Netflixオリジナルドラマ「ハーフ・バッド/ネイサンと悪の血脈」を紹介します。
魔族が生息する世界にて、フェアボーン族の母とブラッド族の父から生まれたハーフの少年の成長を描いた物語。
最初は出自のせいでネイサンが虐待に遭って見てられないんだけど、3話くらいからネイサンが自分の意思で動き出すので楽しくなるよ。
物語が進むにつれて2つの種族の関係性が明らかになったりして面白い。
初々しい恋愛模様も挟みつつ、現代社会にファンタジーが融合した不思議な世界観となってる。
『ハーフ・バッド』
原題:The Bastard Son & The Devil Himself
原作:サリー・グリーン「Half bad」
制作:イギリス 全8話
配信:Netflix 2022/10より
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登場人物
1話:呪われた血
2話:特訓スタート
3話:仲間
4話:パリでの珍道中
5話:ブラッド族の真実
6話:17歳まであと2日
7話:17歳まであと1日
最終話:ネイサンの運命やいかに
あとがき
登場人物
★ネイサン・バーン(16)
(ジェイ・ライカーゴ)
フェアボーン族の母とブラッド族の父との間に生まれた少年
フェアボーン族
★アナリース・オブライエン(16)
(ナディア・パークス)
ネイサンと同級生
★ジェシカ・バーン(17)
ネイサンの異父姉
★ソール・オブライエン
アナリースの父。防衛部の最高責任者
★シーリア
巨人の女。ソールの部下
ブラッド族
★マーカス・エッジ
ネイサンの父。狼に変身して、襲った人の心臓を食べて魔力を奪うバケモノ
1話:呪われた血
赤ちゃんの頃に母を亡くしたネイサンは、姉ジェシカと共に祖母に育てられていた。
ジェシカは17歳の儀式でなりすましの術をゲット。母をネイサンの父に殺されたとか言って、弟をいじめて本当に性格が悪い。
ブラッド族は悪者らしいけど、母はなんでそんな人と子供を作ったんだ?
ネイサンは同級生のアナリースと仲良くなるが、その兄といとこがこれまためちゃくちゃ性格が悪い。
挑発されて仕返しした(てか殺した?)せいで、追われる身となってしまう。
お尋ね者のネイサン
魔女のおばあちゃんはネイサンを逃すため、怪しい煙を吸ってマーキュリーとかいう人物を降臨させる。
ネイサンの手のひらにナイフで傷つけて「地図だ」とか言ってる。痛そう…
ネイサンが不遇の運命すぎてツラい。実姉なんなの?ムカつくわー。
とりあえずケガの治りが早いおかげで見てられる。てか速度は早くても傷跡は残る気がするけど、つるっつるに戻るんだよね。まいっか。
魔女のおばあちゃんが凛としてて綺麗。
2話:特訓スタート
<己の血脈が狼を殺す>
フェアボーンの評議員長ロイガーの母の遺言書により、ネイサンは生かされ、狼の父をやっつける命を受ける。
そして巨人の女のもとで訓練がスタート。
夜は動物用の檻に入れられて、雨ざらしだし、これは未成年虐待じゃないかな?
ネイサンがただの少年すぎて、部活の鬼コーチにしごかれる男子生徒みたいな感じ。荒野を走らさてるの可愛い。
アナリースの誕生日
17歳になったアナリースは儀式で父の血を飲んで、正式な魔女となる。
ネイサンが突然いなくなってセンチメンタルなとき、好意を寄せられたデイビッドに送ってもらう。
太ももを触られただけで能力を発揮してしまい、デイビッドの体が破裂(!)しそうになり、大事故を起こしてしまう(可哀相…)
病室で目覚めたアナリースは、全て自分のせいなのに記憶がないとか言ってる。ヒドっ
アナリースの父
ロイガーが無残にも殺されていた。心臓をえぐられて、扉にバツのマーク。マーカス(ネイサンの父)の仕業っぽい。
そこで、植物を育てる能力しかない防衛部長のソールは、隠居生活の兄を殺して血を頂戴する。怪しい魔術を使うためらしい。
ネイサン訓練始まって何日たったか知らないけど、あのランニングシャツは着替えさせてあげてほしい。
ドラマ冒頭で護送されるネイサンがボコられたあとの賑やかなBGMがムカついた。
3話:仲間
性格が悪いジェシカはハンター訓練生となり、後ろ盾がないから実力でのし上がろうとしてる。
ベッドを共にした男性の隣で、なりすまし術を発揮しておっさんになってるの笑う。
「おばあさんが亡くなった。自殺だった」
えー!ウソでしょ…。2話の最後でソールが祖母宅を訪ねてたから、まぁそういうことなんだろう。
そんなところにソールが現れ、ネイサンを連れ去った。
途中で前の車が鳥に襲われ大変なとき、霧に囲まれていじめっ子の編み込みの男が引き込また。狼の仕業っぽい。マーカスナイス!
