この巻はほんとに辛い局面だよね。唯と若君が一緒の時間が少なくて、でもそれぞれ相手のためにひたむきに頑張ってる。応援するしかないわ。
表紙の若君は紺色の直垂を着ていて、とっても爽やかで凛々しい。可愛い唯姫を見つめてる構図になってる。このカップル大好きだー。
アシガール⑩
著者:森本梢子
ココハナ 平成29年8月号から平成30年1月号に掲載
1.第63戦~じいたちの夜討ち
2.第64戦~羽木家総勢で退去
3.第65戦~若君との再会
4.第66戦~ハッピーウェディング
5.第67戦~閨チャレンジ
6.第68戦~永遠の別れ
7.番外編その1~若君13歳、初陣
8.番外編その2~尊の小姓生活
9.10巻感想
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第63戦~じいたちの夜討ち
じいたちは殿に内緒で高山軍に夜討ちを仕掛ける。戦い抜き力尽きた千原様を、唯はけむり玉を使って助ける。以前から病を患っていた千原様はそのまま亡くなる。
もう一人も死なせたくない唯は、羽木家全員で城を捨てて逃げることを殿に提案する。
絶体絶命なピンチな時でも唯が諦めてなくて、どうにかして羽木家全員で助かろうと努力するところが素敵だね。
少女漫画のヒロインっていうよりヒーローだよ。
第64戦~羽木家総勢で退去
唯は殿に、まぼ兵で城の前に敵を引き付けている間に、北門から逃げる作戦を提案する。しかし、北の方角は敵の野上の領地であった。
その時、野上元継が現れる。10日ほど前、忠清と和睦を結んだとのこと。
それを聞いた忠高は、羽木家総勢で城を退去することを決める。
野上元継によると、若君は小垣城にいるとのこと。まだ城は落ちておらず、少ない兵で城門を守っていることを知り、唯は小垣城へ向かう。
城を退去することになってセンチメンタルな唯だけど、他の女性たちがせっせと引っ越しの準備してるのがいいね。
辛い状況なのにみんなが前向きで明るい。
唯ちゃんがんばって若君のところまでたどり着いて!
第65戦~若君との再会
野上の者の案内で山道を歩き続ける唯。道中、小垣城が落ちたと情報が入る。若君は条件を引き換えに、明朝城を明け渡し、一人で降るとのこと。
それは満月の一日前だった。
唯は野上の人たちを置いて一人で小垣城へ向かう。城に着くと見張りの者に殺されかけるが、宗熊が現れ、話を聞いてもらう。
ボロボロになりながらも唯は城に入れてもらい、若君のもとへ駆け寄る。
唯ちゃん凄いよ。
たった一人で敵陣に乗り込んで若君の所までたどり着けるなんて。
くまもナイス。
同じ「若君」でも出会った時のガッカリ感がハンパないけど、いい仕事するね~。
髭ズラの野上のおっさんに顎を乗せて歩く唯がツボ
第66戦~ハッピーウェディング
唯は羽木家の現状を若君に伝える。宗熊にお願いして開城の期限を一日延ばしてもらう。それは明後日の朝、つまり満月の夜の次の朝であった。
唯は若君との婚礼を行なうことをお願いする。
「たとえ一日でも半日でも、私を…お嫁さんにしてください」
若君は無責任なことは出来ないと断るが、木村夫妻から説得され、婚礼を決意する。
敵に囲まれた開城前々日という厳しい状況で、二人は結婚した。
始まりから二人のハグシーンにうっとり。
若君も結婚したい気持ちはやまやまだけど、この状況だと無責任になってしまうもんね。
唯はちゃんと若君の立場もわかってるから、男側に責任を負わせるのじゃなくて、自分が結婚したいからわがままを聞いてほしいって掛け合う所が上手いわ。
「私たち 結婚しました!」の二人の並びがお雛様とお内裏様みたいで素敵なの。
やっと、やっと、ここまでたどり着けたね。
唯ちゃんおめでとう!
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第67戦~閨チャレンジ
式が無事終わり、第三回閨チャレンジ。しかし、数日かけて山を越えてきた唯はくたくただった。眠らないように気合を入れていると、若君が現れお姫様抱っこでお布団の上へ。
恥ずかしくて逃げようとする唯を若君は捕まえて抱きしめる。安心した唯は涙が止まらなくなり、若君の腕の中で眠ってしまう。
結婚式の正装の若君がおっとこまえで気品に溢れてる。
こんな旦那様が隣にいたら緊張するなぁ
やっと閨チャレンジ成功か?!
と思いきやここでもまたお預けなのね…。
バックハグで唯の不安な気持ちを抱きしめてあげる若君が優しくていいな。
第68戦~永遠の別れ
目が覚めると若君は着替えて縁側におり、満月が高く昇っていた。
唯は若君に現代へ行くよう説得するが、若君は唯が帰るべきだと言う。現代に帰りたくない唯は、脇差を壊そうとする。若君が止めに入り、どうか気持ちをわかってほしいと懇願する。そんな必死な若君の姿を見て、唯は受け入れる。
足軽の格好に着替えた唯は、自分の意思で起動スイッチを抜いた。
「若君はまだ一生分 私を抱いておられぬからね!!」
と言葉を残し、唯は現代へ
この回はほんとに悲しくて悲しくて…。
二人は愛し合ってるのに、状況のせいで一緒にいられないってのが切ないね。
若君が強がって嘘をつくときは、いつも唯に背を向けてるの。
ただの後ろ姿なんだけど、なぜか悲しみが伝わってくる。
最後の笑ってさよならするところも、心が泣いていてツライ…
番外編その1~若君13歳、初陣
若君は殿から初陣を許され、小垣城へ出陣することになる。
若君は土地の特徴を活かした戦術を考えるが、目先の戦に勝つだけではなく、先々のことも考えて戦を進める必要があることを殿から学ぶ。
そんな時、鐘ヶ江久政より、身の回りのお世話をするために娘を差し出すことを提案される。若君は子平太や源三郎がいるから必要ないと断る。
「わしはおなごが戦場に来るのはすかぬ」
若君ったら、わかってんのかわかってないのか…。
天然だよね。
13歳の頃から鐘ヶ江久政は若君のことを狙っていたのね。
娘のフキちゃんが来たのは確か若君が18歳の時だから、5年も好機をうかがっていたのか。
でも残念。若君はふくが好きなのよね~
番外編その2~尊の小姓生活
若君が退院して尊の家で過ごした日々。
入浴を手伝ったり、素振りの後に足を洗ってあげたり。馬の手配を頼まれたときは、自転車を紹介。若君はすぐに乗りこなす。そして勉強家の若君は歴史書を読み漁った。
謙虚で責任感が強く、励まし上手な若君を知り、全力でお仕えしたいと思う小姓の気持ちを理解した尊であった。
若君は人を惹きつける魅力があるよね。
尊まで若君のファンになってる。
何事に対しても一生懸命で、自己犠牲の精神だから、この人が困ったときは助けてあげたいって周りは思うんだろうね。
10巻感想
やっと結婚できた!と思ったら、また離れ離れ…。ツライ。尊よ、二人のためになんとかしてくれ。
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