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「不機嫌な果実」石田ゆり子×岡本健一/全話ネタバレ感想


1997年TBSの秋ドラマ「不機嫌な果実」のあらすじなど紹介します。

結婚5年目の子無し主婦(石田ゆり子)が不倫に走る物語。

もうね、不倫相手役の岡本健一がかっこよすぎてビビるよ。見た目はもちろんだけど、役柄の性格が本当に優しい。

不倫しといて優しいもへったくれもないんだけど、まぁそこはファンタジーなので置いといて、セリフにいちいちキュンキュンするし、うつろな瞳にドキドキする。

そして石田ゆり子がそんなイケメンに塩対応でプンスカしてるのに、ずっと可憐で美しい。すごいわ~

『不機嫌な果実』

原作:林真理子「不機嫌な果実」
脚本:中園ミホ
放送:1997年TBS 全11話
主題歌:UA「悲しみジョニー」

 

キャスト

★水越麻也子まやこ(30):石田ゆり子
平凡なサラリーマンの美人妻。結婚5年目。製薬会社の児玉会長(藤村俊二)の秘書

★工藤通彦みちひこ(28):岡本健一
イケメンの音楽評論家。児玉会長とは旧知の仲。少年期に世界的なチェリストを目指すが、17歳でロックに目覚め、22歳で商社に入り、3か月で辞めてロンドンへ留学した過去あり

★水越航一(34):渡辺いっけい
真面目で仕事熱心。週末ごとに実家へ帰るマザコン。母(岸田今日子)は孫の誕生を心待ちにしている

★野村修(42):内藤剛志
麻也子の大学時代の不倫相手。広告代理店勤め

 

1話:出会い

rain

「私は夫の母親が嫌い」

マヤ子(石田ゆり子)はマザコンで真面目な夫(渡辺いっけい)との生活に飽きていた。

大雨の夜、タクシーを呼び止めるとイケメン(岡本健一)と出会う。かっこよ!

マヤ子の手の甲にイケメンがボールペンで直書きするんだけど、このファンタジーな出会いはなんなんだ。美男美女じゃないと成り立たない。

その後、マヤ子は夫に結婚記念日のディナーをドタキャンされ、大学時代に付き合っていた金持ちの野村さん(内藤剛志)と食事してキスをする。

忘れ物を取りに会社へ戻ると、雨の日に出会ったイケメンの工藤さんがいた。なんと、2人はエレベーターに閉じ込められてしまう。

「バチが当たっちゃった…。夫にウソついた罰。私ってほんとついてない女なんだ」

「それって不幸ってこと?そうは見えないけど」

そのあと無言の時間が続き、工藤さんが天井を開ける。

「跳んで」

マヤ子を持ち上げて脱出成功。

工藤さんが素敵すぎる…

 

2話:満たされない女

マヤ子は職場の児玉会長の指示で、工藤さんとクラシックコンサートを鑑賞することに。

「クラシックは嫌い」

クラシックファンの前で悪態をつくマヤ子。それでも可愛いってどういうこと?

その後、会長の指示で、工藤さんの資料集めのアシスタントをすることに。どうやらマヤ子を気に入った工藤さんが頼み込んだらしい。

マヤ子ったら派遣先の職場(工藤さんの自宅)でもずっと機嫌が悪い。すげーな。

「キミ、怒った方が可愛いよ」

ぎょえー!まぁ確かにほんと可愛いのよ。

工藤さんがマヤ子をわざと怒らせるのは、いつも本音を隠して取り繕ってるから、感情を爆発させてあげたかったらしい。イケメンの考えることは違う。

ずっとイライラして満たされないマヤ子は、野村さん(内藤剛志)と体の関係を持つ。

素っ裸で大事なところは見えないけど、脱ぎっぷりがいいね。スレンダーでスタイルが良い。

 

3話:二重生活

マヤ子は素敵な妻を演じながら、野村と不倫関係を続けていた。いかにもなオジサンが相手でちょっとげんなり…

義両親を自宅に招待する日に、野村とコトをいたし、気付くと夕方だった。慌ててお惣菜を買い漁って、パーティーの準備をしてギリギリセーフ。

義母がくれたカメオのブローチを手に取ろうとすると、金具に刺されてしまう。こういう小さな演出が好きだな。

<私うまくやったじゃない。私には浮気の才能があるのかもしれない>

声が可憐だから、何言っても許せてしまう。

そんなとき、夫はなんとなく妻の異変を感じ取り、仕事相手の工藤さん(岡本健一)に探りを入れる。

まだまだ工藤さんと距離があって、岡本健一の出番が少ない。もったいぶるよね~

 

4話:カメオのブローチ

マヤ子は修理に出していたブローチの行方がわからなかった。

児玉会長宅のパーティーには、マヤ子の夫や夫の両親、工藤さんなど勢ぞろいするってよ。ヤバい…

エプロンをして胸元を隠していたけど、もはやこれまでか、なとき、工藤さんがブローチを持ってきてくれていた。ナイス!

