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Netflix『アロノーク:血に飢えた森』ネタバレ感想~リアルな人間ドラマ


インド発Netflixドラマ「アロノーク:血に飢えた森」を紹介します。

題名のARANYAK(アロノーク)とは、森の意味だそう。

主人公のカスツーリが明日から警察の仕事を休職しようとするとき、少女の殺害事件が起きる。野心家の彼女がしゃしゃり出て、事件の真相を探る物語。

最初、黒ヒョウが出てきたりするので、ファンタジーなお話かと思いきや、後半、複雑な人間関係が浮かび上がって引き込まれます。みんな犯人に見えて怖かったー。オススメです。

原題:ARANYAK
シーズン1:全8話
Netflixにて2021年12月から配信
インド制作

登場人物

★カスツーリ・ドグラ
課長代理の警察官。舅・夫・娘・息子の5人家族

★元巡査部長
カスツーリの舅。19年前の連続殺人事件の担当刑事

★アンガド
カスツーリの後任で来た警察官。7年前に学芸会で舞台にいた息子がさらわれる

★ジャグダンバ
州大臣。兄は県長官。他のレイプの罪で仮釈放中の息子あり

★マンハス議員
シロナの権力者。森をリゾート開発しようと計画するが、ジャグダンバに反対される

 

1話:事件

シロナというインドの田舎町で警察署に勤めるカスツーリは、娘の受験で家事に専念するため、明日から1年間休職するらしい。

そこにヤク中の女性がやってきた。

娘とその彼氏が行方不明だと訴えるが、カスツーリはウソだと決めつけて、荒っぽい対応をする。

「脚の骨をへし折ってやろうか」

こわー。しかも平手打ちしてる…

あとは後任のアンガドに任せて、義父の迎えの車に乗り込み、警察署をあとにする。

自宅に帰ると、庭にいる娘がヒョウに睨まれていた(急になんなの?!)。2人でなんとか追い払う。

その後、ヒョウを追って森に入ると、少女の遺体が木に吊るされていた。

「ヒョウ男の仕業だ」

19年前にこの町で9人の女児が殺されたとか。義父はその犯人が半獣のヒョウ男だと言い張る。

カスツーリは休職を決めたけど、捜査をしたくてしょうがない感じ。

感想

なんだかよくわからないけど、みんな性格悪そうで怖い。そして森の緑が綺麗。

9人の少女が次々に殺されて未解決のままって、そんな町に住むのイヤだ。よくみんな19年も平気でいられるよね。警察やってたじいさんはファンタジーで片付けずに、真面目に捜査してほしい。

カスツーリは家にいるときより制服姿の方がキリリとしていて素敵だね。

 

2話:相棒

今日から休職のカスツーリは捜査に首を突っ込み、後任のアンガドに迷惑がられる。

被害者のフランス人のエイミーは、母と妹と母のインド人の彼氏の4人で旅行中だった。

レイプされた後、木に吊るされた模様。

母の彼氏サンダーは取り調べで、エイミーはクラブで州大臣の息子カンティにレイプに遭ったと言う。連れて帰ろうとすると、ヤツの手下に脅されたとか。

その証言を信じないカスツーリは、暴力で吐かせようとするが、冷静なアンガドは、サンダーを麻薬密売の罪で逮捕する。

連行中、サンダーの首が何者かに搔っ切られ、大量出血で死亡してしまう。えー!

感想

面白くなってきた。真逆のカスツーリとアンガドが対立しながらも事件の解決に協力し合うのいいね。

制服のニットとベレー帽とマフラーがお洒落だし、家の装飾が上品な色使いで好きだな。

 

3話:復職

カスツーリは正式に復職したみたい。家事を全然手伝わない夫に嫌味を言われながら頑張ってる。この夫は裏で誰かと繋がってるっぽいね。

カスツーリとアンガドは、事件当日のカンティのアリバイを探るが、期待した証言は得られず。カンティの母は州大臣で、もうすぐ選挙があるから大事な時期らしい。

アンガドがゲットした防犯カメラの映像を確認すると、エイミーが1人で出て行ったあとに、2人乗りのバイクが戻ってきた。拡大すると、後ろに乗っているのはエイミーだった。

感想

男性陣がみんな浅黒くてヒゲ生やしてるから、ほとんど見分けがついていない。その中でもアンガドさんはスラっとしていてかっこいいね。

 

4話:自首

防犯カメラのバイクの運転手は、カスツーリの娘の彼氏バンディだった。

そんなバンディが警察署に自首しにやってきた。素直に自供しているのに、気に食わないことを言うと、カスツーリが平手打ち!落ち着いて聞いてあげてよ~

エイミーのレイプと殺害は自分がやったと言う。

バンディの父やカスツーリの義父は、真犯人が他にいると信じていた。

一方、カスツーリの娘ヌタンは大事な試験の日だった。バンディから意地悪なメッセージが届き、全く集中できず。実はなりすましが送ったものだった。

感想

バンディは見るからに気の弱そうな青年だよね。誰に脅されているんだ?

