2021年4月10日(土)スタートのドラマ「私の夫は冷凍庫に眠っている」を紹介します。うちはテレビ東京が映らない地域なので、先にパラビで一気見しました。
婚約中の彼女がDV彼氏を殺して、庭の倉庫の冷凍庫に遺体を眠らせた。なのに翌朝、元気な彼が現れた。どういうこと…?な物語。
原作とは設定を変えてきていたので、新しい気持ちで楽しめた。そして本仮屋ちゃんの凛とした佇まいが真剣味を増してイイ感じ。
原作:八月 美咲(エブリスタ)
コミカライズ:高良 百(マンガワン)
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登場人物
★夏奈:本仮屋ユイカ
祖父が遺した古い洋風の一軒家に暮らす。闇を抱えた女性
★佐藤亮:白洲迅
夏奈の婚約者。夜間清掃の派遣社員
★孔雀先生:斉藤由貴
ミステリー作家。おせっかいな隣のおばさん
★木芽:浅田美代子
夏奈の母。心療内科の先生
★唐沢:青柳翔
不動取引の仲介業者
第一話:再臨
婚約者の亮(白洲迅)を殺した夏奈(本仮屋ユイカ)は、祖父が駄菓子屋から譲り受けた業務用冷凍庫に遺体を詰め込んだ。
翌朝
「おはよ」
昨日殺したはずの亮が現れた。しかも以前と違って優しい。
でもまた裏切られるだろう…
<もう一度殺すしかない…>
真夏の夜に観たい感じのドラマだ。
夏奈はよくあんなデカい男をビンで殴り殺したよね。非力な女性らしい殺し方(なんやそれ?)を見せてほしかったな。
凍ってるものを切ろうとするときに、包丁を高く振り上げるのとかも、演出がイマイチ好きじゃないかも。
第二話:生贄
出会い
半年前、自分の誕生日にケーキ屋を訪れた夏奈は、亮とぶつかった。亮も今日が誕生日だとかで、顔見知りになった。
人肉入りハンバーグ
殺しても生き返ってくる悪魔は、殺すだけじゃ足りない。
そこで夏奈は凍った亮の肉をそぎ落とし(!)、ハンバーグのタネに混ぜてお弁当を作って亮に渡す。
昼、職探しに出た亮は、持たされたお弁当の中身を捨ててしまう。
人肉入りソーセージ
今日の夕飯の献立は亮の肉が入ったソーセージ(!)
でも口にする前に、夏奈の母(浅田美代子)が訪ねてきた。亮は職を見つけたと言い、結婚させてほしいと頭を下げる。
真夜中になり、亮は庭の物置に近づき、力づくで扉を開けようとしていた。
弁当の中身を捨ててたってことは、亮は何か知ってるの?どうなってるんだ?
てか人肉入りを想像したらウゲーってなる。
亮のクズエピソードが少なくて、夏奈がただの頭のおかしい女に見えてしまう。母親も健在だし隣のおばさんも優しいし、逃げる先はあったはずだよね。
俳優のイメージもあるから、そんなにクズには描けないのかな~
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第三話:聖餐
亮は物置から奇妙な音がするから扉を開けようとしたとか。
翌朝、夏奈は冷凍庫に布をかけ、ウサギの置物を置く。
その後、出先で物置のカギの閉め忘れに気付き、急いで帰宅すると、ウサギの向きが変わっていた。
亮は就職先の社長の唐沢さん(青柳翔)を家に招き、自家製のひき肉で作ったクリームシチューを振舞う。
夏奈がためらっていると、亮がひとくち食べて見せる。
「大丈夫。アレは入ってないから」
「あなた…だれ?!」
ちなみに夏奈の母が手配した探偵は、亮の本名が「久保田奏」で詐欺グループの一味だと突き止める。
急にサスペンスチックになって面白くなってきた。
亮が「自家製」をやたらアピールしてたね。
最初の頃は本仮屋ちゃんの怯え方がわざとらしかったけど、だんだん板についてきた。亮との力関係が怖い。
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第四話:告解
亮と一緒に物置へ向かった夏奈は、1人で中に入り立てこもる。
夏奈の母から娘の様子を見るよう頼まれた朱雀先生(斉藤由貴)は、家にいた亮に誘導尋問で双子だと白状させた。
すると亮は真実を語りだす。
双子の奏と亮が夏奈の土地を狙う
↓
亮が優男を演じて近づく。そして本当の恋に落ちる
↓
奏は結果を出さない亮をボコり入院させる
↓
亮に入れ替わって奏が夏奈に近づく
↓
奏が夏奈に殺される。退院した亮が死体遺棄を目撃
↓
翌日、夏奈のもとに亮が現れる
でもその亮の首には絞め痕がある…。朱雀先生は亮の話に納得していない模様。
「夏奈、また2人で暮らそう」
夏奈が亮の言葉を信じようとしたとき、母が現れ亮を刺す。
なんだか切な~い。って思って見てたら、最後ビックリした。完全に母の存在を忘れていたわ。
第五話:禁忌
孔雀の提案で、倒れた亮を自宅に運ぶことに(!)
