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ドラマ『昔の男』大沢たかお出演 7話~最終話 あらすじ・ネタバレ感想


2001年TBSの春ドラマ「昔の男」の7話~最終話を紹介します。

6話の最後で、嵐(大沢たかお)とあかり(藤原紀香)が密会しているところを、マリ(富田靖子)と北沢さん(阿部寛)が目撃していた。初めて浮気現場を押さえられ、この先どうなってしまうんだ。

最近、紀香がよく口ずさんでる暗い歌が、一日中頭の中で流れて困っている。

キャスト

★原あかり(29):藤原紀香
白鳥宝石店に勤める独身OL。貧乏な両親を支えるため結婚がしたい

★池田 嵐(30):大沢たかお
結婚5年目。一級建築士。真面目に生きることに息が詰まり、元カノのあかりに癒しを求める

★池田マリ(28):富田靖子
嵐の妻。ピアノの先生。夫の浮気に気付かないふりをして生活する

★北沢迅人:阿部寛
あかりの元カレ。公認会計士。毒母や前妻により結婚の良いイメージがない

 

7話:ひとりぼっちの恋・・・

嵐(大沢たかお)はあかり(藤原紀香)とマンションへ入って行った。

目撃したマリ(富田靖子)は脱力して座り込む…。なんかかわいい

あかりのマンション

2人が抱き合ってると、北沢(阿部寛)がやってきた。

「北沢さん、お入りください」

意を決した嵐がかっこいい。やってることはサイテーだけどね。

北沢はどうしても聞きたいことがあると言う。

「奥さんと別れますか?」

「それはできません」

あかり、静かにヘコむ。

マリ

マンション下の公園では、マリが動けずに座り込んだまま。危ないから誰か連れて帰ってあげて(泣)

すると北沢が嵐を連れて出てきた。

とりあえずホッとして、土砂降りの中、傘もささずに自宅に戻ってきた。

玄関にはジョー君(鈴木一真)がいた。思わず抱き着いて気持ちを吐き出す。

「見たの。嵐、あかりさんの部屋に入って行ったの。嵐…」

泣くー。かわいそう…。皮膚が薄くて透明感がある。

北沢さんの母親

北沢は嵐に恥ずかしい母を紹介し、あかりの末路を想像させようとする。嵐は母を引き合いに出されて納得していない模様。北沢は「甘ちゃんだ」と言う。

ところで、大沢たかおと阿部寛が並ぶカウンターがあるバーはどこですか?

次の日の夜

嵐はやっと別れる決心をしたみたい。何度目?でもやっぱりマリの隣じゃ寝付けない。

一方、あかりも恋を諦めようと部屋で泣いていた。

するとチャイムが鳴った。

扉を開けると、嵐がいる…。またぁ?!

「俺やっぱり…」

もーーー

<二人でなら死んで地獄に落ちるのもいいと思いました>

池田家では

マリが目を覚ますと隣に嵐がいない…

パジャマのまま外に飛び出して、裸足で探し回る。泣くーー

「どこ…?嵐…」

マリが可哀相すぎて見てられない。

 