 

5話:結婚式

マンハス議員の娘の結婚式に、カスツーリとアンガドが招待される。サリーがとっても似合ってて綺麗。このツーショットを見たカスツーリの夫は嫉妬してる。そりゃそうだ。

カスツーリは夫の父が憧れの存在だとか。夫も昔は警察官を目指したけど、採用試験に落ちまくって諦めたらしい。今は1年ごとに仕事を変えてるとか。それなら嫌味ばっか言ってないで家事手伝えよ。

一方、アンガドは、7年前に息子マルートを誘拐されて、そのまま殺されたらしい。その後、妻と離婚して、現在バツイチ。

参加した結婚式で、息子を連れ去った犯人オミを見かける。

感想

煌びやかな結婚式が素敵だった。お金かかってるよね。

花嫁のピンクのウエディングドレスがすごいゴージャス。鼻から耳に繋がったピアスを可愛いと思ったのは初めてかも。カスツーリのサリーも素敵だったし。やっぱり民族衣装ってその国の女性が一番輝くようにデザインされているんだね。

人物の把握ができず、物語についていけてないので、映像を楽しんでる。

 

6話:事件の真相

アンガドは息子の遺体がまだ見つからず、オミ捜しで生活も荒れ、離婚に至った。ふっきってシロナで再出発しようとした矢先に、オミを見かけるなんて…

「きっとこれが新たなスタートなのよ」

落ち込むアンガドに励ますカスツーリが心強い。

その後、被害者エイミーの母ジュリーの通話記録から、5話の花婿のラビが捜査上に浮かび上がる。

「エイミーは僕の娘です」

(えー!)若い頃にミステイクでデキた子どもらしい。

事件当日、ホテル・ボムにいたラビは、ふらふらの娘エイミーを発見。連れて帰ろうとしたが、マンハス議員から、もうすぐ議員になるラビのスキャンダルを心配され、1人で帰らされてしまった。

感想

やっと色々わかってきた。

殺される前のエイミーがとても美人さんだった。ラビはハグしてあげればよかったのに。エイミーは父にも母にも気を遣って、あんな死に方するなんて、可哀相すぎる。

 

7話:証言

バンディの証言

あの夜、観光ガイドのバンディは可愛いエイミーを連れてホテル・ボムへ。彼女はそこで父のラビに会おうとしていたが、カンティのナンパについて行った。自分はそのまま帰ったとか。

エイミーが殺された後、落としたスマホからヌタンの動画を拡散すると脅されて、精液を提出させられた。それをエイミーの遺体に付着させたのね。

鑑識もグルだったとか、ひどい話だ…

よってバンディは釈放される。

カンティの証言

バンディと一緒にいたエイミーに、薬物入りの飲み物を飲ませて2Fへ連れて行った。付き添いのガガンに止められつつ、部屋に入ると、意識を失って倒れてしまい、そのままにして他の女をナンパしてたとか。

優秀なガガンの証言

自分は2Fへは上がらず、カンティが襲ったんだろうと言う。証言が食い違うため、ガガンも精液提出を求められる。

真犯人はだれ?

すでに提出したカンティの精液は、犯人のものとは一致しなかった。捜査が振り出しに戻り、アンガドは言う。

「元巡査部長がヒョウ男である可能性は?彼が遺体を見つけた」

怖い!

さらにホテル・ボムのオーナーも怪しい動きをしてるし、もーイヤだ。

感想

若者2人は大丈夫だけど、ヒゲのおっさんらがみんな犯人に見えて怖い。

ラビが奥さんに隠し子のこと暴露するところは涙したわ。だんだん顔の見分けがついてきて、ラビはイケメンだと気付いた。そしたら急に良い人に見えてきた。

 

最終話:真犯人

マンハス議員はカスツーリの娘ヌタンの誘拐を思いつく。

さっそくヌタンが連れ去られそうになるが、パパとバンディが助けてくれた!今までダメダメだったけど、2人ともかっこいいよ!

