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昼ドラ「牡丹と薔薇」全60話あらすじ・ネタバレ感想など

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昼ドラの面白さを思い出して、ただいまドハマり中。次は2004年東海テレビ制作の「牡丹と薔薇」を紹介します。

このドラマでは小沢真珠が有名だけど、その親世代を演じた神保悟志、川上麻衣子、北原佐和子が昼ドラらしい大袈裟な演技で素晴らしい。

アラフォーが20代を演じる不気味さも相まって、ホラーな世界観が楽しすぎる。

新・牡丹と薔薇のネタバレ感想はこちら

『牡丹と薔薇』
脚本:中島丈博
制作:東海テレビ
放送:2004年1-3月 全60話

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登場人物

★上村鏡子 :川上麻衣子
看護師。豊樹の内縁の妻

是沢これさわ豊樹:神保悟志
建築家

★野島富貴子ふきこ:北原佐和子
アルマ建設社長の令嬢

 

昭和45年11月:親世代

1~3話:駆け出しの是沢これさわ豊樹

33歳の鏡子(川上麻衣子)は年下の是沢豊樹(神保悟志)を学生時代から支え続け、同棲して8年が経った。

結婚や子供を望まない豊樹は、アルマ建設の野島社長の娘・ふき子(北原佐和子)と出会い、意気投合する。

ふき子は豊樹にダイヤのネクタイピンをプレゼントする。

4・5話 破水

そんなとき、鏡子は吐き気をもよおし、豊樹に報告すると、堕ろしてほしいと懇願される。これはひどい…

でも鏡子の想像妊娠だったことが判明。

その後、お腹に詰め物をしてウソをつき続け、豊樹さんから奪ったダイヤを飲み込んだ!

「美味しい!美味しい!」

「おい!なんてことするんだ!出せって」

豊樹がお腹を押すと、スカートの裾から大量の水が流れ出した、破水したかと思いきや、水枕が足元に落ちてきた。やっばー

「ハハハハハ!ハハハハハハ!」

豊樹さん大爆笑。怖いー。脚本家はこんな話よく思いつくな。

6、7話:体を通過したダイヤ

そして豊樹は鏡子を捨てて出て行った。

そんな鏡子はうんちで出てきたネクタイピンをふき子へ返す。割烹屋の女将は気味悪がって、一旦預かることに。

昭和46年6月、豊樹は野島家の養子となり、妊娠6カ月のふき子と式を挙げる。

女将が鏡子のもとを訪れ、野島家からの慰謝料とネクタイピンを渡す。

「私、子供は産めなかったけど、ダイヤは産み落としたと思ったんです。だから、これは豊樹さんのネクタイにつけてほしいんです!」

鏡子はどうかしている…

8~9話:赤ちゃん誘拐

4か月後、ふき子は女の子を出産する。

鏡子はその産院の看護師になりすまし、新生児室から赤ちゃんを盗む。警察から疑われるが、白を切り通し、こっそり赤ちゃんを育てることに。

一方、我が子が見つからず、落ち込むふき子に、女将も昔、同じ経験をしたことがあると慰める。産んですぐに取り上げられた娘は、なんと、ふき子だった!

女将の涙の告白を受け、ふき子は吹っ切れた模様。2人目を作ろうと前向きになってる。

みんなどうかしている…

 

