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Netflix「罪夢者(NOWHERE MAN)」台湾任侠ドラマ~ネタバレ感想

the100-10

2019年Netflix配信の「罪夢者(Nowhere Man)」を紹介します。中国語で初めてのNetflixオリジナルドラマだそう。

裏社会で生きる主人公が罠にハメられ、事件に巻き込まれるところから物語がスタート。

最初1話見ただけではなんだかわからず。物語が進んでいくと、徐々に伏線回収されて、見続けたご褒美感が味わえます。

劇中に流れる歌謡曲が古めかしくて、一周回ってスタイリッシュな雰囲気だし、メインの男性陣が骨太でカッコいい。

修羅の道でがむしゃらに生きる男たちが、儚くて切なくて応援したくなる。オススメドラマです。

キャスト

★チュエン
(張孝全 ジョセフ・チャン)
中和組の組員。

★シアオ・シャー
(王柏傑 ポーチエ・ワン)
中和組の組員。チュエンの仲間

★グイ
(章立衡 ジェレミー・リュー)
中和組の組員。チュエンの仲間で、フーシンの兄

★フー・シン
(周洺甫 MIN-FU CHOU)
自閉症。グイの弟

★ジン・ファン
(賈静雯 アリッサ・チア)
チュエンが好き

★バイ・ラン
(范暁萱 メイヴィス・ファン)
ワンの女。シアオシャーが好き

 

第1章:罠

2006年

裏の世界を生きる中和組のメンバー、チュエン、グイ、シアオシャー。しょっちゅう殴り合いのケンカばかり。そんな3人は自閉症のフーシンの面倒を見る。

男性陣のお姫様敵存在のジンファンは、チュエンと良い仲。フーシンがジンファンのほっぺにチューしようとして、みんなで一斉に止めるのかわいい。

仲良しメンバー5人でベンツに乗っての長回し。無駄な時間がいいねこの雰囲気。

現在、刑務所

チュエンとシアオシャーとフーシンが刑務所に入ってる。何があったの?

2010年

チュエンが薬指に指輪してる。どうやらジンファンと結婚して、もうすぐ子どもが生まれるらしい。おめでと。

そんなとき、アジトの外には怪我をしたおじさんが倒れていた。さらに男児もいた。

チュエンとシアオシャーは、一旦民家に置き去りにしようとするが、罪の意識に駆られて、トランクに乗せて出発。検問にひっかかる。カーチェイス、ハラハラする。

追い詰められたチュエンはトランクに入れたおじさんをボコって殺害。男児を人質にして、警察の前に現れる。

なんだか罠にハメられた?

エンディングのクレジットのフォントが昔っぽくてお洒落。音楽が物悲しくて見てしまう。

 

2話:息子誕生

2010年 リン家誘拐事件

この辺わかりづらいんだけど…1話の事件の詳細だね

リン会長の子息が誘拐され、運転手が会長の代わりに身代金受け渡しに向かう。その男はチュエンのアジトの前で降ろされ、背中を撃たれ放置される。

判決はチュエン、シアオシャー、フーシンに死刑が宣告される。グイはほう助罪で懲役3年となる。あれで3人も死刑になってしまうんだね。てか冤罪だよね。

息子誕生

妻は無事、男児出産。チュエンは警察に捕まった時、妻に電話して子どもの名前を伝える。

天祐ティエン・ヨウだ」

そして妻に別れを告げる。あれま…

1話のヒロインがやけに老けてるなぁと思ったけど、15年ほどを描くから無理していたんだね。納得。

現在(10年後)

天祐はすくすくと育っていた。

一方、チュエンは、男を殴り殺したことが頭に残り、刑務所で毎晩悪夢を見る。

ある日、同じ部屋にいた博識な老人が、自分が逝ったら遺品を整理してほしいとチュエンに頼む。なんか裏がありそう…

そんなとき、面会にきたグイが、シアオシャーとなんか決まった合言葉みたいなのを言い合って意気投合。どうやら脱獄の計画を立ててるっぽい。

面白くなってきた~

3話:脱獄計画

「広間の掃除」は脱獄の合言葉なのか?新人の看守がこの言葉を発して、味方だと知るシアオシャー。

刑務所の生活が淡々と流れて、これはこれで面白いよね。

息子が行方不明

ある日、チュエンの息子・天祐が誘拐される。

妻のジンファンのもとに、息子開放の条件として、チュエンと交換するよう電話が入る。

1話の可愛かったジンファンはもうどこにもいない…。まぁ色々あったからね。

妻から聞いたチュエンは、息子を助けるために、脱獄を決意する。

拘置所にて台湾民謡コンサートの日

グイはコンサートに出演する演奏者を脅して、脱獄に協力してもらう。

コンサートが始まり、演奏を楽しむ中、無人の部屋にてメガネの光でボヤ騒ぎが起きる。

会場は停電となり混乱状態。

新人看守の案内で、演奏者3人は拘置所の服に着替える(!)。チュエン、シアオシャー、フーシンは演奏者の服に着替え、入れ替わる。ほえ~。ちゃんとフーシンも連れていくところがいいね。めっちゃガタイの良い演奏者だ…。

シャバに出る前に庭に埋められた物を掘り出す2人。そんな大事なものなの?早く逃げなよ。

すると、警察が通りかかる。無言の時間やばー

 

4話:協力者

宝を掘り出してると思ったら、下水道の入り口だったみたい。

3人は見事、脱獄成功。悪いことしてるんだけど、応援したくなるね。

1999年 刑務所

最古参の囚人・シャーシーインは看守になりすまし、下水道の入り口から脱獄する。これまた淡々とした脱獄方法だね。いいよ楽しい。

この人が死ぬ前に、チュエンに脱獄方法を教えてあげたんだね。

現在、2019年6月12日

天祐は見つからないまま…

夜、チュエンが目を覚ますと、目の前に妻のジンファンがいた。えーー!

