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「アシガール」若君がいた永禄2年(1559年)はどんな時代?

歴史は昔から苦手教科でしたが、NHK土曜時代ドラマ「アシガール」で急に戦国時代に興味を持ちました。

ある日、テーブルの上に娘の歴史の資料集が置いてあり、戦国時代を開いてみるとなんだかすごく面白いのです。中学生向けの本なので、とっても優しい説明で飽きない作りになっていました。「アシガール」の登場人物や地名は全てフィクションですが、若君がどんな時代に生きたのか調べてみようと思いました。

室町時代から安土桃山時代の主なできごと

主人公の唯はタイムスリップして永禄2年(西暦1559年)へ行きました。そこで出会った若君はたしか18歳だったので、表に若君の年齢も入れてみました。

年代 若君年齢 できごと
1338   足利尊氏が征夷大将軍となり室町幕府を開く。
1467   応仁の乱(戦国時代スタート)
1534   尾張(愛知県)で織田信長が生まれる。
1537   尾張で豊臣秀吉が生まれる。(父は足軽とも百姓とも)
1542 1歳 徳川家康が生まれる。
1543 2歳 ポルトガル人が種子島に流れ着き、鉄砲を伝える。
1547 6歳 徳川家康(竹千代)が今川家の人質となるが、織田氏に拉致される。
1548 7歳 織田信長が斎藤道山の娘・濃姫を正室にむかえる。
1549 8歳 フランシスコ・ザビエルがキリスト教を伝える。島津氏、合戦で鉄砲を初使用
1553 12歳 第1次川中島の戦い。武田信玄VS上杉謙信
1554 13歳 武田信玄・今川義元・北条氏康が三国同盟を結ぶ。豊臣秀吉が織田信長に仕える。
1555 14歳 第2次川中島の戦い。
1557 16歳 徳川家康が今川義元の姪を正室にむかえる。
1559 18歳 織田信長が将軍に初上洛する。織田信長が尾張を統一する。
1560 19歳 桶狭間の戦いで、織田信長が今川義元を破る。
1561 20歳 第4次川中島の戦い。武田信玄と上杉謙信が大激戦を繰り広げる。
1562 21歳 織田信長と徳川家康が清洲同盟を結ぶ。
1568 27歳 織田信長が足利義昭をたて、京都に入る。(戦国時代終了
1571 30歳 織田信長が比叡山の延暦寺を焼き討ちにする。
1573 32歳 室町幕府の滅亡。織田信長が将軍の足利義昭を京都から追放する。安土桃山時代スタート
1582 41歳 本能寺の変 家臣・明智光秀のむほんによって、織田信長が自害する。
1590 49歳 豊臣秀吉が全国統一を達成する。
1600 59歳 関ヶ原の戦い
1603 62歳 徳川家康が征夷大将軍になる。江戸幕府が開かれる。

1480~1560年ごろ 「戦国大名」の誕生

1467年の応仁の乱以前は京都・室町幕府中心の時代でした。将軍に味方した有力武将を日本各地の「守護大名」として任命して、地元の領主たちを支配していました。

その後、将軍の跡継ぎ争いが原因で京都で応仁の乱がおこる。戦乱が長引き、守護大名の力が弱まると、各地で実力のある者が力を伸ばして上の身分の者に打ち勝つ「下剋上」の風潮が広まり、戦国大名が登場します。

戦国大名は「分国法」という独自の法律をつくったり、商工業を発展させるなど、領地の支配を進めました。そして強力な軍隊を育てると、戦いによって領地を広げていきました。

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(画像は浜島書店のつながる歴史より)

戦国大名によって農民も戦いに駆り出されていたんですね。普段農作業している人なら、作る大変さもわかるから、それを奪うために殺し合うってのはキツイ仕事ですよね。戦国時代といえば、武将たちのかっこよさばかりが注目されますが、下々の暮らしは相当荒んでいたんでしょうね。

戦国時代の結婚事情

戦国大名の娘に待っているのは政略結婚です。政略結婚が決まれば女性本人は断ることが出来ないそうです。でももし嫁ぎ先に若君みたいなイケメン武将がいたら、相当幸運な姫ですよね。

まぁそれはフィクションだから良いのであって、実際戦国時代の政略結婚は、女性を物のように扱って悪いイメージを持っていました。しかし、調べてみると女性は物ではなく、大変重要な役割があることに気付きました。

立場的には格上の方が嫁に出し、格下の方が嫁にもらう。というケースが多いそうです。そういえば羽木家の情勢が悪くなって松丸の亜湖姫を嫁にもらおうとしていましたね。

嫁ぎ先ではスパイをしたり、監視をしたり、夫の舵を握ったりすることが出来るので、格上の方が嫁に出すのだそうです。しかも嫁一人で嫁ぎ先に行くのではなく、嫁の仲間も連れて行くので、嫁ぎ先の情報収集はやりたい放題です。だから嫁を出す方が有利なんですね。

戦国時代では男性だけが戦で活躍していたと思っていましたが、こういう活躍の仕方もあるんですね。自分の仕事が「結婚すること」と割り切ってしまえば、なんだかやりがいがあって面白そうだと感じました。

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(画像は浜島書店のつながる歴史より)

もしも嫁いだ後に同盟関係が破れてしまっても、嫁が殺されたりすることは無かったようです。戦国時代の同盟関係は絶えず変化するので、敵になってもまた味方になることもあります。そこで嫁を殺してしまっていたら、自殺行為となってしまうからです。ホッとしました。

しかし夫と実家が敵同士になってしまうのは辛いことですね。子どもが生まれても里帰り出来なかったり。我が子に自分の実家は敵だと教えなきゃいけないこととか。これは切なすぎます。一番最悪なことは、自分が死んだら敵のお墓に入らなきゃいけないということ。本当にこれは落ち着かない。夫への愛が勝っていればそれでも良いかもしれませんが。