昭和60年:ぼたん14歳・香世13歳

10~12話:あれから14年後

鏡子はアル中のダメ男と結婚して、看護師を続けていた。14歳のぼたんと小5の実の息子の4人家族になってる。

ぼたんちゃん、教養のない父親のもとヤングケアラーだけど、すんごく良い子に育ってる。

一方、ふき子は長女が誘拐された1年後に次女を出産し、ただいま香世は13歳。

ある日、ぼたんと香世は出会い、親友となる。この2人が可愛らしい。

そんなとき、鏡子は豊樹と再会し、ダイヤのネクタイピンを返す。いらねー

13~15話:ネクタイピンの呪い

お正月に着物姿の香世ちゃんとぼたんちゃんがめちゃくちゃ可愛い。癒される~

義父とそりが合わない豊樹は、焼けぼっくいに火がついて、鏡子を抱く。

一方、ふき子は例のネクタイピンを発見。帰宅した豊樹に問い詰めると、、

「まぁそういうことだよ」

認めたー!ふき子は気が狂って、ネクタイピンで豊樹の手を刺す。何回も刺してる!豊樹の手の甲が血だらけになってるの笑う。

16~18話:絶交

鏡子はぼたんの親友が野島家の娘だと知って、会うことを禁止する。

理由がわからないぼたんは香世に会いに行くが、そこで香世のパパが母の浮気相手だと知る。ショックで泣きながら帰ってった。可哀相に…

「あなたとはもう絶交よ。金持ちのわがまま娘なんてもういらない」

ぼたんは理由を言えず、わざと傷つける言葉を発して、香世と距離を置く。

ぼたんちゃんと香世ちゃんの熱演がお見事でした。2人が上手だね。

 

平成4年12月:ぼたん21歳・香世20歳

19・20話:それから7年後

21歳のぼたん(大河内奈々子)は洋裁店で働いていた。お母さんは子宮がんで入院中だし、弟は受験生。とにかくお金が無い。

そこでぼたんは体を売って稼ぐことに。

待ち合わせ場所で待っていると、香世のパパ(神保悟志)がやってきた!

「こんな会い方でも会えてよかった」

ちょっとこれは恥ずかしい…

21~24話:いじめ

豊樹はぼたんに不良娘の香世(小沢真珠)の世話係として住み込みで働いてもらうことを提案。ぼたんが野島家に越してきた。

香世は7年前のぼたんの言葉をまだ恨んでる。急にぼたんの頬っぺたつねったのビビった。

「役立たずな豚!ぼたんじゃなくて豚よ!」

26~28話:ぼたんは盗まれた長女?

豊樹はいよいよぼたんが自分の子だと気付き、鏡子の病室を訪れる。そして本当のことを教えてほしいと懇願する。

色々話し合うが、鏡子は言わなかった。

「天罰じゃない?あなたも自分のしたこと考えたらいいのよ」

2人の駆け引きの熱演素晴らしい。本当のことを言いそうで言わない、ギリギリのところで押しとどまって、最後、低い声でチクリと言い返すの凄かった。

でもその後、死期が近いこともあって、鏡子は野島家で本当のことを暴露する。そして天国へ。

29~32話:不運な雅也

ぼたんは同僚の雅也さんとイイ感じだったのに、香世の毒牙にかかって、自暴自棄になって車に轢かれて死んでしまった。ウソでしょ…

その後、香世はぼたんが実の姉だと知り、自分のしでかした罪の重さに打ちのめされる。

2人はなんだかんだ本心を語り合って仲直りする。ついていけない…

 

