2005年東海テレビ制作の昼ドラ「緋の十字架」を紹介します。
イケメン親子が養女を取り合うトンデモストーリー。
もうこの親子がほんと頭おかしいんだけど、その役を演じる西村和彦と竹財輝之助がずーっとかっこいい。何やっても憎めなくて、イケメン無罪ってあるんだな、と実感させられるドラマとなってる。
二人が一生懸命なんだよね。
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オープニング
登場人物
★直哉25歳(昭和17年 初夏)
1話~7話:再会
8・9話:結婚
★直哉32歳・浩一6歳
10話:それから7年後
★直哉39歳・浩一13歳
11~14話:さらに7年後
★直哉46歳・浩一20歳
15・16話:一方的な好意
17~19話:本当の気持ち
20~23話:ユキエの悪夢再び
24話:一線を越えた二人
25~28話:妊娠&結婚
29~32話:手術
33話:開眼
34話:それぞれの選択
★直哉51歳・浩一25歳
35話:それから5年後
36~41話:復讐
42話:浩一の結婚生活
43・44話:おじさま再び
45~48話:別れ&別れ
★直哉55歳・浩一29歳
49~52話:空白の4年間
53~56話:離婚への道のり
57~60話:贖罪
最終回:2人の運命やいかに
★感想
オープニング
主題歌:藤井フミヤ「君が僕を想う夜」
爽やかな藤井フミヤの歌声をバックに、直哉(西村和彦)が薫(つぐみ)をお姫様だっこして、ひたすら海岸を歩いてる。
ストーリーとは関係のないオープニングが幻想的でめちゃくちゃ好き。
脱力した人間を持ち上げるの大変だと思うけど、さすがファイト一発やってただけある。
最後に薫を抱えて教会の前で仁王立ちしてるのなんなん?スーパーマンみたいにそのまま空へ飛んでいきそう。もう惚れるしかない。
登場人物
★大河内直哉 :西村和彦
カトリック信者。妾の子。5歳で母を亡くし、旦那様に引き取られ、大河内家の次男として育てられる
★ゆきえ:越智静香
貧乏人の娘
★えつこ:喜多嶋舞
ゆきえの同級生
直哉25歳(昭和17年 初夏)
1話~7話:再会
高校時代に付き合ってたユキエ(越智静香)が突然去って7年が経ち、直哉(西村和彦)は彼女が結婚して子供もいることを知る。
家族の勧めで縁談を受けると、そのお相手の兄の妻はユキエだった!世間は狭い。
この五藤中尉っていう男が本当にクズのDV野郎で、直哉は気が気じゃないよね。
「わたくしは幸せです!幸せなんです!」
泣きながら叫んでる。ユキエ説得力なさすぎ…
8・9話:結婚
ユキエはDV夫から逃れようと、直哉と駆け落ちを決めるんだけど、バレるよね。
夫が日本刀持って暴れてる。娘の肩斬ったし。ユキエは鉄砲で夫を殺害し、崖から身を投げてしまう。あれま…
ちょうどその頃、直哉の兄が戦死して、兄の婚約者・エツコ(喜多嶋舞)の妊娠が判明。
「私がエツコさんと結婚するんですか?」
直哉はビックリ。でも慈悲深い男だからエツコにプロポーズしたよ。
エツコは高校時代から直哉ファンで、ちょっとでも近づこうとして兄と婚約したんだよね。おめでと~
直哉 32歳・浩一 6歳
10話:それから7年後
直哉(西村和彦)はエツコ(喜多嶋舞)と家庭を築いて子供が2人いる。なんだかんだで幸せそう。てかこの年代の直哉さんかっこいい。
一方、ユキエの娘・シオリは貧しい老婆ハツさんに拾われて、育てられてた。目が見えず、しつけもされず、ヘレンケラー状態。
神父様つながりで直哉がこの子を預かることに。薫と呼ばれていたみたい。
エツコさん意地悪顔だけど、直哉ラブだから、なんだかんだ夫のわがまま聞いてあげるんだよね。
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直哉 39歳・浩一 13歳
11~14話:さらに7年後
薫はただいま14歳。とっても美しい少女に成長してる。
男どもが薫をちやほやするもんだから、お母様やおばあ様はイライラ。
大河内家がギッスギスで、居場所のない薫は家出して、ついてきた浩一と自殺未遂騒動を起こす。
浩一は薫を家から追い出されないよう、代わりに寄宿舎付きの受験校へ行くってよ。男らしいじゃん。
直哉 46歳・浩一 20歳
15・16話:一方的な好意
目が不自由な21歳の薫(つぐみ)は、おじさま・直哉(西村和彦)に守られて美しい女性になっていた。
そんなとき、身長が伸びてイケメンに成長した浩一(竹財輝之助)が、7年ぶりに帰って来た。おかえり~!