さらに夫がマヤ子に、帰宅が遅かった日の事を問い詰めると、工藤さんがウソのアリバイを説明してくれて謝ってくれた。気が利く~!

<どうしてあの人は私を守ってくれたんだろう…。あの時も…>

悪い部分を見せてばっかりなのに、それでもなぜか助けてくれる。

マヤ子は徐々に心を開きだす。

微妙な距離感が切なくていいね。

 

5話:野村提案の初体験

しつこく野村に誘われ、マヤ子はヤケクソで「初体験がしたい」とリクエストを出す。

すると、SMプレイのグッズが揃ったホテルへ連れてってくれた。なんやこれ…

そんなとき、児玉会長が倒れてしまう。

プレイを終えて帰宅したマヤ子は、慌てて病院へ駆けつける。

「ずっとあなたが付いていてくれたのね。ごめんなさい…」

「どうしてキミが謝るの?」

工藤さんは大事な仕事をキャンセルしたうえに、最初からマヤ子が付き添ってたことにしてくれたよ。やさすぃ~!

あなたがいなかったら

私はもう十回ぐらい

死んでます。

後ろめたいマヤ子が贈ったオルゴールとメッセージが可愛い。

夜、競泳用水着で泳ぐ石田ゆり子がめちゃくちゃスタイルが良い。フォームも綺麗。

「捜しちゃったよ」

そこに工藤さんが来たーー!

あの可愛いメッセージを読んで居ても立っても居られなくなったみたい。

「どうして…?どうしてあんなことしたの?」

恋人でもないのに自己犠牲を払って何度も助けてくれた。私なんかほっといて悪い女だとバラせばいいのに…

すると、スーツのまま工藤さんがプールに入ってきたよ。あわわわわわ…

そして近づいて激しいキスをする!

うわ~エロい。不倫ドラマなのに5話で初キッスって、じらしたよね~

いつも静かな工藤さんの感情爆発で、最後盛り上がった。

楽しいな~

 

6話:工藤さん提案の初体験

「電話するよ」

マヤ子のせいで雑誌の連載がなくなったのに、工藤さんはずーっと優しい。

そんなとき、マヤ子は昇進できずに落ち込む夫を気遣い、工藤さんのアシスタントを降りたいと電話する。

「心配ないよ」

工藤さんはマヤ子の不安げな気持ちを察して、すんなり受け入れてくれた。この「心配ないよ」の声が本当に優しいの。好き…

初体験のデート

その後、会長の計らいで2人でおでかけ。

工藤さん提案のデートは、怪しい倉庫で上海ガニをゲットして食したり、砂浜でバッティングしたり。

「この世に自分の知らない気持ちいいことがあるのって、なんか損してると思わない?」

マヤ子がホームランを打って、工藤さんが抱っこしてグルグル~。可愛いな~

元の自分に戻れなくなるのが怖くて、いつも一歩を踏み出す勇気が無いと言うマヤ子に、、

「君は君のままだよ」

イケメンすぎ!

さらに野草を取ってきてくれて、火傷した人差し指に巻いてくれた。

<こんなことされたの、生まれて初めて>

もう惚れるしかない。

5話の野村提案のデートに比べて、工藤さんはめちゃくちゃ健全で爽やか。

楽しいデートを終えた夜、明日の朝にロンドンへ発つと工藤さんから電話が入る。だからサヨナラのときに名残惜しい感じだったのね。

「ずっと会えないなんてイヤ」

イヤだけど、夫がいるから外には出れないし、どうにもできずに大泣きしてしまう。

せつない~!

6話でマヤ子の感情爆発。時間をかけて心の動きを見せてくれるの楽しい。

 

7話:ゆがんだふたり

それから2週間が経ち、工藤さんが帰って来た。かっこよ!