平成6年2月:ぼたん22歳・香世21歳

33-34話:1年後、新たな恋の予感

豊樹の部下・清原由岐雄(西村和彦)は、ぼたんの身辺調査をずっとしてたから、勝手に親しみを感じたみたい。母のお墓参りで会ったとき、

「また会ってくれますよね?ぼたんさん」

「私たち、無理に会おうとしなくても、また会える気がします」

これは脈あり?なし?ぼたんも策士だな。

予言通りまた会えた2人は話も合うし見た目もお似合い。今度は幸せになってほしい。

でも香世にとって由岐雄は、血の繋がらない親戚のお兄ちゃんで、憧れの人だった。

35-36話:おかしな姉妹と由岐雄

ひねくれた香世は、由岐雄の友人の外科医・賢太郎(井田國彦)と急接近。グループ交際に発展し、両親が留守のときに、由岐雄と賢太郎を自宅に招待する。

深夜12時に一緒に処女を捧げましょう。って香世が提案して、ぼたんも承諾してる。頭おかしい。

予定通り香世が自室で決行している頃、ぼたんの部屋では由岐雄が地球の未来について熱弁してる。時計の針がどんどん進んで行くし、ここめっちゃおもろい。由岐雄~

いよいよぼたんが愛を告白して2人はベッドへ。由岐雄ががっつりぼたんの胸を触ってる。

「ぼたん、いいんだ。一番大事なものは、もっと大切に、慈しみ、ゆっくりと自分のものにしていきたい」

結局、緊張したぼたんを思いやり、由岐雄は床で寝た。理性が凄い。

翌朝、香世がそれを知って傷ついてる。

「あんなイノシシみたいな男に身を任せたのに~!」

37~39話:おかしな婚約式

ぼたんと由岐雄がほんとお似合いだから、両親や女将が2人に結婚を急かしてる。こういう外野の声って大事だよね。

妹の事を考えて踏ん切りがつかないぼたんに、由岐雄の熱烈ラブコールが男らしくて素敵。

いよいよ婚約式となり、家族が勢ぞろい。姉妹で振袖を着て華やかだし、みんながとっても嬉しそう。

香世はぼたんがもらった婚約指輪をハメさせてもらって(!)、由岐雄のお嫁になりたい、とか妾でもいい、とか言って場を和ませ(?)、全員で牡丹と薔薇の歌を大合唱。

役者はどんな気持ちで演じてるんだろう…

でも香世の内心は自分だけが穢れた体になったことが許せないんだよね。男を手配して、ぼたんを襲わせる。そこまでやる?!

ぼたんは由岐雄の励ましでなんとか立ち直ったけど、普通に犯罪だよね。

40・41話:鏡子の体を通過したダイヤ再び!

そんなとき、両親が因縁のネクタイピンとネックレスをお守りと言ってつけて、旅行へ出かけた。悪い予感しかしない…

その後、アメリカで旅客機の墜落事故があり、搭乗者の名簿に2人の名が載っていた。

ウソでしょ…

ぼたんと由岐雄が現地へ行って戻ってきた。

遺体の損傷が激しく、パパの顔はわからなかったけど、胸元についたネクタイピンが目印になったとか。ママの遺体はバラバラすぎて見つからず、黒くなったペアのネックレスだけが戻ってきた。

ぼたんの説明がリアルすぎて怖い。

42~44話:結婚

両親が亡くなり、もともと傾いていた会社がもう潰れそう。

ぼたんは貧乏生活ができない香世のために、株主の浅間象造(峰岸徹)と愛人契約を結び、由岐雄に香世と結婚してほしいと頼み込む。

どうかしている…

「2人の愛が香世の体の中で重なり合って、あなたが香世を抱けば、あなたの愛が香世の体に染みわたり、じんわりと私の体に押し寄せる」

ちょっと何言ってるかわからない。

でも由岐雄には伝わったみたい。愛だね。最後に2人は1つになる。

その後、香世と由岐雄が結婚し、ぼたんの愛人生活がスタートするが、妊娠が判明。もしやあのときの…

浅間の子として産むってよ。ぼたんはけっこう図々しいよね。

 

平成15年2月:ぼたん31歳・香世30歳

45~47話:それから9年後!

今日は麗香の8歳の誕生日。なんだかんだでみんな仲良く幸せそう。浅間は思ったほど悪い人ではないし、優雅な暮らしぶりで、ぼたんは良い選択をしたのかも。

「葉巻の匂いくさ~い!」

麗香は父(峰岸徹)を嫌い、由岐雄おじちゃん(西村和彦)にめちゃくちゃ懐いてる。イケメンだしね。

そんなとき、由岐雄は香世の過去の暴挙を知って軽蔑し(今さら?!)、ぼたんと急接近する。

「麗香はあなたの子なんです!」

「じゃぁ、あのときの?」

48~50話:おじちゃまに懐く麗香

麗香が由岐雄に懐きまくるもんだから、嫉妬した浅間がぼたんに暴力を振るう。

それでタガが外れて、ぼたんは由岐雄と逢瀬を重ね、体を求め合う。浅間が本宅へ帰ってる間にやりたい放題。

由岐雄が泊まった翌朝、ネクタイを締める前のワイシャツ姿がセクシー。厚みのある上半身が素敵。

「おじちゃんは麗香の実の父親なんだ。でもね、これは秘密だよ。お父さんが来てたことは、おばちゃんにも、もう一人のパパにも内緒だよ」

あれま~大胆。

いよいよ気付き始めた香世が、麗香に激しく追及しナイフを突きつける。そして2人は階段から転げ落ちる(香世ってやつは…)

麗香ちゃんの背中にナイフが刺さってる…(涙)

