Netflixオリジナル映画「ホムンクルス」を紹介します。
手術で他人の心のゆがみが見えるようになった男の物語。
綾野剛と成田凌が出てるなら見るでしょ。な感じで迷わず再生してみた。意味がわからず淡々と時間が流れてゆくんだけど、とりあえず小汚い格好をした2人がかっこよかった。
もっとグロくて怖いお話かと思ったら違った。登場人物全員が心の闇を抱えていてメンドクサイ。
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キャスト
★名越:綾野剛
記憶喪失のホームレス
★伊藤:成田凌
研修医。医者の息子
★奈々子:岸井ゆきの
のっぺらぼうの女
★1775:石井杏奈
砂の女
音楽
メインテーマ:「Trepanation」
millennium parade(常田大希)
原作
山本英夫「ホムンクルス」
1日目
新宿でホームレスをする名越(綾野剛)の前に研修医の伊藤(成田凌)が現れ、人体実験のバイトを依頼される。
頭蓋骨に穴を開けると他人の深層心理が見えるようになるとか(トレパネーション)。
なんだかんだで手術することになり、ドリルで額に穴を開けられる。ひえー
2日目
どうやら名越はトレパネーションが成功した模様。
傷口が痛みそうだけど、いたって平気そう。タフな名越であった。
体の左側全体で感じるとイメージが湧いてくるらしい。街ですれ違う人々の深層心理が見えてしまう。
伊藤は何がしたいの?名越も知らない研修医の手術受けるとか、どうかしてる。
3日目
伊藤は名越が見たものは、本人が抱えているトラウマだと言う。それがホムンクルス(脳の中の小人)?
名越はヤクザの組長にロボットの幻想を見る。子供の頃に同級生の小指を鎌で切り落とした罪悪感で、ヤクザになったらしい。
組長は名越に指摘されたことでトラウマを克服。自ら小指を切り落として足を洗う。
その後、売春部屋で見つけた砂の化け物(!)の女性1775(石井杏奈)が、名越の車に乗り込んできた。
名越は1775のホムンクルスをのぞき込み、足首から流れる血を吸い込みキスをする。するとトラウマを克服できたようだ。
せっかくNetflixだからエロもいれたかったんだろうけど、女子高生ターン長い。
それよりもっと名越の背景を知りたい。伊藤もだけど、2人は何者なんだ?
そして内野聖陽の無駄遣いがすぎたよね。
組長が子供の頃のトラウマを克服しただけで善人になるの意味不明。大人になってから悪い事いっぱいしてるよね。それは別に罪悪感は無かったってこと?
4日目
2人のゆがみを治した名越は、自身の体にロボットと砂が宿ってしまう(え?)
ホムンクルスが転移したのかも(はい?)
ウンザリした名越は伊藤に額の穴を閉じるよう迫る。
その後、名越は昔、バーで赤いワンピースの女性・奈々子(岸井ゆきの)をナンパしたことを思い出す。
「空っぽ…」
そういえば今朝、病院の待合で出会ったのっぺらぼうの女性からも同じことを言われた…
5日目
名越は昨日の病院で待ち伏せして、奈々子に声をかける。
記憶を失った奈々子と2人で住んでいたマンションへ戻り、名越は幸せに暮らしていた頃のことを話す。
そして、何も思い出せないと言って怯える奈々子にキスをする。
6日目
朝、目が覚めた名越は、ホムンクルスの転移が消えていた。隣で眠る奈々子の額に手術痕を見つける。
名越は奈々子のホムンクルスを見るため、自分でドリルを持って額に穴を開ける。ムキムキマッチョだ。
のっぺらぼうの奈々子はチヒロだと言う。そして名越はチヒロのホムンクルスを覗き見る。
名越と同棲する奈々子は、変わらない彼に嫌気をさして、中絶手術を受けていた。家を飛び出した彼女を追いかけると車に轢かれてしまう。
ちなみに車に乗っていたのはチヒロとその彼だった。
チヒロはその時のことがホムンクルスとなって、名越にのっぺらぼうな姿を見せていたっぽい。名越が見てくれたおかげで、チヒロのホムンクルスは消えていった。
伊藤の過去
伊藤は加害者の彼女までも救った名越を褒める。
名越は伊藤が「水」で出来ていると言う。動揺すると泡が出てくるとか。さらに父親が見え、その中に金魚が泳いでる。
どうやら伊藤は父の愛情不足にずっと不満があったようだ。
名越はトレパネーションしてから、自分の事ばかりで相手を見ようとしなかったことに気付いたとか。伊藤にも相手を見るよう説き聞かせる。
役者は熱演しているけど、脚本がイマイチ。
医学部まで出してくれた父親にもっと見てほしいとか、贅沢じゃない?仕事で疲れてるんだから、息抜きに金魚くらい可愛がらせてあげてよ。子供にお金をかけることも愛情だと思うけどなぁ。
伊藤の気持ちに寄り添えなかったわ。
いつも字幕も出して視聴しているんだけど、4日目から奈々子のセリフに「(チヒロ)空っぽ」とか書いてあるの。奈々子じゃないんかーい!めちゃくちゃネタバレしてるよね。
7日目
伊藤は自分の額に穴を開ける。
名越はチヒロを車に乗せて出発する。
ー完ー
ホラーだと思って観始めたら、感情に訴える系の映画だったから、伊藤の最後は自分の意志でお父さんの気持ちを理解しようとしてほしかった。
結末だけホラーチックで中途半端な感じ。
続編を作ろうとしてる?
名越がチヒロをじろじろ見てたのは、能力が無くなったわけじゃなくて、チヒロにトラウマが消えて良かった。ってホッとしてるんだよね。いちいち心の奥を確認されるのイヤだな~。でもま、チヒロが幸せそうだったから良しとするか。
キングヌーの常田さん作曲のエンディング曲は、私にはちょっとお洒落すぎて馴染みがなかった。ありきたりだけど、切な系のバラードで、名越と伊藤の不安な未来を案じながら映画の余韻に浸りたかった。
すみません、なんか文句ばっかりで…
あとがき
なんだかとても長く感じた。登場人物それぞれに焦点を当てたオムニバスみたいになっていたから、1話30分のドラマ全5話とかの方が見やすかったかも。
脇役の闇ばっかり見せられて、名越の過去をもっと深く掘り下げてほしかったな。
名越が空っぽになった理由とか、泣けない理由とか、空っぽに興味を持って一緒になったであろう奈々子が、なんでイヤになったのか、とか。さっぱりわからなかった。
主人公を応援したり心配したりしながら見たいんだよね。
とりあえず綾野剛のムキムキマッチョと、成田凌のパンクファッションって言うの?がかっこよかった。という感想です。