Netflixオリジナルドラマ『ダッシュ&リリー』を紹介します。
舞台は12月のニューヨーク。クリスマスが大嫌いで屁理屈だらけなダッシュが、本屋に仕込まれたノートを発見するところから物語がスタート。ノートの持ち主リリーと文章を交わしながら、お互いが成長していくお話。
ネットフリックスのドラマには珍しく、エロも殺人も無くて、登場人物全員が優しい。クリスマスのキラキラした雰囲気も相まって、とっても心が温まるドラマです。
ダッシュ役の俳優さんが、肌にハリのないイケメンで、頭でっかちな主人公にピッタリ。
リリーはアジア系のファニーフェイスな女の子で、なんでこの子が?と最初思うけど、だんだん可愛く見えてくる不思議。
こじらせた二人が殻を破って前に進もうとする姿が応援したくなる、オススメドラマです。
<あらすじと感想>
登場人物
1話:交換ノートのはじまり
2話:クリスマスプレゼント
3話:ハヌカのライブ
4話:シンデレラ作戦
5話:変化
6話:秘密
7話:理想と現実
8話:二人の運命やいかに
あとがき
登場人物
★ダッシュ
(オースティン・エイブラムズ)
気難しい青年
★リリー
(ミドリ・フランシス)
彼氏いない歴=年齢の17歳の日系人
★ブーマー
ピザ屋で働くダッシュの親友
★ソフィア
ダッシュの美人の元カノ
1話:交換ノートのはじまり
12月17日
ダッシュにとってクリスマスは1年で1番嫌な時期だそうだ。
イケメンだけど目の下のクマが酷くて、屁理屈だらけなダッシュは、大好きなストランド書店へ。そこで本棚に並ぶ謎の赤いノートを発見する。
Do You Dare…?
ノートにはストランド書店の知識を試すような問題が書かれており、好奇心をくすぐらたダッシュは謎解きをする。
12月18日
ダッシュはノートの持ち主に心を掴まれ、おとり作戦を仕掛けるが失敗。逆にデパートに行くようノートで指示される。
サンタランドで盗んだ帽子にはLilyと書かれていた。
感想
NYのクリスマスの雰囲気が好きだ。そしてダッシュの独り言が楽しい。何も考えずにのんびり観られるドラマだね。1話23分というのも良い。
リリーが全然でてこなくて、このご時世だし、ノートの持ち主が本屋の店主だったらどうしようと心配になった。最後に出てきたのがリリーだよね。もったいぶった割には美人じゃなくて、ちょっとがっかりした。
2話:クリスマスプレゼント
文学少女のリリーはクリスマスが大好き。
ゲイの兄はひとりぼっちのリリーを案じて、運命の人探しゲームを思いつく。そしてストランド書店にノートを忍ばせた。
12月18日
謎解きの返事には「クリスマスは1年で最も嫌いな時期」とあった。
リリーは運命の人ではないと却下するが、カップルや家族で和気あいあいな雰囲気の中、孤独を感じてノートのページをめくる。
その後、おとり作戦でダッシュの友人ブーマーに見つかってしまうが、見逃してくれた。そしてリリーは新たな指示を出す。
デパートのサンタランドにて
サンタに直接名前を聞く課題を与えられたダッシュは、12歳以下の参加資格を無視して、サンタのひざに座る。
そしてノートの持ち主がリリーだとわかる。無謀な挑戦だったけど、クリスマスの雰囲気を味わったダッシュは幸せな気分になる。
一方、リリーはサンタ役のサルおじさんから預かったノートを開く。
What do you want for Christmas?
感想
バカバカしいけど、心が温まるね。交換ノートのやり取りが素朴で可愛らしい。
カポエラを習ってるデブのエルフが好き。サンタもリリーの味方だし、あの本屋の店員はリリーのいとこだったんだね。
リリーがおばさんに見えるけど10代の設定だよね?でもちっちゃくて巨乳だからだんだん可愛く見えてきた。
3話:ハヌカのライブ
リリーは交換ノートの指示で、深夜2時からのユダヤ人のパンクライブへ出向く。
場違いなリリーはトイレに立てこもり涙するが、鏡に書かれたダッシュからメッセージに気付く。
Get back out there Lily.