「薫、俺の気持ちは7年前と変わらない。愛してるよ、薫」
大学で可愛い子いなかったのか?薫への愛が膨れ上がりすぎて怖いんですけど。しかも一方的に体を奪ってしまった。
それを「薫が受け入れてくれた」と勘違いして(頭大丈夫?)駆け落ちしようとしてる。
17~19話:本当の気持ち
「私はおじさまが好きです」
神父があれだけ本心を言うなと釘を刺したのに、浩一がしつこいからついに言ってしまった。薫は無垢だから、周りの迷惑とかお構いなし。
その言葉でさらに火が付いた浩一が、父にめっちゃ文句言ってる。
「あんたには薫は渡さない。薫は俺の妻になるんだ」
これ親子の会話だからね。浩一の父に対する言葉遣いがめちゃくちゃ悪くて笑う。
直哉は悩みに悩んで、最終的に十字架のロザリオを引きちぎって、薫にキスをした。あちゃー
20~23話:ユキエの悪夢再び
な、な、な、なんと!ユキエが生きていた。ウソでしょ…
3人の間で揺れ動く直哉がヒロインに見えてきた。
そしていよいよシオリ=薫が判明したよ。
知らずに育てたおばあ様とエツコには同情するな。
ユキエは今夜が山だの状況となり、直哉に娘を諦めてもらうよう懇願しながら息を引き取った。まぁ元カレが実娘に好意を持ってたらキモいよね。
24話:一線を越えた二人
「シオリ…すまない…」
「シオリなんて呼ばないで」
直哉はユキエの遺言通り、家庭を大事にしようとする。が、しかし!
一人の女性として愛していたことに気付いて家を出て行った。薫って呼んでる。
そして2人は一線を超えてしまう。
25~28話:妊娠&結婚
翌朝、吐き気をもよおす薫(つぐみ)。ちょっとくらい幸せな時間を見せてくれたっていいのに。
浩一(竹財輝之助)の子だけど、直哉(西村和彦)が自分の子として育てるってよ。これ2回目だね。
でも浩一が知って、レイプ犯のくせに育てる権利があるとか主張しやがってキメー。
そんなとき、大河内製鉄の工場で火事が起きる。
薫は会社の事が気になる直哉が戻りやすくするために、浩一との結婚を決意する(はい?)。直哉も受け入れたよ。
「薫、これからは私は君の父親だ」
頭おかしい。
29~32話:手術
結婚式当日、薫は階段から転げ落ちて流産してしまう。
その入院中、手術すれば目が治るかもしれないとの情報をゲット。
しかし直哉は薫が変わってしまうのが怖くて手術を反対する。
「直哉!薫さんはあなたの人形ではありません」
神父さんもっと言ってやって!
33話:開眼
その後、薫の希望で手術を受けることに。包帯を取る日となり、目を開けると、、
「おじさま!おじさまは薫が思っていた通りの人でした」
そう言って若い方の浩一に抱き着いた。
おじさまがめちゃくちゃ落ち込んでる。
目が見えなくても幼少期から育ててくれたんだから、浩一がおじさまじゃないのはわかるでしょ?これを無垢と変換すればOK?
34話:それぞれの選択
そんな間違いをしても反省することもなく、「外見は思ってたのと違うけど、おじさまへの愛は変わらない」と図々しくのたまう薫。
さらに手術を受けさせてくれた大河内家の恩を捨てて、おじさまと駆け落ちしようとしてる。
すごいわ~
しかし直哉は家族と仕事を捨てられず、薫は一人で去っていった。
初めて劇中で主題歌が流れ出して、とっても切ない風。
直哉 51歳・浩一 25歳
35~41話:それから5年後
薫が前髪作って悪そうな女にイメチェンしてる。しかも詩織って名乗ってるし。
薫はこの5年間、めちゃくちゃ苦労したらしく、それはおじさまの教育が悪かったせいだと結論が出たらしい。
いやいや、おじさまには相当お世話になったと思うぞ。恩知らずな女だな。
婚約者が土地ころがしの実業家だから、それを利用して思い出の教会を取り壊して、大河内家の屋敷もゲットしようとしてる。
復讐の鬼と化してるけど、心の奥底では
「おじさまが好き」なんだよね。
42話:浩一の結婚生活
他の女とデキ婚した浩一は、机の引き出しに薫との思い出の品を大事にしまっていた。それを嫁が見つけてしまった。アーメン
日記には薫のことでびっしり。嫁のことは一行も書いてないなんて泣くわー
嫁は三下り半を突き付けて、去っていった。そりゃそうだ。
43・44話:おじさま再び
ついに大河内製鉄が倒産し、自宅も手放すことに。
エツコ(喜多嶋舞)が直哉さん(西村和彦)に謝られて、目をウルウルさせてるのめちゃくちゃ可愛い。イケメンにあんな風に手を差し伸べられたら許してしまうよね。ずるい。
その後、直哉自殺未遂
↓
薫が慰めて夜を共にする
↓
エツコにバレて、直哉が包丁で刺されてしまう
なんやこの茶番は…
45~48話:別れ&別れ
夫婦の愛を目の当たりにした薫は、別れを決意する。
「私とおじさまは、心の奥底で、本当に深い愛で結ばれているんです」
図太!
