2020年5月1日から配信となった、Netflixオリジナルドラマ『イントゥ・ザ・ナイト』を紹介します。
ベルギー制作で、航空機を舞台としたパニックドラマです。
てっきりテロリストにハイジャックされるんだと思って見始めたら、地上で何か起こってる模様。飛行機で逃げて助かろうって話です。
ベルギーというお国柄、色んな人種が集まって言語も様々、文化も違う。とにかく意見がまとまらない。足並みをそろえがちの日本人には、なかなか理解しがたい小競り合いが永遠と続きます。
そして、次から次へと、まぁトラブルが起きること起きること!
深く考えず、極限状態のハラハラドキドキを楽しめるのでオススメです。
1話:夜を目指して
ベルギーのブリュッセル国際空港にて
モスクワ行きの搭乗案内中に、不審な男が警備員の銃を奪って、飛行機に乗り込んできた。
「ここを出ないと太陽に殺される」
とか言ってる。ヤバい奴だ。
操縦席には副操縦士しかおらず、男に左手を撃たれてしまう。代わりに乗客として乗っていた元空軍のパイロット・シルヴィが操縦する。
そして、数人の乗客を乗せた飛行機は離陸する。
西へ
ハイジャック犯風男は軍のテレンツォ少佐だった。太陽の光を浴びると死ぬから、西へ向かってずっと逃げる必要があるとか。
とりあえずアイスランドの空港を目指すことに。
そんなことを知らない乗客たち。手術が必要な子供がいたり、ダイアモンドを飲み込んで倒れる男がいたり、神に祈り続ける男がいたり、、、ナイスなことに看護師も乗ってて介抱したり、、、
そんなこんなで、アイスランドの空港に近づくと、地上は火の海だった。あれま…
さらに目的地変更
頭がおかしいと思われていたテレンツォ少佐の話が真実味を帯びる。
とりあえず近くの空軍基地を目指し、なんとか着陸成功。
地上へ降りた乗客たちは、ネットで情報を得て唖然とする。すると、3人の男たちが現れる。とにかく説明する暇はないから逃げよう。
「And go where?」
「Into the night.」
1話にてタイトル回収!これは楽しいかも。
2話:3人の正体
毎回エッチなシーンから始まるのなんなん?
3人の英国兵たちはテレンツォ少佐の話は真実だという。3人は見回りをしていたら、置き去りにされたとか。かわいそ。
みんなで準備をして出発。次はカナダを目指す。
乗客には溶接が出来る人や機械に詳しい人、気候学者などなど、なかなか便利な人が乗ってるの。
3人の正体
修理のおかげでネットが復旧し、乗客たちはスマホで情報を得る。
そこでわかったこと、、、あの3人はアフガニスタンで殺人と強姦を繰り返した戦争犯罪者だった。どうにかして降ろさなければ…
そしてカナダに到着。地上の人々は死んでいた。
マチュー機長は3人に無線を探すよう指示する。なんとなく気付いているのか?無線に詳しいヤクブと通訳に客室乗務員・ガブリエルを一緒に連れていく。
ヤクブが途中で3人をまいて、飛行機に戻ってきた。ガブリエルは間に合わなかった…ヒドい…。てっきり重要人物だと思ってたら2話で脱落なの??
滑走路を走る飛行機に、英国兵たちは地上から発砲する。
盛り上がるね~
3話:トラブル続き
ずーっと夜だと体内時計が狂っちゃうね。マチュー機長はいつ寝てるんだ?
無線が直り、同じように逃げている人と会話する。太陽の光が届かない海中なら無事でいられるかも、ということでNASAの海中訓練施設を目指しているとか。飛行機はハワイのホノルルを目指す。
マチュー機長はリーダーシップを発揮するが、テレンツォ少佐は気に食わない。とにかく言い合いで、他の乗客もあれやこれや言いたい放題。もーみんな仲良くして。
そんなとき、英国兵に外から発砲されてヒビが入っていた窓ガラスが割れてしまう。やばー。飛行機の中は強風が吹き荒れてパニック状態。これ墜落するでしょ。
と思いきや、ヤクブが板を窓に当てて応急処置。何もなかったかのように、平常を取り戻す。ところでヤクブは整備士かなにかなの?
トラブルのせいで、夜明け前にハワイに着けなくなり、アラスカを目指すことに。
そんなとき、急に看護師がビッグニュースを持ってきた。
1話の冒頭でつわりに苦しんでた客室乗務員は、マチュー機長の子を妊娠していたとか…。年上の奥さんがいるのに何やってんの。やっぱ機長って職業はモテるんだね。てかこのエピソードいる??
どうやら英国兵の1人が車輪格納部に乗り込んでいた模様。男性陣で退治しに行く。
無事、平和を取り戻したかと思われたその時、アヤズは1話で死んだ男の腹を切り裂いて(!)ダイアモンドを取り出していたとか。アヤズは拘束される。
色んな国籍の人たちがいるから、人種差別が激しいね。なかなかの衝撃回でした。おもろー
4話:地球一周
アラスカの空港に着陸。
なにかと多数決をとりたがる乗客は、アヤズの処分を話し合う。テレンツォ少佐の助け舟のおかげで、飛行機に戻すことに決まる。
燃料補給してまた出発。次はベルギーへ。ってことは地球一周したってこと?
