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Netflix『ヴァイキング~海の覇者たち』シーズン6最終話ネタバレ感想


カナダのヒストリーチャンネル制作ドラマ「ヴァイキング~海の覇者たち」シーズン6の最終話を紹介します。

故郷カテガットを手に入れたアイヴァーは、燃え尽き症候群となりイングランドへ遠征に出た。どうやら片道切符のつもりらしいけど、そんな死に急ぐことないのに…

さてさて、89話に渡って紡がれた物語は、どんな結末を迎えるのでしょうか。

最終話あらすじ

イングランド ウェセックス

アイヴァーはアルフレッド王に和平を申し出るが、ウソを見抜かれて却下されてしまう。

そして再度、戦いの火ぶたが落とされる。

ヴァイキングが劣勢となり、今日に限って目の色がとても青いアイヴァーは、刺されてしまう。さらに疲労骨折で倒れ込み、ヴィトゼルクのひざの上でわんわんと泣く。

「怖い…怖いよ…怖いんだ…」

「ここだけの話にしてやる。骨なしアイヴァーの名は永遠に不滅だ」

そしてアイヴァーは息を引き取った。

それから月日は流れ、ヴィトゼルクはキリスト教に改宗する。王よりアセルスタンという洗礼名を授かった。

アメリカ大陸

ウベたちはフロキと再会する。フロキはこの島にたどり着いて、傷ついた心を原住民に癒してもらったとか。

オテールはウベに、新しい土地にいるのに古い慣習のままでは故郷となんら変わらないと話す。

そんなとき、仲間のナードが原住民の家に強盗に入り、居合わせた首長の息子を殺してしまう。

正当防衛だったと主張するナードに、ウベはけじめをつけるため、血のワシの刑を言い渡す。

しかし儀式のとき、ウベはナードの首を斬って処刑し、故郷の風習を封印する。

新しい生き方を見つけたフロキは、過去は忘れたと言う。しかし夢にラグナルが出てきて、新しい船を造れとせがまれるとか。

フロキはラグナルそっくりなウベに語りかける。

ー完ー

 

最終話感想

泣いたー。号泣した。

こんなに長く続いたドラマの最終回で涙を流したのは初めてかもしれない。切ないな~

最後、ヴィトゼルクが改宗した意味がわからなかったけど、こうやって徐々に神々のことを諦めていくことで、北欧神話を信仰する人が減っていったのかな。

フロキも「死んだらヴァルハラへ」とは言わなかった。

あれだけ信仰心の深かったフロキがだよ。もう何かを支えにしなくてもいいほど心が穏やかな状態なのかもね。禅の思想みたいな感じ?

「悲しいことがたくさんあったけど忘れた」って言うのもめちゃくちゃ切なかった。忘れるわけないのに。言葉に出せないくらいツラいことがあったってことだよね。

泣くーーーーー

アイヴァーはあの足で戦場に出て頑張ったよ。よしよし。いつも強がっていたけど、ヴィトゼルクのひざの上で「怖い」と初めて本音を言ったね。

これも泣くーーー

ウベの船を降りたことを正しかったのか間違いだったのか、ずっと悩んでる繊細なヴィトゼルク好きだったな。少年の頃に父から授かった大事な大事な腕輪をドラッグ買うために売ったとかいう小話も、ヴィトゼルクらしくてほっこりしたんだ。

最終対決がラグナルの息子とアセルスタンの息子だなんて、何の因果なのか…

アルフレッド王は、あの変人のエグバード王や性悪のジュディスに育てられて、なんであんな良い子ちゃんになったんだ?親から与えられたものよりキリスト教の教えが勝るのかね。

なんか不満だし、ヴァイキングの衰退を見せつけられて、とても悲しい気分。っていったい私は何者なんだ?ヴァイキング観すぎて頭おかしくなってるかも。

 

シーズン6感想

キエフの雰囲気好きだった。

アイヴァーに弟か息子がいたらこんな感じかな~?なんてイーゴリ王子との和みシーンを楽しんでた。まぁ利用する目的があったから優しくしたんだろうけど、それだけじゃないと思いたい。