ちょっと寄り道

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(画像は浜島書店のつながる歴史より)

室町時代に生け花が流行ったみたいですね。兄上さんはいつも個性的な感じに花を生けてました。兄上さんにも早く会いたいです。

織田信長の登場

この頃の戦国大名はまず自国の領国の安堵が大切で、本気で「天下」を目指す人物は皆無だったそうです。若君も自国の民が安心して暮らすことを第一にして、戦いに出ていました。

そんな中、尾張一国の小大名・織田信長は、「天下統一」を目指します。1560年 桶狭間の戦いで今川義元を破って、メキメキと頭角を現します。このとき信長は26歳。若い頃は「うつけ者」と言われていたそうです。これは常識がない大バカ者という意味ですが、当時の常識が信長に追いついていなかったとのこと。

信長は早くから鉄砲に目をつけて戦で活用しようとしていました。しかし当時、鉄砲は高価な物で、鉄砲1丁購入するのと足軽10人を1年間雇うのは同じくらいだったそうです。しかも1発撃つのに30秒ほど準備がかかるので、高価な鉄砲を1丁買うより大人数で突撃した方が有利だと考える武将が多かったようです。

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(画像は浜島書店のつながる歴史より)

そんな時代でしたが、うつけ者の信長は戦で鉄砲が有利になると考えました。しかし高価な鉄砲を買い集めるためには潤沢な資金が必要になります。

当時の戦では、自軍が勝利すると敵の領地を焼き討ちにし、物資を略奪していました。しかし、焼き討ちにすると、民衆から恨まれたり、そこの産業が衰退してしまったりするでしょう。信長は物資の略奪ではなく、他の戦国大名がだれもやっていなかった経済政策を行うのです。地侍をサラリーマンとして雇ったり、関所を廃止して流通を良くしたり、領地の経済を活性化させることに注目しました。

結果的にこの経済政策によって物流網が整備され、強力な軍勢と大量の軍需物資の供給ルートを掌握することができました。経済力に乏しく焼き討ちを続けるだけの戦国大名は勝ち目がありませんね。

1572年 織田信長は天下統一まであと一歩というところで、部下の明智光秀の裏切りによって、本能寺で自害することとなります(本能寺の変)

 

2020年 大河ドラマの主人公は明智光秀

突然2020年にワープしてすみませんが、な、な、なんと!2020年の大河ドラマの主人公は明智光秀です。

発表になったときは「明智光秀って何した人?ふーん。」といった感じでしたが、この記事を書くにあたって活躍した武将たちを調べたら、まさかそこに明智光秀が登場するなんて。いきなり点と線が繋がって少し震えました(私が歴史知らなすぎ?)。

明智光秀は当時の資料がほとんどなく、ミステリアスな人物だそうです。これはなんとでもお話を作ることができますね。「麒麟がくる」という題名で長谷川博己さんが演じるそうです。物語は1540年代から始まって、戦国武将として活躍した英雄たちが英雄になる前の時代から描かれるとのこと。

「麒麟がくる」あらすじ感想はこちら

歴史が苦手で勉強する機会を逃してきた私ですが、今回調べてみてわかったこと。明智光秀がいた時代、登場人物がみな個性豊かでそれぞれの人生がドラマチックですね。急に2020年の大河が楽しみになりました。

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(画像はポプラ社の「戦国武将 群雄ビジュアル百科」より)

息子が数年前に購入した「戦国武将」という本に載ってました。相当なイケメンです。ほんとかしら? 若君がつけてた甲冑と陣羽織と似ていますね。そして筆みたいな爪先が気になる。


戦国武将群雄ビジュアル百科 [ 二木謙一 ]

大河ドラマのまえに「アシガールSP」

ドラマ「アシガール」の最終話は確か永禄3年(1560年)でした。

織田信長が桶狭間の戦いで大活躍する年ですね。戦の相手の今川義元の軍勢は約2万5000、それに対して織田信長が集められるのは、最大でも3000程度でした。しかし信長は天候と地形を味方につけて奇襲を挑み、義元の首を取りました。作戦が人数を勝るのですね。

2018年のクリスマスイブに放送になる「アシガールSP」では、最終話からの続きのお話になるとのことなので、織田信長となにか絡みがあったりするのでしょうか。それとも全く架空のお話でまとめるのか。時代背景が鮮明になったので、さらにドラマが楽しめそうです。

【参考文献:浜島書店「つながる歴史」、ポプラ社「戦国武将 群雄ビジュアル百科」】

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「アシガール」若君がいた永禄2年(1559年)はどんな時代?」への3件のフィードバック

  1. メゾフォルテ

    初めまして。私も「アシガール」に嵌まり込んでいます。機械知識も文才も無い悲しさ、アシガール愛を思うように表現出来ずにいます。羨ましいです。
    私は、唯さんを見事に体現した黒島結菜さんが大好きです。これからずうっと、結菜さんが幸せでいられる様に見守ります。

    返信
    1. やどっきー 投稿作成者

      メゾフォルテさん、はじめまして。
      私も結菜さんが大好きです。気が合いますね。

      返信
      1. メゾフォルテ

        機械オンチで、返信コメントを今日迄拝見出来ずに居り大変失礼致しました。有難うございました。
        ずうっとアシガールに嵌まり込んでいて、24日の続編SPを楽しみにして居りますが、「完結」の文字に打ち拉がれています。その後、どうなってしまうのか(自分自身が)心配です。
        又、Blu-rayディスクが発売されると確信していますが、その後に貴女のステキなコメントを楽しみにしてお待ちして居ります。

        返信

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