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Netflix『ドラキュラ伯爵』シーズン1(全3話)あらすじネタバレ感想

ryusei

2020年1月4日配信スタートのNetflixオリジナルドラマ『ドラキュラ伯爵』を紹介したいと思います。

ヴァンパイアはシュッとしたイケメンが演じるものだと思っていたところに、こちら『ドラキュラ伯爵』は変態チックなおじさんが主役です。

これはもう絶対に血を吸われたくない!っていう拒否感が凄い。なぜだか私はこの変態おじさんのドラキュラ伯爵の魅力にハマってしまった。

ドラマは「SHERLOCK/シャーロック」の製作チームが手掛けたとのこと。エロもグロも少なくて、じっくりと会話劇を楽しめるオススメドラマです。

1話:怪物の定め

ハンガリー 1897年

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ドラキュラ伯爵(クレス・バング)の城から逃げ出してきた弁護士のハーカーは修道院にいた。

シスター・アガサ(ドリー・ウェルズ)はハーカーが書いたトランシルヴァニアでの滞在記を読んで興味を持つ。手記が曖昧だから詳しく話してほしいという依頼に、ハーカーは語りだした。

トランシルヴァニアにて

ハーカーは物件の契約の仕事でドラキュラ伯爵がいる城を訪れた。

翌日イギリスに帰る予定だったが、英語と英国文化を学びたいから1カ月滞在してほしいとお願いされる。

朝になり、ハーカーは窓に書かれたメッセージ「help us(私たちを助けて)」に気付く。誰かが城に閉じ込められていることを知り、伯爵がいない日中に城の中を探し回る。

しかし城は巨大迷路でわからずじまい。

なぜか日が落ちるたびに伯爵は若くなり、ハーカーは老けていった。

伯爵は、ハーカーの婚約者・ミーナ宛てに手紙を3通書くことを依頼した。

★1通目:1週間以内に帰路につく
★2通目:仕事が終わったから明日城を出る
★3通目:城を出て今はビストリツァにいる

これを書けばハーカーに何か起きてもミーナは探しに来ない。人知れず死ぬことを恐れるが、ミーナがここに来てはまずいと判断し、書くことを承諾した。

ハーカーは危機的状況に迫られた中で、2つの選択肢があることに気付く

〇自分が死ぬまで待つ
〇ドラキュラ伯爵を殺す

ハーカーは後者を選択し、なんとかして逃げ出そうとするが、女の吸血鬼に血を吸われてしまう。

伯爵はイギリスで大勢の人を殺すために、英国紳士のハーカーの教養を取り込みたかった。血を飲めばその人の知識をダウンロードできる仕組みだそうだ。

意外と正義感が強いハーカーは、

「この城から逃がしてくれたら、僕はありとあらゆる手段を尽くして、貴様を止めてやる」

この言葉で伯爵はキレて、ハーカーの首をグリン!

吸血鬼に変異している途中だから、死んではないみたい。ハーカーの首からぶら下げた十字架が太陽の光を反射して、伯爵は苦しみだす。

その後、ハーカーは川に流されて漁師に助けられて修道院へ連れてこられたらしい。

修道院にて

実はアガサの隣にいた女性は、ハーカーの婚約者・ミーナだった。ハーカーはミーナの顔を忘れていた。

吸血鬼になってしまったハーカーは、ミーナの血を吸ってしまうことを恐れ、自分の胸に杭を打つ。

そんなとき、修道院の門の前にドラキュラ伯爵が現れる。

ぬめぬめの裸で中に招き入れてほしいと懇願する伯爵が変質者にしか見えない…。これはキモい…

ドラキュラは住居者に招き入れてもらわないと、敷地内に入れない。アガサは修道院に入れないドラキュラをバカにする。血をわざと流して挑発したり、やりすぎ…

「君は何者だ?」
「あなたの最大の悪夢。信仰心と教養のある女性よ」

アガサはドラキュラ伯爵を見下しまくり。部屋に戻ると、ハーカーが自ら胸に杭を打って死んでいた。

招き入れた人物

ついにハーカーが死んだ!と思いきや、吸血鬼は自殺できないらしい。息のあるハーカーにドラキュラ伯爵は、殺してあげるから招き入れてほしいと頼む。

無事、修道院に入れたドラキュラ伯爵は、逃げ惑う修道女を次々に殺す。

安全な部屋に隠れていたアガサとミーナの前に、ハーカーが現れる。吸血鬼が入れない境界線を設けていたが、ミーナはハーカーを招き入れる。

近くで顔を見ると、ハーカーの目は青くなかった…

「この目は僕の目じゃないんだ…」

顔面の皮を剥ぐとドラキュラ伯爵だった。

ぎゃーーー

<感想>

最初、イケメンじゃないドラキュラ伯爵にテンション上がらなかったけど、会話劇が面白かった!

・弁護士のハーカーと修道女のアガサ

・弁護士のハーカーと吸血鬼の伯爵

・修道女のアガサと吸血鬼の伯爵

それぞれの思想が交じり合うことはないけど、激昂せずにお互いの主張を受け止めて会話をするのがいいね。大人のドラマとしてじっくり楽しめる。

 

人間のお手本なイメージがある修道女が、神様を信じていなかったり、ドラキュラ伯爵をバカにしたり。女の本性ってこうだよねって感じで面白かった。

 

ぬめぬめの裸で門の前をウロウロするドラキュラ伯爵が、わっきーの変態おじさんを思い出した。でも嫌いじゃない。

 

2話:血塗られし航海

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ある館にて

アガサは伯爵に修道院を去った後の話を聞きたいとお願いする。

英国行きのデメテル号にて

甲板員のピョートルは吸血鬼に噛まれ死亡する。代わりに、ある青年が乗組員のピョートルと名乗り船に乗る。さらに、ドラキュラ伯爵が堂々と乗客として現れ、デメテル号はイギリスへ向けて出発する。