アイスランドから新世界に渡るお話は、ウベとトービの表情が暗すぎて楽しめなかった。演技力の問題なのか、好き合ってる夫婦にも見えないし。

もっと愛があって元気な夫婦が新しい土地を見つけてくれたら、こちらもワクワクして楽しめた気がする。

スカンディナビア半島から手漕ぎの船でアイスランドへ行って、グリーンランドへ行って、さらにアメリカ大陸へ渡ったのは、途方もない偉業だから、そこは拍手を送っておきます。

ラグナルの息子不在のカテガットの未来には興味が無いけど、グリーンランドに残ったチェーティルのその後は気になる。毎日クジラだけで献立考えるの大変だろうな…

 

1話~89話の感想

イライラの波が何度も来たけど、ずっと次が気になって、あっという間に全話完走してしまった。

振り返ってみると楽しかった。

衣装やセットも凝ってるし、髪の生え際が地毛なのがリアリティーあってよかった。日本の時代劇で地毛だと、アセルスタンの前髪なしバージョンになって日常生活が送れないけど、ヴァイキングのツーブロックなら現代でもカッコいいからいいよね。

シーズン1

最終話まで見た後に振り返ってみると、あのラグナルが一市民として民会に参加して、発言するタイミングを見計らってる。あのラグナルがだよ?!あれから出世したな~

あの時代は家族が仲良しで、ロロやフロキも可愛いし、叩き上げで苦労しながらトップを目指す物語にワクワクした。

シーズン2

愛妻家だと思っていたラグナルが、浮気した末に再婚なんてするもんだから、本当に腹が立ちすぎて見るのやめようかと思った。

もうほんとアスラウグが大っ嫌いだったんだけど、今思うととても神秘的な容姿で存在感が素晴らしいね。あの美人のラゲルサと対抗できる女性っていたんだなって感心する。細身なのに4人も子供産むしね。すごいわ~

シーズン3

パリ遠征がすごく盛り上がったね。何度も何度も失敗してもうダメか…と諦めかけたときに、ラグナルがやってくれるよね。楽しかったな~

シーズン4

青年になったアイヴァーの性格がすんごく悪くて、いよいよ見るのやめようと思った。イライラしすぎて彼のシーンだけ早送りとかしてたなぁ…
それがいつしかアイヴァーマジックにかかってしまいまして、お恥ずかしい…。完全に今ではアイヴァーファンですよ。

中盤、主役のラグナルが死んでしまったのは驚いた。まだまだ話が続くのにね。オリの中での独演会が強く印象に残ってる。ヴァイキングの王として立派な最期だった。かっこいいよラグナル。

シーズン5

父亡きあと、兄弟の意見が全然まとまらなくて、ギスギスしてたなー。

王のビヨルンはイマイチだったけど、地中海を旅するビヨルン好きだった。兄弟ゲンカばっかりしてないで、もっと色んな有名な土地をめぐって、あの時代はどんな感じだったのか見てみたかった。

シーズン6

ラゲルサがいなくなってからファンタジー色が消えて、後半、男同士の真剣勝負が面白かった。

アイヴァーが少し大人になって優しくなっていたし、ヴィトゼルクとの兄弟愛も見せつけられて、まさかアイヴァーに涙する日がくるとは!だよ。シーズン4を見始めた頃の私に教えてあげたい。

結局最後、生き残ったウベとフロキはアメリカ大陸だし、ヴィトゼルクはイングランドだし、ロロはフランク王国だし、あれだけ奪い合ったカテガットとは何だったのか…

宮殿をあっさり捨てたアルフレッド王が王妃にガミガミ怒られていたけど、男の人は名声のためなら場所にこだわらないってことなのかな。

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勝手にイイ男ランキング~!

突然ですが、ドラマ「ヴァイキング」の登場人物を思い出しながら、イイ男ランキングを発表したいと思います。※完全に私の好みです

1位:シーズン1のラグナル

とくにイケメンで愛妻家だったシーズン1のラグナルが大好き。

どれだけヒドいことをしても、なぜかポップな空気感で、太陽みたいな明るさを持つラグナルは、まさにヴァイキングの王にふさわしいと思った。

S1-5で自宅がある村が襲われて、森から急いで帰ってくるラグナル好き。オノ1本でバッタバタ敵を倒すの。
S3-2でさらし首をたくさんぶら下げた船がこっちに向かってくるんだけど、変な場所にラグナルがちょこんと座って微笑んでるやつ。あれなんなん?怖いわ~
あと、漢方薬をくれる女を水に沈めてる場面を、子供たちに目撃されて、取り繕うラグナル好き。なんか許せちゃうんだよな~

1位:ヴァイキングのロロ

1位がどうしても1人に決められなくて、ロロも1位にしちゃいました!