ロンドンにて
生き残ったソール、ネイサン、ジェシカはロンドンのビルへ。
ソールはネイサンを拘束し、黒魔術をかける準備をする。
その後、ネイサンはなんとか抜け出すが、受付の男に見つかってしまう。もはやこれまでかなとき、男が破裂してしまう。すっげー
向こう側にアナリースがいた。
2人は10か月ぶりに再会する。
ネイサンは人を殺して落ち込むアナリースに、正当防衛だったと慰めてあげてる。でも爆発はやりすぎだと思うぞ。
そして手のひらの傷痕から、マーキュリーの部下ガブリエルの部屋にたどり着く。
マーキュリーはフランスのパリにいるとか。3人で出発しようとすると、アナリースのパパが追ってきた。
3話から急に面白くなった。
田舎の緑の風景とロンドンの街の対比が良い。
強気なアナリース可愛い。
4話:パリでの珍道中
17歳の魔族の儀式を受けるには親族の血を飲む必要があるけど、ネイサンの祖母と両親は殺されてしまった。てか姉の血じゃだめなのか?
なんかよくわからんけど、全家系の血を保管しているマーキュリーを訪ねる必要があるんだとさ。
3人は船に乗ってパリへ。
ネイサンがあと数日で17歳になってしまうというのに、ガブリエルが全然関係のない母との思い出の絵本を元カレから取り戻す。
1日無駄にしてアナリースに怒られてる。そりゃそうだ。
その後、ネイサンがマーカスの息子で、フェアボーン族の遣いだとバレ、バーにいたブラッド族の人たちから襲われてしまう。
ガブリエルがなんとか救助して先を急ぐ。
この1日はほんとなんだったんだ?
2人が良い感じになると、ガブリエルが割り込むの好き。
5話:ブラッド族の真実
ブラッド族のオザンヌの領地に入った3人は、警備に見つかり引き返すよう脅される。
「俺の名はネイサン・バーン。マーカス・エッジの息子だ」
ネイサンが自己紹介すると、奥から長老が出てきて歓迎を受ける。
村人の話によると、元々フェアボーンが心臓を食べる者をみんな殺して、力を受け継げないようにしたから、ネイサンの父は取られたものを奪い返しているだけだとか。
フェアボーンはブラッド族を悪魔だと吹聴して、自分たちの行いを隠してるらしい。
その後、しばらく村で足止めをくらうなか、夕食時にネイサンが苦しみだした。
長老は黒魔術のせいだと言う。
そこに巨人の女が交渉に現れる。
まぁ決裂するよね。追い出した後、志しをひとつにして戦う宣言をした男に、少女がナイフで刺した!
そして銃撃戦となる。あれま…
さっきの少女がネイサンに近づき、小指を切り落とす。なんと少女の正体は姉のジェシカだった。
ガブリエルたちはなんとか逃げて、船に乗り込んだ。
怖かったー
ネイサンを引き入れたばっかりに、あんなに幸せそうに暮らしていた村がめちゃくちゃになってしまった。これは切なすぎる。
一方だけの話を聞いても真意ってわからないものだね。
6話:17歳まであと2日
フェアボーンのハンター部隊
「ずっと確かめたいと思ってた。血を飲めないとどうなるのか」
調子にのるジェシカに、良心的なハンターがウンザリしてる。
ブラッド族の双子の兄マックスを捕まえたけど、17歳の儀式はやってあげるみたい。祖父の血を飲ませて儀式を済ます。
しかし、祖父は姿を変えたジェシカだった。
その結果、マックスは苦しみもがいて死んでしまう。なんてこと!