結局、土地転がしの椎名と結婚するらしいけど、この2人がヘタクソでつまんない。
そのうち椎名が車に轢かれて死んでしまった。あれま…
そうこうしているうちに、薫が吐き気をもよおした。もしや…おじさまとのあの夜の…
直哉 55歳・浩一29歳
49~52話:空白の4年間
薫は浩一と結婚して、大河内家で聖を育てていた(はぁ?!)。エツコに子育て手伝ってもらってる。相変わらず図太い。
椎名の遺産が転がり込んで、薫は大金持ちなんだよね。すごいわ~
一方、直哉はゲスなおじさまに変身。どしたん?
ヒゲ生やして小さいフレームのメガネがかっこいい。悪い仕事してて命が危ないっぽい。
53~56話:離婚への道のり
浩一(竹財輝之助)の前妻と娘が今旦と上手くいかなくて逃げてきた。
でも浩一は「薫が好き」だから知ったこっちゃない。笑うわ~
良い人風の薫は身を引いて浩一を佐知子に譲るってよ。
おじさまの消息もわかったし、いつでもよりを戻せる準備だね。
57~60話:贖罪
そんなとき、直哉が暴漢に襲われ、わき腹を刺されてしまう。ここエツコにも刺された場所だよね。
ワイシャツを着替えるときのチラ見えした裸がムキムキマッチョでかっこよかった。もっと見せてくれてもいいのに。
その後もどうにもこうにも上手くいかなくて、みんなバラバラで不幸のオンパレード。
「私はどこで道を誤ってしまったのかな。真っ直ぐに生きていきたいと思っていたはずなのに」
「真っ直ぐに生きようとしたことが間違いだったんだよ」
直哉(西村和彦)と浩一(竹財輝之助)の会話がバカバカしいんだけど、見た目がほんとかっこよくて絵になる。何しても嫌いになれないんだよね。
最終回:2人の運命やいかに
そんなとき、薫が何者かに連れ去られ、撃たれてしまった。直哉は拳銃を奪い、男を殺害する。えー!
重傷だというのに教会のオルガンのイスに座る2人。
「おじさまに出会えて、私は幸せでした」
薫はそう言い残し、息を引き取った。
うそやろ…
教会でのお葬式では浩一が大粒の涙を流してる(悲)
そのうち藤井フミヤの素敵な歌が流れ出し、直哉が薫をお姫様だっこして海岸を歩いてる。
えーーーーーー!!!!!
オープニングが最終回の伏線だったのー?!!!!!
60話もずっと見てたオープニングが!え!衝撃!
いやいやいやそれは知らなかった。今までの悪い思い出が、このエンディングによって素敵な物語として昇華された。
なんなんだこれは…
感想
終わり良ければ総て良しって感じで、ファンタジーな海辺のシーンで幕を閉じたの素敵。
直哉が浩一を叱るときの声が凛々しくて好きだったな。浩一は甘ったるい顔のわりにガサツなところが可愛かった。
タイプの違うイケメン2人のおかげでなんとか完走できた。
エツコさんはずっと美しくて、相手のセリフでぶわっと涙が溢れだす感受性の豊かさが魅力的だった。
この3人が出てるシーンはなんだかんだ楽しかった。
薫は盲目の時期は神秘的な美しさがあったけど、前髪作ってからは色気が無くなってしまったね。感情も一本調子だし、最後まで興味が持てなかったな。残念…
薫を演じたつぐみさんは当時29歳だったのね。役柄はおじさまと25歳差だけど、役者は9歳差だから、見てても不快感は無かったな。
藤井フミヤの歌声がかなりドラマを底上げしてたよね。主題歌の重要さをつくづく思い知ったわ。「君が僕を想う夜」のライブバージョンがあったからダウンロードしてみた。めちゃくちゃいい!
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