調子づいたリリーは、踊りまくってフロアの主役となる。そこに、中学の頃に憧れていた人気者のエドガーが現れる。過去に「変なヤツだ」と言われてトラウマがあったのに、またここでも言われてしまった…
夢から醒め、慌ててタクシーに乗り込むリリーは、クラブにノートを置いてくるのを忘れたことに気付く。
感想
リリーマジックにかかってしまった。表情がコロコロ変わるし一生懸命なリリーが可愛い。裸同然の衣装で雪が積もる道路ですっころんだのは、女優魂を感じた。
4話:シンデレラ作戦
ダッシュはライブハウスでノートを探すが見つからず。トイレの鏡には、、、
But I’m Scared.
そして、外に落ちていたリリーの片方のブーツを見つける。ダッシュは難題を出しすぎたと反省し、友人とブーツを手掛かりにシンデレラ作戦に出る。
そしてブーツの持ち主を突き止め、チャイムを鳴らすとリリアンが出てきた。がっかりするダッシュであったが、リリアンはリリーの祖父の妹・バジルおばさんだった(!)
一方、リリーは尊厳を保つため、交換ノートをやめようと考えていた。しかし、ライブハウスでの殻を破れた自分を思い出し、ブーマーに赤いノートを託す。
ダッシュはノートの指示通り、イルミネーションが綺麗な家を見学する。そこには仲良しな老夫婦が記念撮影をしていた。
感想
みんなが幸せそう。毎回違うエンディングのクリスマス曲が、気持ちを盛り上げるね。
5話:変化
坂本九の「上を向いて歩こう(スキヤキ)」に乗せて、日本人のお年寄りとお餅作りに参加するダッシュ。ノートのアドバイスを思い出し、餅の気持ちに寄り添って、上手に作ることが出来た。
その後、突然父親が恋人を連れて帰ってくる。
気まずい空気を誤魔化すため、食事会に元カノのソフィアを誘う。終始、嫌味っぽい父にダッシュは反論しようとするが、「心を静かにする」というリリーの言葉を思い出し、幼少の頃に連れてってもらった本屋の話をする。なんだかわだかまりが解けた模様。
一方、リリーはブレイクルームにて、交換ノートの君を思い浮かべてパペットを作る。
帰り道、エドガーと再会し、またまた嫌味を言われるが、エドガー的にはリリーに興味があってのことだった。
不満が募るリリーは、両親の引っ越し計画を知り、通りに飾られた雪だるまをボコボコに壊す。
そして、エドガーに誘われた詞の朗読会の舞台に上がり、マイクを奪ってムカつく気持ちをぶつける。エドガーは過去の自分を謝罪し、クリスマスイブのパーティーに誘う。
OK
な、なんと、エドガーはダッシュの友人だった。ソフィアととパーティーに参加するみたい。あらあら…
感想
オープニングでスキヤキ流れて驚いた。ほっこりするね。
いつも思ったことを口にするダッシュは、心の中で一度考え直して空気を読むことを覚えた。一方、言いたいことが言えずに我慢しがちなリリーは、思いっきり自分の気持ちをぶちまけた。
交換ノートによってそれぞれが成長しているね。見ていて楽しい。
6話:秘密
クリスマスイブ
ダッシュの元カノのソフィアは、会ったこともないノートの女の子を美化するのは危険だと言う。
一方、リリーは兄から、幻想の中のノートの男と実際に会うことを勧められ、クリスマスに一緒に「コレーション」を観に行こうとノートに記す。
パーティーにて
ソフィアにお洒落な服を選んでもらったダッシュはイケてる男に変身。親友のブーマーは、ソフィアの言いなりになるダッシュに、復縁を反対し、リリーの良さを熱弁する(ブーマーは良いヤツ)
そこに、ツリーを模したワンピースを着た場違いなリリーがエドガーと共に現れる。
パーティーの輪に入れないリリーとダッシュは隅っこで意気投合する。お互い孤独な人間かと思いきや、陽気なエドガーと美人のソフィアがそれぞれの相方だと知る。
その後、ソフィアはダッシュをパーティーから連れ出し、貸し切りの博物館へ。そして友達以上に戻りたいと告白し、キスをする。
感想
あちゃーだね。あんな美人に言い寄られたらダッシュも断れないよな。リリーが可哀想だけど、あれは仕方がない。
リリーのライトアップするワンピースがヘンテコな体型に似合ってた。
7話:理想と現実
クリスマスの朝
リリーのもとにノートが届かず、片方だけある赤いブーツを履いて、バジルおばさん宅へ向かう。聖歌隊が集まる店へ行くことになったリリーに、おばさんは、、、
I’ll dash it right ober!