51~53話:麗香の本当のパパ

大量出血だったけど、意外と傷は浅かったみたい。よかた。

女将と香世は、ナイフを持った麗香が不注意で階段から落ちたと言ってる。サイテー

そしていよいよ浅間にも出生の秘密がバレてもーた。

「私たちを捨ててくださってもいいんです」

ぼたんの開き直りがすごい。

でも浅間はぼたんを手放さず、麗香の養育を由岐雄がすればいいと言う。それを聞いた香世は麗香を連れ去り、夫婦で育てることに。

麗香はパパっ子だから、ママと会えなくても楽しそう。子役ちゃんが西村さんに本当に懐いてて、2人のシーン和む。

54~56話:牛革のステーキ

「わぁ良い匂い!この匂いだ~い好き。ママの香水の匂いね」

あらら、由岐雄がぼたんと会ってるのバレてもーた。

香世はどんどん憎悪が溜まり、矛先が麗香に向いてしまう。虐待が見てられない。

由岐雄が食卓につくと、お皿には牛革の財布が焼いてあった。一応切ろうとしてるの笑える。

「狂牛病が心配だから~」

狂ったおばちゃまを見て麗香が本当に怯えてる。子役ちゃんが気の毒でならない。

57~59話:ぼたんの腎臓と香世の目

その後、夫婦で取っ組み合いとなり、香世がネクタイで首を絞めたり、由岐雄が香世を殴ったり。目のアザ怖すぎ。

一方、ぼたんは重度の腎機能障害で倒れてしまう。余命半年だとか。

香世は殴られたせいで目が悪くなり、手術が必要だったが、ぼたんのドナーになることを優先する。

どうやら腎臓の移植手術が成功したみたい。

そうこうしているうちに、香世の視力はなくなってしまう。由岐雄は反省して、香世を一生世話するってよ。いつも口だけだからなぁ…

「だめよ!そんなこと絶対ダメ!!」

(え…?)

香世の世話は私にしかできないらしい。ぼたんがずっとおかしい。

 

平成16年2月:ぼたん32歳・香世31歳

pensyon

最終話:牡丹と薔薇

それから半年間、ぼたんと香世は信州の田舎の別荘で暮らし続けていた。

いよいよ麗香が寂しがり、由岐雄と2人で迎えに行くことに。

なんと、ぼたんも目が見えなくなっていた。風船割れる演出怖すぎ。

「なんなんだこれは!」

視聴者の声を代弁する由岐雄。ホラーを目の当たりにした麗香のトラウマが心配。

ぼたんは呪いのネクタイとタイピン(!)を由岐雄にプレゼントする。こわやー

「サヨナラ…ママ。おばちゃまもサヨナラ」

こんな2人を見せられたら帰るしかない。麗香も由岐雄も入る隙がなくてツラいだろうな…

盲目のぼたんと香世は、心の目で景色を眺め、手を取り合い微笑んでいた…

ー完ー

えーなんなのこの最終回。怖すぎるんですけど。

 

感想

成人したぼたんと香世がヘタクソで後半飽きていたんだけど、最終回がホラーすぎて目が覚めた。脚本がすごい。

こんな怖い終わり方ないよね。でも麗香はパパと2人っきりの方が安全で安心に暮らせるだろうから、これはハッピーエンドなんだろう。

由岐雄が呪縛から解放されて良かった。ヘンな女を愛したばっかりに、苦労したよね。イケメンだから子連れでもすぐに良い人現れると思う。

それにしても前半の川上麻衣子が良かったなー。

美人じゃないけど謎の色気と幸薄そうな空気感が役柄にピッタリだったし、上手だよね。神保悟志とのやり取りに毎回引き込まれた。

あのコタツに乗っかって大笑いしてたの怖いわ~。今でも鮮明に覚えてる。それと病室のシーンね。

そして、ふき子のあげたネクタイピンが行ったり来たりするのツボすぎた。

忘れた頃に登場するもんだから、長く見続けたご褒美をもらった気分になる。これぞ長編ドラマの醍醐味だよね。

巡り巡って、最後、生き証人の女将のところに戻ってくるの、粋な事してくれるなぁ…

世間では香世の過激さが一人歩きして「牡丹と薔薇」が有名だけど、物語自体がとても面白かった。時を超えて再確認した。

新・牡丹と薔薇のネタバレ感想はこちら

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昼ドラ「牡丹と薔薇」全60話あらすじ・ネタバレ感想など」への2件のフィードバック

  1. 村崎

    あらすじの後の一言が的確すぎて
    ゲラゲラ笑いながら読ませて頂きました。

    最終話の

    「なんなんだこれは!」

    視聴者の声を代弁する由岐雄。

    で大爆笑。

    ビビりの飼い猫がびっくりするくらい
    笑わせて頂きました。

    ありがとうございます!

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