8話:あかり、結婚しよう

大沢たかおでもだんだん嵐がムリになってきた

翌朝

世話はマリにしてもらいながら、夜だけあかりに会いに行くことに後ろめたい嵐は、事務所で寝泊まりするってさ。妻には仕事が忙しいと言ってる。ダメだこりゃ…

土曜日

事務所であかりと2人でいるところに、嵐の父親(鹿内孝)がやってきた。マリから相談受けたけど、内緒にしてくれてる。このお父さんが素敵なのよ。

でも嵐は開き直りまくり。

「俺もあかりも地獄まで行こうと思って」

「ガキやな。地獄とは背負ってるものを放り出さへんことを言う」

深いわ~

「女房を地獄へ落として、女と2人、極楽へ行く話や」

これは目から鱗。核心を突かれて2人とも固まってる。

その夜

自宅にて、マリは赤ずきんちゃんのキルトを縫っていた。

「赤ずきんちゃんは、オオカミに会うの。嫌ね、オオカミ」

一方、あかりの実家はとうとう閉店となり、落ち込む両親を見て情けない気持ちになる。

<私に夫がいれば、どんなに心強いかと思いました…>

マンションに帰ると、待ち伏せてた北沢さんにプロポーズされる。

<このタイミングは、神が用意したものだったのでしょうか…>

もー北沢さんと結婚しちゃいなよ。

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9話:愛するなりの代償

「主義が飛んじゃうほど女を好きになったってこと。こんなの初めてだ。参ったよ」

素敵やん。それでもあかりは嵐が良いんだとさ。は~あ。

帰り道、あかりは飛んでいたホタルを自分のようだと感じ、エールを送る。

「ホタル!頑張れ!生きろよ!絶対生きろよ!」

ヘタクソーー

あかりはなんだか吹っ切れた?

<赤いホタルのようでした。赤いホタルは大都会の真ん中で力強く点滅していました>

どういう心境よ…。ついていけない…

次の日

嵐は大きい仕事が決まったから、その前にあかりと榛名湖へ行こうと誘う。

一方、あかりは2人でこの関係を長く続けるために、妻のもとに帰ってほしいとお願いする。げー

嵐は納得いかず、さらに北沢さんのプロポーズを黙っていたことに怒ってる。めんどくさ

また次の日

マリが事務所に着替えを届けたとき、明日から旅行へ行く予定だったけど、夫婦同伴のパーティーがあることを知る。妻なのに何にも知らなくて可哀相。

夜、あかりは職場の前にいたマリに、強引に家に呼ばれる。赤ずきんちゃんのキルトが出来上がってる。

「オオカミはね、何食わぬ顔して赤ずきんちゃんを騙すの。だけど何の罪もない人の幸せを奪ってのうのうと生きてられないわよね。狩人にハサミでお腹を切られるの。ジョキジョキって

恐ろしや~。富田靖子は上手だね。

あかりは一応ビビってるけど、だからって嵐を諦める気にはならないらしい。ふ~

またまた次の日

あかりが旅行の準備をしていると、嵐からドタキャンの連絡が入る。

こっそりパーティー会場に足を運ぶと、夫婦で並んで来客に挨拶をしていた。

<所詮、妻には勝てないのでしょう。ひっそり愛することさえ許されないのでしょう>

もう諦めなよ。

 

10話:逆襲!牙をむくマリ

嵐はマリと仲の良い夫婦を演じてパーティーを終えたら、速攻あかりに電話してる。

もう完全に嵐の事がダメになってしまった。大沢たかおの事も嫌いになりそう…

そして阿部ちゃんが急上昇。

ずっと隠してきた母親をあかりに紹介した。ボンボンだと思っていたからビックリしてる。

でもそこまでしても嵐がいいんだと。

さらに北沢さん、あかりの実家へお邪魔して、結婚したいと話してる。お店を畳んで落ち込んでた両親が笑ってるわ。幸せそう。

この光景を見たあかりは、心が揺らいでる。ズルいな~

帰ると嵐がいた。

嵐はあかりに対して何も責任が取れないことが嫌になって、やっとマリに別居を告げて出てきたんだよね。

あかりは嵐に、社会的に失うものが多すぎるから撤回するよう言ってる。ほんとズルいわ~

そこに赤ずきんちゃんのマリがやってきた。

もうこの演出はギャグだけど、富田靖子の演技力で何とかなってる。怒鳴ったり泣き叫んだりせず、怒りを表現するのが凄い。

 

11話:妻マリの壮絶な復讐

「開けて頂戴な。3人で葡萄酒を飲みましょ」

マリはあかりの財布から1万円抜き取ってポケットに入れ、あなたはこれと同じことをしたんだと言う。あかりは否定するが、、、

「あら、最初から盗む気だったくせに」

「だって、大学時代、嵐と一緒じゃいい暮らしは出来ないと思って、嵐を捨てたんでしょ?で、いっぱしの良い男になったら、こりゃしまったとばかりに盗もうとしたわけでしょ」