めちゃくちゃ意味ありげな言い方をする。「俺の名前は言葉をつなぐもの」と書いてあったことを思い出し、ノートの君の名が”ダッシュ”だと気付く。
失恋したリリーは酔っぱらい、エドガーを呼び出しキスをする。
そこにダッシュが現れた。
実は昨夜、ダッシュは自制心を発揮し、キスを途中でやめていた。翌朝、前に赤いブーツを登録した調査アプリから通知が届き、飲み屋へダッシュして来たみたい。
気まずい二人はタクシーに乗り、お互いを責め合い、けんか別れしてしまう。
リリーが帰宅すると、両親がサプライズで帰ってきていた。なんと、来週フィジーへ引っ越すとか。
ノートにはダッシュから別れの言葉が記されていた。
感想
切ない~
せっかく会えたのに上手くいかないね。
リリーが作った赤いノートの君の人形が可愛い。紫色の肌にするところが向こうの人っぽい。ずっとリリーの部屋に置いてあって、ちょいちょい映って存在感を示すんだよね。
8話:二人の運命やいかに
おおみそか
ストランド書店にいたダッシュは、店員から赤いノートを受け取る。そこにはリリーからの言葉があった。
Dear Dash
やっと名前が言えるのに、今夜0時にNYを発つとか。NYの魔法は無かったし、クリスマスの奇跡はもう信じないんだって。
ダッシュは親友のブーマーたちがいるカウントダウンライブに向かう。自分のせいで傷ついたリリーに気持ちを伝えるために、協力を仰ぐ。
一方、リリー家はお寺でお祈りをし、神聖な場所なのにリリーが大声で気持ちをぶちまけ、おじいちゃんを責める。
その後、空港へ向かう車に乗るリリーのスマホに、ダッシュから直筆の画像が届く。涙するリリーは車を勝手に降りてストランド書店へ。
そこには思い出の食べ物が並び、クリスマスの飾りつけがしてあった。
リリーは言葉に迷い、ダッシュにキスをする。
するとおじいちゃんから電話が来て、リリーをNYで預かってくれるって!(もっと早く言ってよ…)そして、おのおのハッピーな大晦日を過ごし、新年を迎える。
最高に幸せなエンディングだ!!!
感想
リリーが車を飛び出してからの思い出のシーンの振り返りが懐かしかった。出会ってから色んな事があったよね。その後エルフが出てきたのは胸熱だったわ。
みんなの前でお年玉を用意するおじいちゃんと、リリーの携帯が鳴った時、おじいちゃんの顔がドアップすぎて笑った。おじいちゃんと妹のバジルおばさん好きだったな。
あとがき
めちゃくちゃ心が温まった。良かった~
赤いノートの交換を手伝ってくれる周りの人たちがみんな優しいよね。ちゃんと秘密を守ってくれて、本人たちだけが相手のことを知らないという。
二人の中ではスマホを使用することを暗黙の了解で禁じてたけど、ブーマーがサクッと捜索アプリに赤いブーツを登録する流れ好きだったな。
20年前の「With Love」とかいうドラマで、竹野内豊(!)から間違えてメールが届いて恋に発展するのがあったけど、本屋に仕掛けた罠に掛かったのがイケメンでめちゃくちゃラッキーだよね。ファンタジーすぎる。
でもそんなあり得ない出来事でも真面目に話が進んでいくし、繊細な心の動きを描いてくれて違和感なく引き込まれた。これぞドラマの醍醐味だね。楽しかったー
このドラマで流れるクリスマスソングがどれも素敵で、サントラとかあったらほしいな。