13巻から新章がスタートです。
若君が髷姿になってから別人に見えてしまって、しかも「忠清くん」じゃなくなったし、私の若君への愛が冷めてしまったかな…。ときめきがない。臨機応変に対応できる唯ちゃんって凄いな。
アシガール⑬
著者:森本梢子
ココハナ 2019年4月号から10月号に掲載
1.第82戦~髷姿にイメチェン
2.第83戦~若君の包容力
3.第84戦~政治の話
4.第85戦~正室の務め
5.第86戦~久々の足軽姿
6.第87戦~ご懐妊
7.第88戦~尊が戦国へ
コミックシーモアで読む ebookjapanで読む |
第82戦~髷姿にイメチェン
唯とその仲間たちは山の中を必死に駆けていた。どうやら若君の命が危ないらしい…
この半年前のこと、緑合城では若君が散髪をしていた。童のような垂髪はやめて、良き妻を得たから髷を結うとのこと。唯は夫の凛々しさに腰を抜かす。
殿は叔父の晴永の御月家を継ぐかどうか迷っていた。殿に呼ばれた若君と成之は、御月家を継ぐしか道がないとの考えだった。
若君は部屋に戻り、唯に羽木の名を捨てることを伝えた。気が乗らない様子の若君に唯は
「御月 唯!」
美人っぽい名前だと嬉しそうに話す。その様子を見た若君は、名前なんてどうでもいいことだと気付く。「御月」とは満月のこと。二人にピッタリな名前だと語り合う。
すごく素敵なストーリーだね。
夫婦になったとしても血のつながらない赤の他人だから、考えてることってそれぞれ違うのよね。若君は予想外のひと言で励まされて、目の前の霧が晴れたようにスッキリしたみたい。
ほんと唯ちゃんを嫁にして良かったね。
第83戦~若君の包容力
永禄4年4月。羽木忠高は御月の家督を継ぎ、御月忠永(みつき ただなが)となり、緑合城の城主となる。同時に、忠清は御月清永(みつき きよなが)と名を改めた。
唯はマリッジブルーの亜湖姫のもとを訪ねると、ちょうど着替え中だった。意外とおっぱいが大きくて驚く唯。その3日後、成之との婚礼が行われた。
周りの者になにかと亜湖姫と比較される唯は、
「この時代の着物って、髪と胸がないと、正直厳しいですよね」
若君に不満を漏らす。若君は「唯は唯のままがいい」と伝え安心させ、お姫様抱っこで部屋に戻る。
名前も髪も胸も関係なく、その人そのものを愛してるなんて、素敵な関係だよ…
二人で穏やかな時が過ごせているみたいで良かった。
第84戦~政治の話
織田から使者が来ることになり作戦を練る。兄上が、真面目に対応するより、先代の晴永に会ってもらうのはどうかと提案する。
正室を亡くした晴永は、50歳も年下の側室をもらって隠居生活をしていた。唯はそのことに平然としている若君を見てドン引きしていると、若君は空気を読んで呆れたふりをする。そして、唯は長生きしようと心に誓った。
そうこうしているうちに、織田家から使いの者がやってくる。とんちんかんな晴永が対応し、なし崩し的に和睦が結ばれ使者は帰っていった。
現代では一番人気の戦国武将・織田信長がいよいよ近づいてきて、唯はワクワクする。
唯が織田信長のことを「おっさん」と言ったときに、若君がハッと何か思いついたようだったけど、なんだろう…。永禄4年だと信長は27歳みたい。10代の頃に濃姫を正室に迎えてるから、側室として唯に声がかかる、とか?
そろそろ外に出てほしいね。
第85戦~正室の務め
唯はじーちゃん達から子どもはまだかとせかされる。
若君と殿は村上城攻めを計画していた。唯は足軽としてついて行こうとするが、若君に止められ、手紙を残して実家へ帰る。
涙ながらに訴える唯に、おふくろ様は、愛しい夫を送り出すのは唯だけではないと、正室の務めを教える。
翌朝、唯は心を入れ替えて、若君の出陣を笑顔で送り出そうとする。若君は約束を破ったことを謝り唯を抱きしめる。
子作りと留守番かぁ。唯が綺麗な着物でずっと城の中にいてつまらないな~。やっぱり山を駆けてる唯ちゃんが見たい。
若君が出陣して城を留守の間に、こっそりついて行ってほしいなぁ
コミックシーモアで読む ebookjapanで読む |
第86戦~久々の足軽姿
若君が出陣してから15日が経ち、唯は奥で静かに暮らしていた。
お方様(若君の母)によると、村上城に立てこもる室屋の兵がようやく降伏し、明後日くらいには若君たちが帰ってくるとのこと。
しかしその後、村上城より脱走してきた村人によると、若君を生け捕りにする作戦を立てていることが判明する。
急いで小垣にいる殿様に知らせるため、馬では通れない近道を久蔵と惣左衛門で出発することになり、唯も行きたいと申し出る。
さっそく足軽の恰好に着替えて、先に出発した二名と合流する。
唯と若君が離れ離れの方が切なさがあってワクワクもあるし面白いね。
足軽姿で山を走ってるのって、82戦の冒頭に繋がるよね。新婚生活も半年経ったんだね。なんだか感慨深いわ。
第87戦~ご懐妊
一緒に小垣を目指す仲間に限界がきて、唯は一人で走り出す。
やっとの思いで小垣城に着くが、若君は殿と東村上の本陣に出向いていた。夜になり、若君が戻ってくると、唯は寝込んでいた。
医師によると、唯は妊娠しているが、無理がたたり流産しそうとのこと。
一方、現代にいる尊は、一晩で往復できる起動スイッチを完成させていた。
んーーー。自分の体調に無関心な女の子って好きじゃないんだよね…
なんだか応援できなくなってきた…
第88戦~尊が戦国へ
尊は開発したタイムマシンをテストしてみようと、脇差を抜いた。
無事、戦国へ移動。そして若君に対面
若君は尊に、唯を現代で治療させたいと頼み込む。しかし、起動スイッチの燃料は戻る分しかないとのこと。
若君は唯に3分後にまた会おうと嘘をついて、現代に送った。
なんでも有りすぎて、若君との別れが悲しくなくなってしまった…
そんなに尊に思い入れないんだけどどうしよう…
コミックシーモアで読む ebookjapanで読む |