カナダで調達した食べ物には味がなくなっていた。太陽の光を浴びた食べ物はDNAが破壊されてしまうとか。缶詰しか食べる物がなくなってしまう。
まぁ次から次へと問題が起こること。
ちなみにハワイの施設は未完成だったことが判明。行かなくてよかったね。
疲労で極限状態のマチュー機長はおかしくなり、トイレで倒れていた。さて、着陸はどうする??隣でヤクブがスマホで動画を見ながら指示を出し、シルヴィ1人で操縦することに。今どきの解決方法だね。
なんとか着陸成功。
夜明けまでに、マチュー機長の手術を看護師がやるってさ。いつの間にかシルヴィがリーダーっぽくなってる。
5話:避難場所
出発した時の国・ベルギーにて
燃料問題
食物が劣化するってことは燃料もダメになるってことらしい。にっちもさっちもいかなくなったそのとき、昔、ガス基地で働いていたナイスな乗客がいて、海底のタンクに保管されてる燃料を取りにいくことに。
NATO潜入
テレンツォ少佐とアヤズとリックはNATOに潜入し、NATOの連中が逃げた行き先のメモを捜す。
リックがナイスなことに警備関係の仕事をしてたから、監視システムの使い方に慣れてる。それによりブルガリアの掩体壕(えんたいごう:人体や兵器などを敵の攻撃から守るための建造物および施設)に逃げたことがわかる。
そんな時、テレンツォ少佐とアヤズが些細なことで殴り合いのケンカ(!)アヤズ死亡。おいおい…
シルヴィの心の傷
一方、シルヴィは出発前に亡くなった彼氏のことを想って取り乱す。
心配してきてくれたヤクブが慰めると、シルヴィはヤクブにキスをする。ヤクブも太陽のせいで大事な人を失ってるんだよね。なんだか2人はいい雰囲気。
マチュー機長の手術
マチュー機長は看護師の手術のおかげで意識を取り戻す。すっげー。そして年上の妻より、若い浮気相手のことを心配する。
ベルギーを出発
飛行機にアヤズが戻ってこず、テレンツォ少佐が怪しまれる。でもしょうがない、夜明け前に出発しなくては…
離陸しようとしたとき、目の前に1台の車が止まる。降りてきたのは怪我だらけのアヤズだった。
6話:乗客の運命やいかに
乗客の多数決によりテレンツォ少佐が拘束される。
アヤズを乗せてブルガリアの空軍基地を目指す。ソ連が昔作った掩体壕を探すことに。空港から離れてるから大変かもしれない…
ドミニクの母親・ザラ
ドミニクの母親は手術費を稼ぐために臓器を売ったとか。体力が無いから掩体壕が見つかっても歩けないかも。仲良くなったアヤズに相談して、自分に何かあったらドミニクを守るようお願いする。最初はあんなにいがみ合ってたのにねぇ…
シルヴィ
操縦室にて、シルヴィはマチュー機長に元カレの話をする。
しばらく遠距離だったけど、2人とも勤務地がベルギーになった。彼がすい臓がんで体重が減り出しても異変に気付かなかったとか。シルヴィは自分を責めている模様。
「今まで私が聞いた中で、最もばかげた話だ。自分を許せ」
病み上がりなのに良い事言うよね~
リック
リックがモスクワに行く目的は、ネットで知り合った若くて綺麗な女性に会うことだった。ネイルサロンを経営していて働き者で素敵な女性だとアヤズに自慢する。
すると、インフルエンサーの女の子・イネス登場。リックが持ってる写真を見て、イヤリングの広告だと指摘。あれま…
「メルシー、イネス」
リックの恋が終わる…
避難
いよいよ着陸のとき、拘束したテレンツォをどうするか話し合う。アヤズは許して、手錠をかけたまま連れていくことに。
基地に到着し、車2台に別れて乗り込み出発する。
良い感じと思ってたら、途中、運転手のアヤズが泡を吹いて(!)事故る。もーなにやってんの…
歩くしかないってさ。
その後の、日の出までの20分間くらいの出来事が、もードッキドキで、トラブル起こりまくりで書ききれない…
そんなこんなでシルヴィたちは見事、掩体壕にたどり着き助かった。途中で別になったテレンツォ少佐は、外で手錠を繋がれたまま。薄明を迎える、、、
ー完ー
ハラハラしたわ~。とりあえず地に足がついた状態でハッピーエンドで良かった。一番助かりたかったテレンツォ少佐が、外に残されるとはね。でも生死はわからないまま。シーズン2もありそうな終わり方だったね。
あとがき
色んな言語が入り混じって、不思議なドラマだったな。
移民の多いベルギーならではな感じで、出身国をネタにして悪口を言い合ったり、なかなか興味深くて面白かった。日本が隣国の悪口なんかドラマで言ったら大問題になるよね。
パニックドラマの割には人物像を丁寧に描いていたね。会話劇が面白くて、景色が変わらなくても飽きなかった。
イケメンも美人も出てこないけどいいね。シーズン2があるなら観てみたいな。