7人の乗客と複数の乗組員。ドラキュラ伯爵は次々と人間を襲った。

日中、霧に覆われる船。みな不安で、船の中にいる殺人犯を探そうという事になる。

まずは開かずの扉9号室を確認。

な、なんと、そこにはアガサがいた。1話の修道院にて伯爵がミーナを逃がした後、アガサの血を飲みつつ連れてきたらしい。伯爵はアガサの知性や邪悪さに魅了され、生かしていた。

伯爵はみんなにアガサが犯人だと嘘をつく。アガサは柱に括り付けられる。

アガサが犯人だとは思えない船長。とりあえず事件を終わらせたい乗客たち。言い合いになっていると、アガサは自分が吸血鬼だとカミングアウト

吸血鬼についてみんなに解説中のアガサが、唇を噛みドラキュラ伯爵に血を吹きかける。吸血鬼モードになった伯爵を見たみんなは、犯人は伯爵だと確信する。

打倒ドラキュラ伯爵

アガサは聖書を一枚ずつ貼って、甲板に安全地帯を作った。生き残った5人がサークルの中に入る。

伯爵が現れ、みなで力を合わせてやっつける。火をつけて海に落とすことに成功。

船に平和が戻った矢先、アガサは伝染船と自分を海に沈めてほしいと船長にお願いする。

生き残った乗組員のピョートルとオルガレンは救助ボートで船を離れた。

船長は自分の務めを全うしようと、デメテル号に残っていた。実はまだ伯爵が生きていて、船長は噛まれて死亡。

船は燃えて沈没し、アガサは大海原に投げ出される。

沈んだ棺の中で伯爵は生きていた。海底を歩き砂浜に上がると、空からヘリコプターが下りてきて着陸。

「イギリスへようこそ。ドラキュラ伯爵」

それは現代の洋服を着たアガサだった

<感想>

おもろー

密室殺人事件のミステリードラマな雰囲気で好きだな。

伯爵がもしかしてピョートルに扮しているかも!ってところはハラハラして面白かった。

私はてっきり物語の最初に死んだ本物のピョートルは、偽ピョートルに噛まれたんだと思ってた。偽ピョートルは吸血鬼だと思って観てたんだけど、ミスリードだったのね。まんまとハメられた。

結局ただの青年だったのか。ズコー

 

3話:闇の羅針盤

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123年後(2020年!)

アガサそっくりなゾーイ・ヘルシング博士は、科学者でハーカー財団の代表だった。

財団の創設者はハーカーの婚約者・ミーナ。親の財産を継いで、アガサの親戚の協力で設立し、それをゾーイが引き継いだとのこと。

ゾーイのライフワークでやっていた海底捜索で、100年前に沈んだデメテル号が発見される。近くに棺が見つかり、蓋を開けるとドラキュラ伯爵が眠っていた。

123年間、海の底で充電していたらしい。捜索チームは一旦撤退し、岸で伯爵の到着を待っていた(2話の最後のシーンに繋がる)

ゾーイの研究所にて

ドラキュラ伯爵は研究室の監視部屋に入れられる。

伯爵がゾーイの血が不味くて吐いた事を思い出し、ゾーイが癌に侵されていることを言い当てる。

そんなとき、研究所にフランク弁護士が訪れる。伯爵はスカイプで連絡を取り合って弁護士を呼んでいた。1896年から雇ってるらしい。

ゾーイが伯爵とやり取りしようとすると、間に入って人権やらなんやらで、弁護士がうぜー

伯爵は開放され、研究所で拾ったジャックのスマホでルーシーという女性と知り合う。

一方、ゾーイ博士は伯爵から採血した血液を飲み、アガサの幻覚を見る。

3か月後

ドラキュラ伯爵は美人で死を恐れないルーシーを気に入っていた。2人は墓場でデートし、ルーシーの血を飲む。

その後、ルーシーは死亡。どうやら肉体は死んだが精神は生きている模様。棺の中で泣き叫ぶが外には聞こえず、そのまま火葬されてしまう。

ルーシーの真実を知りたいジャックは、入院中のゾーイを連れて伯爵の家を訪れる。

すると、焼けただれたルーシー登場。自分の本当の姿を知り落ち込むルーシー。ジャックはルーシーの胸に杭を刺した。

一連の出来事を総合して、ゾーイは伯爵の恐れているものに気付く。親族の男たちは戦場で英雄として死んだ。かっこよく死ねない伯爵は、誰よりも”死”を恐れていると指摘する。

「あなたは恥さらしです」(ヒドイ…)

ゾーイは癌で死期が迫っている。覚悟ができているから伯爵に勝ったとドヤ顔。

夢の中…伯爵は癌に侵されたゾーイの血を飲んだ ーendー

これは悲しい結末…。

死を恐れるなんて、怪物なのに人間らしい側面もあって微笑ましく感じる部分だと思うんだけど。アガサの性格の悪さが出てしまったね。まぁそんな女を愛してしまったからしょうがないか…

<感想>

時代劇が好きだから、現代版の3話はあまり惹かれなかったな…

ルーシーが美人じゃないのに、みんなから”美しい”って言われまくってて違和感だった。

あまり可哀そうに思えなくて…

ヒロイン大事だよね

あとがき

ドラマ観始めたころは「なんや?このキモいおっさん」とか思ってたけど、途中から伯爵がめちゃくちゃかっこよく見えてきた。殺人鬼なのにね…

髪の毛をピタッと貼りつかせてドラキュラの正装が素敵だった。

1話と2話が楽しかったな。時代をさかのぼればいくらでも物語が作れそうだよね。

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