うわーズバリだね。

ここで嵐が割って入って、あかりの良さを語って全部自分のせいだと言うんだけど、言葉すべてがマリを傷つけてる。

あかりはマリに謝るが、マリは謝罪じゃなくて、盗んだものを返せば罪に問わないと言う。

「あかりさん、あなた絶対バチが当たる。神様って見てるのよ」

後日

マリは嵐の両親に全て打ち明け、嵐と両親とマリの4人で話し合うことに。

でもな~んにも聞く耳もたず、嵐はあかりのもとへ帰って行った。

その夜

あかりはさすがにこんな状況で、マリのことが心配みたい。嵐が様子を見に行こうとするとマリがきた。

「こんばんは!」

「私ね、みーんなが幸せになれる方法を思いついたの。今日から3人で暮らしましょ」

マリはあかりのダブルベッドに手作りのキルトを広げる。

「ねぇ、今夜は嵐とあかりさん2人で寝て。私、2人が寝付くまで赤ずきんちゃんのお話してあげる」

そう言いながら、マリはあかりのベッドに入って眠る。

異常な状況を目の当たりにした2人は別れようと話す。それを聞いてるマリがこっそり笑ってる!

「おはよう!嵐くん朝ですよ」

「マリ、帰ろうか」

マリは病気のふりをしていた。

すごい復讐だ…。もっと物理的なことでやり返すと思っていたわ。

3日後

嵐は仕事を休み、自宅でマリの世話をしていた。あかりとの生活より妻の病気を治すことを選択したみたい。

そしてマリは病気のふりをし続けた…

もうマリが主役だね。穏やかな口調なのに、怒りと悲しみが痛いほど伝わってくる。

ずっとドキドキしながら見てた。

 

最終話:心臓も凍る結末

放心状態のあかりは気付くと嵐と出会った大学のキャンパスにいた。

そこに北沢さんが息を切らして迎えに来てくれた。いいな~

翌日

「グッモーニン!素敵な朝です!」

久しぶりに出社したあかりは、ヘタクソなカラ元気で朝から張り切りまくり。吹っ切れたって言ってるけど本当かしら…

池田家

嵐は甲斐甲斐しくマリの世話をしていた。でもマリが病気のふりをしているとジョーに話しているところを立ち聞きしてしまう。

それでも知らないふりして暮らしていたある日、嵐のバイク趣味がバレてしまう。

マリは夫が結婚生活に心のバランスを取る必要があったことにショックを受けるとともに、自分も手芸に打ち込むことでバランスを取っていたことに気付く。

「あなたも私もお芝居してた」

マリは急に吹っ切れたらしく、嵐と離婚して京都の大学へ通うことに。

嵐はボロアパートから会社に通っていた。

あかりは宝石販売の一流を目指すって。

そんなとき、あかりは道端で嵐を見つけ声をかけた。2人は駆け寄って手を取り合う。

ー完ー

はぁ?!?!?!

2人がくっつくなら「昔の男」とはなんだったのか…。作者は何を言いたかったのか?さっぱりわからない…

せめて嵐には制裁を下してほしかった。

 

あとがき

最終回だけ急にみんなキャラ変して、取ってつけたような結末だったな。でも11話まですごく面白かった。

本質を突くセリフがズバズバ心に刺さって、脚本が素晴らしい。

放送当時は私は独身だったから、マリが怖い印象しか残っていなかったけど、立場が変わってから見ると全然感じ方が違った。今回ずっとマリ目線で見てたからツラかった。

富田靖子が上手いしね。嫉妬に狂った女なんて醜いだけなのに、可愛らしさを残したまま、悲しみと怒りが伝わってくるんだよね。しかもホラーな面白さもあるし。マリのシーンは引き込まれた。

それにしてもなんでみんなクズな嵐がいいかなぁ(私もだけど)

たれ目でガサツなところが母性本能をくすぐるし、歩き方が優雅で王様の風格なんだよね。くしゃっとした笑顔を見せられたら、全部許してしまう。

オープニングで嵐だけドカッと寝っ転がってるの好き。

ズルいわ~

大沢たかおが演じていなかったら、絶対にこのドラマは観ていなかったと思う。

【大沢たかお出演ドラマの感想はこちら】
「昔の男」1~6話
「星の金貨(1995年)」
「百年の物語(2000年)」第二夜

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