船にて
一方、ネイサンたちの船に乗っていたオデットが苦しみだし、息を引き取ってしまう。双子だから離れていても繋がってるらしい。
ネイサンは怒り狂い、アナリースともギクシャクしていると、倒れてしまう。
どうやらソールが自分の小指とネイサンの小指をすりこぎで混ぜて(!)飲んだせいみたい。
その効果で過去の種族間の争いが見えた。もうどっちが悪いのかわけわからん状態でお手上げです。
アナリースは能力を使って、気絶したネイサンの体から毒を出すことに成功する。
夜、色んな事情を抱えたガブリエル、アナリース、ネイサン、シーリアは献杯する。
ひどい話だったけど、最後の船のデッキで踊ってお茶を濁す感じ好き。アナリースのプリケツなシルエットにうっとり。お洒落だった。
ネイサンの姉とアナリースの能力が飛びぬけて有能すぎる。
ネイサンを鍛えるより、この2人がタッグを組んでマーカスをやっつければ、犠牲が少なく済んだんじゃないかな。
7話:17歳まであと1日
翌朝、シーリアがソールを捜しに出ようとすると、アナリースもついてきた。
途中、パパに電話すると「ウルフハーゲンへ来なさい」とのこと。でも答えたのはパパに扮したジェシカだった。もー
一方、ネイサンはガブリエルに説得されてマーキュリーに会いに行くことに。
途中の廃ビルでワープできる地点を探していると、ハンター(ジェシカの彼氏)が現れる。「アナリースが危ない」と密告しに来てくれたのに、ネイサンは誤って殺してしまう。あらあら…
その後、ネイサンは1人でウルフハーゲンへワープする。このワープの仕組み便利。
ウルフハーゲン
ネイサンはワープ先にて、ブラッド族に囲まれてしまう。
一方、魔族の心臓を食べまくって力をつけたソールは、兵士や部下が待機するウルフハーゲンへ向かう。
到着すると誰もおらず、ダマされていたことに気付く。
そこにアナリースがパパを訪ねてやってきた。
「お前は来るべきじゃなかった」
緊張!
ウルフハーゲンに役者が勢ぞろいしたよ。
マーカスがずっと狼状態の姿しか見せてくれなくて、ちゃんと人間の姿として存在するのか?かっこいい人だといいな。
ネイサンが17歳にならずに最終回を迎えるとは思いもしなかった。
最終話:ネイサンの運命やいかに
ソールはジェシカから、娘の心臓を食べればマーカスに対抗できると提案される。
「すまない…」
えーパパン…
丁度その時、外にいるブラッド族から攻撃を受けて、アナリースは隙をついて逃げる。
怪物になってしまったソールは、部下のシーリアや、乗り込んできたブラッド族をやっつけ、心臓を食す。
そして最強の男ソールがここに誕生!
パパ(マーカス)とのご対面
いよいよネイサンはソールと対峙するが、まだただの人間なもんで、まともに戦えるわけがない。
ダッシュで逃げていると、辺りに霧が立ち込めて真っ白になった。
「やぁ、ネイサン」
ネイサンパパきたー!かっこよ。
パパはママと愛し合ってネイサンが生まれたと言う。
だからって許せるはずはなく、息子が怒ってます。
とりあえずパパは息子に血を飲ませてあげた。ネイサンの命ギリギリセーフ
パパは自分の最期を知る能力があるらしく、今日はその日じゃないと言って去って行った。
ネイサン VS ソール
みんなの魔術を奪い取ったソールは、炎を発生させたり、大地を凍てつかせたり、すんごいパワー。
でもネイサンさっき血をもらったし、ナイフでソールを刺した。
そのおかげで不動の術が解けたアナリースが駆け付けて、パパに念を送る。そうきましたか!
「パパ…」
パパは粉々になってしまう(涙)
3人の目の前には最強の心臓が転がっていた。
ー完ー
うわー楽しかった。
まさかソールをやっつけるのが娘だったとはね。娘の能力無敵すぎる。
ネイサンパパとのやり取りには見入ってしまった。8話で初登場なんて、もったいぶるなぁ。かっこいい役者さんをキャスティングしてくれてサンキューって感じ。
ネイサンパパの物語も俄然見たくなった。
あとがき
「Giri / Haji」の脚本家だから絶対好きなテイストのドラマだろうと思って見始めたら、大当たりだった。
道中にだらだら歩きながらどうでもいい会話をするんだけど、そこから生い立ちとか考え方とかがわかって人物に奥行きが出てくる感じ好き。
ネイサンの姉はなぜあんなに性格がひん曲がってしまったんだろう。
年子ってことは第一子のお産の傷も癒えないうちに、他の男と恋愛して第二子妊娠して出産したってことだよね。乳飲み子抱えてそれを1年でこなすなんて、母はかなりのやり手だと思う。
マーカスは純愛風に語ってたけど、世間は面白おかしく言って、姉も学校でいじめられたりしたんだろう。まぁこの家庭環境ではひねくれますわ。
女性陣がみんなゴツくて強そうなの良かった。悪役のソールも存在感あって影の主役となっていた。ネイサンは可愛いし、パパは目元が似ててかっこいいし。キャスティングが好みだった。
深い森の景色だったり、ロンドンの夜景や、パリの街並みがお洒落だし、色んな所に旅行へ行った気分を味わえて贅沢だった。
あとトヨタとか日産とか日本車がたくさん出てきて、へ~と思いながら見てた。
楽しいから続き作ってほしいな。
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