してる

 

最終話:二人の未来

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亮司はハサミで笹垣の足を刺すが、致命傷にはならず。その後、トイレに流した青酸カリのせいで体を壊してしまう。

2005年12月 布施

園村(小出恵介)が自首し、亮司がカード偽造犯として全国に指名手配される。典子(西田尚美)は亮司との子どもを産んでいた。

2005年12月24日

「R&Y」2号店オープンの日。店を張り込む笹垣の前に、サンタクロース姿の亮司が現れる。亮司は笹垣をハサミで刺す。

笹垣は亮司に自首をすすめるが、亮司は笹垣が持っていたハサミを握り、自分を刺してしまう。そして、傷を負いながら歩道橋から飛び降りる。

近づいてきた雪穂に向こう側を指さして遠ざけ、後ろ姿を見送りながら、息絶えてしまう。

その後、取り調べを受ける雪穂は嘘の物語をでっちあげた。

2006年11月11日

11歳のときに犯した罪の時効の日。公園のベンチに座っている雪穂に、子どもが近寄ってきて手を差し伸べる。その子は亮司の息子だった。

ー完ー

感想

えーーーうそ~ん。最終回が微妙すぎる。
雪穂と亮司の純愛をキュンキュンして楽しんでたのに、いきなり別の女性の子どもとか…。萎えるわ~
これは1ミリも心が動かない。

そして武田鉄矢のお説教が長すぎて、最終回だけ泣けなかった。

ドラマの主人公を殺してしまうなんて、安易な結末でがっかりだな。倫理観なんて超越したドラマだったんだから、最後は雪穂と亮司が手に手を取って逃げて終わりが良かった。

これじゃ見終わったあとに二人の未来を想像して楽しむこと出来ないじゃん。

 

あどがき

最終回に不満たらたらだけど、、、

山田孝之、綾瀬はるか、そして子役の熱演に乾杯!!

1話から泣かされ続けたよ。

ヘビーなお話だと知っていたからずっと避けてきたんだけど、今回この名作に出会えて嬉しかった。あり得ないことばかり起こるけど、物語に引き込まれて「白夜行」の世界を堪能した。

とにかく若い二人の向こう見ずな危なっかしさが魅力だったね。

そして二人のビジュアルが美しかった。

悪いことばっかりしてるのに、なぜか応援している自分がいたよ。

ただ、主人公死亡ENDだと物語がピシャっと閉じてしまう感じで、なんだか寂しいね

二人の物語がこの先も続くような終わり方で、余韻を楽しみたかったなぁ

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泣けるおすすめドラマ『白夜行』ネタバレ感想~山田孝之×綾瀬はるか」への2件のフィードバック

  1. 通りがかりの雪穂ファン

    川島 江利子役の女優さんは鬼束ちひろではなく、大塚ちひろ(現在は大塚千弘に改名)さんですね。

    返信
    1. やどっきー 投稿作成者

      そうですよね!ご指摘ありがとうございます。修正します。

      返信

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