でも連絡をくれず、気持ちを持て余すマヤ子は、野村とホテルへ行ってしまう。しかも帰るところを工藤さんに見られてしまった。

<あの人は、もう二度と私に電話してくれないだろう…>

その後、マザコン夫にウンザリして、またまた野村に連絡を入れてしまう。

退社して会いに行こうとすると、工藤さん登場。

「ずっと電話したかった。でも…もう会っちゃいけないと思ってたんだ。これ以上キミのことを困らせたくなかったから」

あれまーイケメン。

サイテーな場面を何度も目撃してるのに、優しい言葉ばかりかけてくる。マヤ子は「本心を言え」と工藤さんに突っかかる。

すると工藤さんはマヤ子をバカな女だと罵った。

「でもキミが、あの男に笑いかけるのを見たとき、すごく嫉妬したよ」

ひーえー。イケメンの嫉妬最高!しかもエレベーターで壁ドンですよ。この会話の流れ好きだな。

マヤ子は振り払って野村のもとへ。しかし好きな人が出来たことを悟られて、帰らされる。

雨が振り出し、マヤ子はずぶ濡れでトボトボと歩いていると、自宅近くに工藤さんが待っていた。

「あなたどうかしてるわ」

「そうだね。僕も、君も」

そして2人は激しく抱き合った。

柔らかい真っ白な肌に、ゴツゴツした浅黒い肌が重なって、えっろ!これ夜の10時に地上波で流してたんだよね?すごい時代だ。

 

8話:波乱の誕生日

「ねぇ、約束してよ。もう誰ともこんなことしないって」

工藤さんは本気みたい。マヤ子は家庭を気にしてくれる工藤さんに後ろめたさもあり、誕生日を一緒に過ごそうと提案する。

<どうか、航ちゃんが私の誕生日を覚えていませんように…>

誕生日

夫は今年に限って誕生日を覚えていた。夜、食事しようってさ。

昼、姑に呼び出されたついでにデパ地下で高級肉を購入。そのまま工藤さん宅へ急ぎ、「化粧品」だと言って冷蔵庫に入れさせてもらう。これは危険フラグ

「誕生日おめでとう」

プレゼントにイヤリングをもらい、昼間っから情事を交わす。なんなんだこのエロスは…

夕方、帰宅したマヤ子はやっぱりお肉を置いてきてしまった。あーあ。

外に出て工藤さんに電話をすると、ウソばっかりのマヤ子に怒っていた。

「もしもし。肉、忘れてったよ。大きい方は旦那さんの方で、少し小さく切ってあるのは君のだろ」

急いでまた工藤さん宅へ。

工藤さんはもうこの関係は続けられないと言う。

「あなたのこと好きなの。愛してるの!」

「離婚してくれる?僕のために。捨てられる?何もかも」

帰宅すると、何も知らない夫は、妻にイヤリングを買っていた。

「うん。似合う似合う。誕生日おめでとう」

<やっぱり言えない…>

おもろー

石田ゆり子と岡本健一の長いやり取りに見入ってしまった。クラシックのBGMも雰囲気が出て好き。

 

9話:結婚指輪

夫に離婚話を切り出せずにいると、義母の叔父さんの訃報が届き、そのまま仕度して通夜へ。長い1日だこと。

そこで姑に同居の話を持ち掛けられる。

「イヤです」

マヤちゃん凄っ!その勢いで、夫に離婚話を切り出したら、殴られてしまう。

マヤ子は工藤さんには頼らず、一人で決着をつけると決めたみたい。がんばれ!