 

5話:ひとときの安らぎ

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チュエンはジンファンを抱きしめる。

「5分だけ…」

チュエンの穏やかな顔が切ないね。てか5分て結構長いゾ。欲張りだなぁ

翌日

水浴びする男性陣が可愛らしいね。そんなところにワンの女・バイランが現れる。この女性は角度によって美人だったり美人じゃなかったり…不思議な存在感。

そして真っ裸のシアオシャーがめちゃくちゃスタイル良い。

「抱きたい…」
「中へ運んで」

すっげー。お姫様抱っこじゃなくて、肩に持ち上げる雑な感じがいいね。

一方ススキの野原にて、チュエンはジンファンを抱きしめる。

「人を殺した?」
「すまない…」

妻と息子を大事に思うが故、道を誤ったことを詫びる。厚い胸板に包み込まれる嫁うらやま~。

イチャイチャしているところに、ジンファンの新彼氏登場。あ、この人、警察官だ。またメンドクサイ男と付き合ってるなぁ…

修羅場ですわ…

えーみんなどうなっちゃうの…。エンディングがやっぱり好きだな。

 

6話:真犯人

チュエンがバイランのもとを訪れると、ナイフを持った大勢の男たちに襲われる。歌謡曲に乗せて1人で戦うチュエン。すげーよ。刑務所で鍛えてたからねぇ

ヨレヨレになりながら、ワンさんとバイランのもとへ

実は、新人看守が息子・天祐をさらったとか。しかもこの男・リン(許光漢 グレッグ・ハン)は、10年前に誘拐した男児の弟だった!!!

そんな重要人物だったの?!?!全く注目してなかったわ…

チュエンを脱獄するよう仕向けたのは、リン兄弟の仕業だった。リン兄をチュエンに誘拐させて、リン父から身代金を奪う目的だとか。親子関係が上手くいってないのね。

またまた手ごまにされるチュエン。なんだかツライのが続く…

2度目の誘拐

バイランの計画通り、チュエンとグイとシアオシャーが集まった。3人はリン兄を誘拐するため出発する。

なにかと殴り合いのケンカおっぱじめるよね。血の気が多いなぁ

 

7話:誘拐

クラシックの曲に乗せてカーチェイス。3人はリン兄をさらう。

しかし、フーシンと天祐の居場所は教えてもらえず、フェリー(小川号)へ乗れとの指示がでる。

出国手続き

グイはリン会長にリン兄を誘拐した事を告げる。開放する代わりに、ワンを逮捕して、自分たちの無実を証明するように条件を出す。

そして旅行者に成りすまして出国手続きをする。それぞれのファッションがいいね。

警備員に怪しまれてるー。ドッキドキだ。

 

8話:暴露

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ピンチをうまく切り抜けて、4人は無事乗船。船が出航する。

船にはリン弟もいた。

チュエンたちは薬で眠らされて、リン弟は電話で父に語りだす。ちなみに警察も聴いてます。

な、な、な、な、なんと!全ての黒幕はリン弟だった!!

リン弟は、10年前に殺された運転手の息子で、あの時さらわれた男児は自分だったとか。

親子で犠牲になってリン会長に相当な恨みがあったらしい。その後、母親はリン会長に囲われて、息子は養子となった。そして弟として生きることに。

兄は弟が好きで体の関係を持った。これ必要?急に別のドラマ見てるみたいで、リン弟の暴露シーン長くて飽きる…

リン弟は兄とグイとシアオシャーの首を切って殺害。ひー

その後、天祐とフーシンは開放される。ヤン警部もそろってるから、ジンファン的にはハッピーエンドかもね。

デッキで海を眺めるチュエン。亡霊かしら…

10年以上前のこと

新人看守の独壇場で唖然としていたところに、チュエン出てきたー。嬉しい。まだ続きがあったよ。ほっ

この音楽とわちゃわちゃメンバー好きだな。

チュエンとジンファンは映画を見た帰り道、いつものメンバーも誘って、夜の探検へ出かける。

え??!!まさか…!!入った空き家は、シャーシーインの家だった!マジか!脱獄方法を教えてくれたおじいさんだよね。

落ちていた結婚写真に、チュエンの母親が写っていた。うそ~ん。

ー完ー

なにこれなにこれ、どういう終わり方?!

その後、無音のクレジットが5分間も流れるの。めっちゃ切ないんですけど…

これって刑務所に入る前だから、同部屋にいた博識なおじいさんのことを自分の父親だとわかってたってこと?1話の冒頭で心臓発作で死んだのは、そんな重要な意味があったのか…

 

あとがき

悪さばっかりして、自分たちだけ幸せになろうなんて甘いってことだよね。任侠ドラマの結末はだいたい物悲しい。

8話まで見た後に1話を見返すと、あぁあれはこういう意味だったのか!と色々理解できて衝撃だわ。時系列がややこしくて私にとってはちょっと難しかった。

それにしても、チュエン、グイ、シアオシャーの3人がかっこよかった。すぐに殴り合いのケンカするところとか、危なっかしくて魅力的だった。

あと、おじさん(誰?)が歌う「わぁ~えーじょんし~♪」の歌が好きだったな。流れてくるとほっこりする。iTunesとかで売ってるのかな?

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