ヴァイキング時代のロロが好き。顔もスタイルもカッコいい。

弟への劣等感を恥ずかしげもなく表現してくれる愛らしさと、上半身裸で戦う野獣なところとか、あの歳で新しい言語を学ぼうとする姿勢も素敵だった。

2位:船大工のフロキ

死神みたいな見た目と、愛があって博識なところが好き。

フロキ(美術さん)が造った船のカーブとかとても美しくて、一人でどうやって曲げたんだ?とか色々造ってる時の姿を思い浮かべていたりしてた。
船首に彫刻の像がついてるんだけど、それを毎回チェックするの楽しかったな。大きなものを造りつつ、こんな細部まで手間をかけるフロキスゲーと思ってた。

3位:青年になったアイヴァー

まさかね~。アイヴァーが3位に食い込むとは。

若者特有の未熟さや生意気なところがとても魅力的だった。

母の愛を独り占めしたのに、あんなにひねくれた性格になるのかな?とか思ったり。フロキはどういう教育をしたんだ?とか色々気になったけど、「骨無し」とかヒドいあだ名を付けられたら、そりゃひねくれるよなと思った。

ラグナルは吹き替えの方がカッコいいけど、アイヴァーは地声も好き(どんだけ褒めるんだ?)。キエフの冬のコート姿が私のイチオシ。

4位:エグバート王の息子エセルウルフ

嫁の浮気で生まれた子を育てたり、嫁が父親と心身ともに繋がっていたり、それでも平静を装って自分の役目を果たすエセルウルフに泣けた。
家族に看取られて亡くなった最期は、今までの苦労が報われた気がした。

5位:ヴィトゼルク

長い棒を支えに垂直な壁を駆け上がる姿に惚れた(S5-20)。その後はダメダメが続いたけど、最終回では華麗なアクションを魅せてくれたね。アイヴァーと並ぶとイケメン兄弟で、髭モジャのおじさんらと比べて爽やかだった。

6位:少年のビヨルン

精悍な顔つきと、両親から愛されて育った子特有の素直さがあるところ。
父親に小言を言って、母の気持ちを代弁してあげたり。なかなか空気を読める子供で、将来が楽しみだった。

7位:ハーラル美髪王

ヴァイキングの軍歌(?)みたいなのを歌う歌声が好き。交際を断る理由として「ノルウェーの統一王になれたらOK」と言っただろうに、それを真に受けて目指す執念が、一周回ってカッコよかった。

8位:シーズン1のアセルスタン

知りたい欲求が強いところ。

無知なアセルスタンが色々質問してくれたおかげで、ヴァイキングハウツー本を読んでるかのように、理解を深めることができた。髪型は苦手だけど、いい仕事してくれるナイスキャラだった。
気軽に「ラグナロク」について聞いた時に、その場の空気が静まり返るシーン好き。そんな重大なことなんだね。

9位:オラフ王

七福神の布袋尊ほていそんみたいな見た目が好き。

神々の小話を聞かせてくれるの楽しかった。いつも豪華なイヤリングをつけていたんだけど、死ぬ間際になにもつけてない耳たぶが福耳すぎてビビった。

10位:予言者

「見えたことを言ってるだけで、何かをおこすわけではない」

あきれた感じで何度も同じ説明するところ好き。進むべき道に迷った人の背中を押してあげて、優しいよね。

バシバシ予言が当たってるわりに、慎ましい生活で、1回の占いでいくらもらってるのか気になった。

その他、ラゲルサを通り過ぎたヘフマンド司教やカルフ首長、アイスランドの鬼のチェーティル、オラフ王の部下のホビット、短髪になったアルフレッド王などなど、ランク外に控えています。

まとめ

Netflixでは、この100年後の物語を制作するとのこと。知ってる人はもう出てこないだろうけど、100年前を思い出しながら、楽しめる作品だったらいいなぁ。

いや~ほんと長い間ヴァイキングの世界を堪能させてもらって、ありがとうの気持ちでいっぱい。楽しかった~

★「海の覇者たち」ネタバレ感想

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Netflix『ヴァイキング~海の覇者たち』シーズン6最終話ネタバレ感想」への2件のフィードバック

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