その後、工藤さんの友達の指揮者(袴田吉彦)が出るコンサートに誘われ、久美と待ち合わせ場所へ。

素敵なワンピースを買ってくれてる。ドレスアップした石田ゆり子と横山めぐみをエスコートする岡本健一がイケメンすぎ。

そんなとき、夫が行方不明になったと連絡が入る。

工藤さんは自分が話をつけると言うが、マヤ子は離婚の理由を性格の不一致にしようとしていた。

「そうやって取り繕うとするから、君はそんなに苦しんでるんじゃないか」

責められたマヤ子は工藤さんに抱き着いて情事に溺れる。袴田が指揮棒を振っているというのに、楽屋で何やってるんだか…

工藤さんがねぇエロいしイケメンだし大変。マヤ子の薬指の指輪を口でくわえて外したよ。あれま、マヤ子が我に返ってしまった。

「まだ僕が、これを外す資格なんかないんだよな…」

涙をぽろぽろと流すマヤ子が美しい。

ふ~上手くいかないよね。最後この恋は成就するのか?どうまとめるんだろ…

10話:逃避行

夫が親友の久美と寝ていたことが判明。

工藤さんにパリ行きを誘われ、一緒に行くってよ。

いよいよ離婚の覚悟が出来て、最後の話し合いで再度自宅へ戻る。

すると夫が血を吐いて倒れていた。悪性かも、と聞かされ看病に努める。

図書館にて

そんなとき、児玉会長から届け物を頼まれて図書館へ行くと、そこには本を読むイケメンの工藤さんがいた。

パリへ行けなくなったと伝えると、資料室へ連れ込まれる。

別れの愛撫が始まり、職員に見つかってしまう。ほんとこんなとこで何やってんだ…

「これで、最後?」

「さよなら…」

別れを告げて自宅へ戻ると、夫が仮病だったと判明する。ズコー

空港にて

行ったり来たりでもうこれで最後だよね?

マヤ子は空港へ行き、そこで見つけた工藤さんはいつもどおりイケメン。

「来たわ。全部捨てて来たわ」

駆け寄ってきたマヤ子に熱いキスをする。人込みですげー

宅急便の送り状に工藤さんが<工藤麻也子>って書いてあげてる。これはキュンキュンですわ。

そこに夫が追ってきた。あっちゃー

「やっとわかったよ。お前、こんなことできる女だったんだ」

えーこんなとこで終わり!しかも次回最終回か。

 

最終話:不倫の行く末

それから1年半後の夏!

マヤ子と工藤さんが結婚してる。しかも倦怠期。暮らしが前より質素になってて、姑から早く子供を作るよう急かされてる。

「私は夫の母親が嫌い」

うそ~ん。こんなオチ?!なんかリアルすぎる。

1年半後の工藤さんは、オバサンのひっつめ髪の髪型なのにめちゃくちゃイケメン。どういうこと?

親友の久美(横山めぐみ)は、あの指揮者(袴田吉彦)と付き合っていた。

元夫(渡辺いっけい)は囲碁クラブのインストラクターと結婚して、2人目が来月生まれるとか。

<なんだか私だけ損してるみたい>

12月

夫(岡本健一)は原稿を仕上げるため缶詰になるとのこと。

「クリスマスまでには帰ってくるでしょ?私、イブを1人で過ごすなんてイヤ」

「プレゼント、カードで買っといて」

デジャブ!

暇になったマヤ子は野村(内藤剛志)と食事へ出かけるが、夫にバレてしまい、ひたすら言い訳する。

これもデジャブ!

夫はこんな生活ウンザリだと言う。

他人から楽しいことを提供されるのを待っているだけで、自分で探そうとしない。君は君のままでずっと変わらない。

「言っとくけど、君を幸せにできる男なんて、この世に一人もいないよ」

夫が出て行った。

一人になったマヤ子は、野村と付き合おうとするが断られてしまう。甘い部分を食べ尽くして、種と芯だけになった果物に未来は無いとか。

そんなとき、出会い系サイトに投稿していたメッセージに返信が来た。

クリスマスイブ

文通相手との待ち合わせ場所に出向くと、なんと、夫がいた!

2人はいがみ合いつつ、結局は意気投合してウーアの曲が流れだす。

ー完ー

最終回がリアルすぎた。女性が書く物語って感じ。

11話までの夢物語のまま、逃避行で終わってくれてもよかったな。生活感あふれる工藤さんあんまり見たくなかったかも。

 

あとがき

どんなゲスなことやってもずーっと可愛くって、石田ゆり子の透明感に圧倒された。

そして岡本健一のかっこよさよ。

物腰がやわらかくて話し方が優しい。好きだー

余計な若手とか出ていなくて、大人なドラマがほんと楽しかった。それぞれの立場で言ってることは正しいんだよね。セリフに共感できたな。

予想以上にラブシーンが多くてびっくりしたけどね。

日本人同士だとギクシャクして、見てるこっちが恥ずかしくなることが多いけど、この2人はほんと綺麗で官能的で堂々としているのがアッパレでした。

とくに2人が服を脱がせ合って、マヤ子が工藤さんのズボンを降ろすカットがエロかったな。

あと渋いBGMがいいね。工藤さんといるときはいつもクラシックが流れていたり、サックスやフルートなどの色んなバージョンの「シシリアーノ」に耳を傾けていた。

ちなみに購入したDVDパッケージの裏側がこちら↓

5話のドキドキなキスシーンが載ってるんで紹介しちゃいます。手までイケメンなんだよね。すごいわ~


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