レイプ犯

ガガンの精液が犯人のものと一致した。カンティが他の女をナンパしているとき、ガガンは部屋に戻って倒れたエイミーに乱暴したらしい。ウソでしょ…

殺人犯

マンハス議員はラビからエイミーを預かり、部下に殺させて仮釈放中のカンティの車に遺体を乗せるよう指示を出した。

そしてサンダーと取引してカンティをレイプ犯に仕立てた。サンダーを殺したのは息子を守ろうとした州大臣らしい。

その後、バンディにウソの自白をさせる。レイプ犯のガガンを守って、父親の県長官からリゾート開発の承認を得ようという計画だった。

遺体を吊るした犯人

元巡査部長はやっと真犯人にたどり着く。ヒョウ男の正体は州大臣の使用人ナンダンだった。それだれ~?

と思ったら、ぶーたれるカンティをいつもなだめていたおっさんだよね。う、う、う、うそでしょ?!

輪縄の結び方が独特だと思っていたら、彼は昔、刑務所で死刑執行人をしていたとか。そんな繋がりがあったのね。怖いよー

19年前の連続殺人事件

実はナンダンは州大臣に恋していて、夫への嫉妬心の怒りを少女たちにぶつけていたとか。怖いって。

「あなたがヒョウ男なの?」

「いいえ。私はあなたのナンダンです」

だから怖いって。カンティの車からエイミーの遺体を発見したとき、奥様を守るために、町の伝説を利用して月食の夜に木に吊るしたらしい。

奥様に愛が伝わらないナンダンは豹変して、職員を次々に殺しながら森へ。最終的に元巡査部長と格闘となり、最後に知らないおっさんがやっつけた(これはバンディの父?)

マンハス議員

ヤバい状況のマンハスは、オミと逃亡を図る。森は穏やかな天気なのに、ネパール国境付近は大雪ですこと。アンガドと銃撃戦となり、駆け付けたカスツーリも加勢する。よく間に合ったね。

アンガドはオミに息子の所在を問い詰める。生きてるってさ!!!これは泣く。それを聞いたあと、アンガドは撃たれてしまう。えー

ちなみに息子マルートは、最終回の冒頭で「ラビット」と名乗っていた男。薬の売人してるのね。めちゃくちゃイケメンに成長してる。誘拐されて苦労しただろうけど、生きていてくれて嬉しい。

ー完ー

感想

最終回ずっと怖かった。手に汗握ったわ。面白かった。

ナンダンはただの優しいおっさんだと油断してただけに、最後の豹変は怖かった。意外すぎる人物だったけど、納得できる筋書きだったな。縄の結び方のくだりが怖すぎてイヤになる。

 

あとがき

はー怖かった。前半あまり物語が進まなかったから、見るの止めようかと迷ったんだけど、殺されたエイミーがラビの娘だとわかってから一気に面白くなったね。

もっとファンタジーな物語かと思いきや、物理的に筋が通った犯人解明で、見ててスッキリした。シーズン2に続くにしても、ちゃんと決着つけてくれたところが好き。

ところでインドではカスツーリみたいな暴力的な女性は普通なの?尋問で気に入らない答えだと、間髪入れずに平手打ちするのビビる。

私のインドのイメージは、ごちゃっとしたガンジス川と砂漠の2パターンだったけど、壮大な森の風景と小綺麗な田舎町がとてもお洒落で目の保養になった。くっきりはっきりした顔立ちの美男美女ばかりだったね。


Netflix『アロノーク:血に飢えた森』ネタバレ感想~リアルな人間ドラマ」への2件のフィードバック

  1. やんばる

    こんにちは。アロノーク、シーズン2の配信予定はどうなってるのかググッてたら辿り着いて、やどっきーさんの感想が面白過ぎたのでコメントさせて頂きました。
    私もイマイチ髭ヅラの男性陣の区別がつかないまま観終えましたが、「〜元巡査部長と格闘となり、最後に知らないおっさんがやっつけた」の知らないおっさんは、殺された恋人の復讐を誓って黒ヒョウ男を追い続けてたカフェのご主人だと思いますよ。たぶん。
    突然のコメ、失礼しました。

    返信
    1. やどっきー 投稿作成者

      やんばるさん
      消去法でたぶんあの人だろうなぁとは思いつつ…
      教えていただいてスッキリしました。ありがとうございます!

      返信

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