2017年公開の映画「ジョン・ウィック2」を紹介します。
愛犬殺生事件と愛車盗難事件の犯人を執拗に追いかけまわして終わった1作目。ジョン・ウィックという男のヤバさをまざまざと見せつけられた。
2作目はそれから5日後、愛車を取り戻しに犯人の叔父さんのアジトへ乗り込むところからスタート。
登場人物らが「たかが犬で?」「たかが車で?」と何度も驚いているけれど、キアヌの見た目だから、強大な組織と戦う孤独な一匹オオカミみたいな素敵な男に見えてしまっている。
ロケ地が豪華でアクション満載で、とっても贅沢な気分が味わえる映画です。
『ジョン・ウィック2』 |
キャスト
★ジョン・ウィック:キアヌ・リーブス
元殺し屋で男やもめ。マフィアに「鉛筆で3人殺した男」と語り継がれる
★サンティーノ・ダントニオ:リッカルド・スカマルチョ
イタリア系犯罪組織カモッラの幹部。主席に推薦された姉ジアナに嫉妬する
★カシアン:コモン
ジョンの元同業者。ジアナのボディーガード
★ウィストン:イアン・マクシェーン
コンチネンタルホテルのオーナー。殺し屋世界の重鎮
愛車取り戻し作戦
映画冒頭から都会のど真ん中でジョンが車でバイクを追いかけまわしてる。いよいよ殺し屋復帰した?と思っていたら…
1作目で盗まれた車を取り戻すためだった。
「あの男についての話は、どれもが控えめに語られている」
ジョンの車を保管しているマフィアがビビってる。この人は車を盗んだチンピラの叔父さんなのね。
ジョンったらアジトに乗り込んで、愛車を取り返して人を轢きまくり。目がイっちゃってる。こわー。ホラーだよ。
車は良い状態で保管されていたのに、ぼっこぼこで家に帰ってきた。
有能な殺し屋ってもっとスマートに人知れず仕事を遂行するイメージだったのだけど、ジョンって男は作戦も何もなく真正面から体当たりするんだよね。
普通だったらバカなの?って思うところなんだけども、キアヌの哀愁漂った容姿のおかげで不器用な男に変換されてる。
殺しの依頼
そんなとき、悪そうな男・サンティーノがやってきた。
殺し屋を引退するときに交わした誓印を脅しの材料にして、ジョンに仕事を依頼する。
ジョンってば、あれだけド派手な大量虐殺をしといて、事なかれ主義っぽく振舞うんだよね。どうかしてる。
するとサンティーノが炸裂弾をぶっ放してジョンの家を大爆発させた。
みんなもっとスマートな交渉ができないものかね。
焼け出されたジョンと飼い犬は、徒歩でコンチネンタルホテルまで来たよ。着の身着のままの家着なのに、なぜこんなに素敵なんだろう…
ホテルのオーナー曰く、殺し屋組織には2つのルールがあるとか。
1.コンチネンタルで血を流すな
2.誓印を守れ
守らないと不幸になるらしいけど、ピンと来ないっす。
サンティーノは、犯罪集団カモッラの主席に選ばれた姉を殺してほしいんだって。まさかのお家騒動でビックリ。
ローマにて
仕事を引き受けたジョンは、ローマの豪華なロケ地にて、着々と準備を済ませる。どんな時もいつも真剣なんだよね。
ヨレヨレのTシャツでも仕立ての良いスーツでも、ずっとかっこいい。スターは違う。
ジョンはあっけなくサンティーノの姉ジアナと対面。警備員は何をやっているんだ?
ジアナは自分が死んで弟が実権を握ったら後悔するだろうね。と言って真っ裸になって手首を切った。
「Why?」
私もそれ聞きたかった。どうせ死が待ってるなら、自分で決めたいとか。へ~
あっけなく任務完了。
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ジョンの勇姿
ジョンは帰りにジアナのボディーガードのカシアンに見つかり、お得意の警備員だけに頭を撃ち抜く技を披露。
そして地下洞窟へ逃げ込むと、口封じのためにサンティーノが派遣したアレスたちに襲われる。次から次へと大変だね。それにしてもジョンがタフすぎる。
最後にまたカシアンが現れ、ローマの街中で一対一の取っ組み合いのケンカが始まる。階段は危ないからやめなよ。痛々しくて見てられない。
掴みあう2人が窓ガラスに激突して、気付くとそこはコンチネンタルホテルだった。
「Gentlemen!」
「Gentlemen!」
ホテルの人に注意されてるー!
ヘビー級の2人がおとなしくなっててカワイイ。
NYにて
サンティーノはジョンに姉殺しを頼んでおきながら、ニューヨーク中の殺し屋にジョンを狙うよう、700万ドルの懸賞金をアナウンスする。勝手だわ~
そのせいで、NYに帰ってきたジョンが見知らぬ人に次々と襲われる。ここで鉛筆技を披露。すごーい。てかNYという街はどうなっているんだ?
一般人がごった返す地下鉄の通路で、音がしない銃でこっそり撃ち合ってる。なんなのこれ…
そして電車内でカシアンとのバトルが始まる。「スピード」を思い出すね。
その後、ホームレスの長にお願いしてサンティーノの居場所を聞き出し、メトロポリタン美術館へ。いつも簡単に中に入るけど、警備員は何をやっているんだ?
あらあら、素敵な美術館が血だらけですわ。
ジョン・ウィックの運命
なんとか逃げ延びたサンティーノは、安全地帯のコンチネンタルホテルへ逃げ込んだ。ずるい。
でもジョンはなんのためらいもなく撃つよね。それがジョンウィックってもんだ。
そのせいで、ホテルのサービスが利用できなくなったし、サンティーノ殺しで世界中の殺し屋から命を狙われることに。
「君の人生は失われた」
ホテルのオーナーはお情けで1時間の逃げる猶予を与えた。そしてジョンと愛犬は雑踏の中を駆け抜けていった。
ー完ー
感想
殺し屋としての仕事っぷりを見せてくれるかと思いきや、お尋ね者になってしまったか…
ジョンは追われる側より追う側の方が圧倒的に面白い。冒頭の愛車を取り戻すだけのために暴れまくるジョンが楽しかったな。
無口だから受け身だと意思が伝わってこないんだよね。
3作目はこれの続きだとすると、また逃げ回る感じ?まぁアクションの場面を楽しむには意思なんてどうでもいいんだけども。
この2作目は現実では1作目から3年の時が過ぎてるけど、映画では5日後なんだよね。キアヌの衰えのなさにビビる。さらに2年後に3作目だけど、1時間の猶予を与えられて逃げてる場面から始まるよね。きっと。役者って大変。
ジョンの本名がジョナサンでビックリしつつ、シャツを着るときの背中のアングルが好き。人生を物語ってるよね。
落ち着いた暮らしに戻ることは出来なさそうだけど、どうか生き延びてほしい。
★ジョンウィックシリーズのネタバレ感想
1作目(2014) 3作目(2019)