夏奈は母に冷凍庫の中を見せ、久保田奏を紹介する。そして母娘で遺体を運び出す。
その後、2人は線香花火に火をつけて感傷に浸る。
翌朝
亮は目を覚ます。傷は浅かったようだ。
実は唐沢は亮と詐欺グループの一員だった。唐沢は夏奈の本当の両親が失踪中だとわかり、脅すために冷凍庫の写真を撮るよう亮に指示を出す。
しかし冷凍庫の中は空っぽだった。
えーーー!!!どういうこと?!亮の話はウソだったの?
みんなあやしくて怖い。
最終話:覚醒
亮は孔雀の留守中に侵入する。
「探し物は見つかった?」
朱雀先生は亮のことを久保田奏と呼ぶ。
夏奈が奏を殺して冷凍庫に入れたあとの真実
死体遺棄現場を目撃した亮は、まだ息のある奏を冷凍庫から救出した。それなのに奏は亮を絞め殺し、亮を冷凍庫に入れた。
翌日、奏は弟になりすまし、夏奈をダマすうちに本当に好きになってしまった。
夏奈が中三のとき
母が再婚して新しい男がやってきた。その男は暴力を振るい、ある日、母を殺してしまう。娘の夏奈は熱湯をぶっかけ、コードで絞め殺した。
そのとき親身になってくれた児童養護施設の職員(浅田美代子)に引き取られて養子になったとか。
現在
夏奈の家に侵入した唐沢は、床下から亮の遺体を見つける。その隣には白骨化した両親の遺体も並んでいた。そこに現れた夏奈が金づちを振り下ろして唐沢をぶっ殺す。
ただいま床下には4人の遺体が並んでいる模様。
結婚式の日、奏は正体を明かそうとするが、夏奈はどちらでもいいと言う。
へーーー、この結末好きかも。
あの白いバラはお供え用だったんだね。
最後の夏奈のキスの仕方がエロくて狂気を感じた。1話はぎこちなくてミスキャストかな?なんて思ったけど、回を重ねるごとに夏奈にハマっていった。清純そうで凛とした見た目がホラーとマッチするよね。
低い声が良かった。
あとがき
ただ怖いだけじゃなくて、女性の生きづらさがきちんと描かれていて、物語に引き込まれた。性暴力の恐怖を断つには殺すしかない、って短絡的だけど、それしか選択肢がない状況だよね。他人に相談するのも難しいし。
実際はできないけど、女性の理想を形にした復讐の仕方で、爽快さを感じた。女性同士で陰で協力しあう感じもリアルだった。
最後の、夏奈が開き直った感じ良かった。サイコパスな夏奈をまさか応援してしまうとは…
あまり期待してなかったんだけど、予想外に面白かった。
あと斉藤由貴のファンタジーさが物語をマイルドにしてくれて、浅田美代子もなかなか良いキャスティングだったよね。この2人の存在で物語に奥行きが出てた。
エンディングにかかる曲(MATSURI「金魚すくい」)が切なくて好きだったな。
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