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『池袋ウエストゲートパーク・スープの回』ネタバレ感想~あれから3年


2003年放送の『池袋ウエストゲートパーク』の特別編・スープの回を紹介します。

池袋では、マコト(長瀬智也)がギャング抗争をまとめあげてから3年がたち、近ごろホームレスの人たちが何者かに襲われる事件が発生していた。

マコトはめんどくさいとボヤキながら、事件解決に協力する。

こちらの特別編では、連ドラで不幸すぎたヒカル(加藤あい)が上手く回収されていたり、若き日の金子ノブアキや男闘呼組の岡本健一が出ていてビックリ。

連ドラの3年後の姿を見せてくれたのがありがたや~って感じで、それだけで嬉しくなった。

「池袋ウエストゲートパーク/スープの回」

放送:2003年
原作:石田衣良『池袋ウエストゲートパーク』
脚本:宮藤官九郎
演出:堤幸彦

 

ホームレス連続襲撃事件

24歳のマコト(長瀬智也)は母親(森下愛子)と共に果物の移動販売をしていた。お店は地上げ屋に取られたらしい。

そんなとき、ホームレスの人たちが次々と骨を折られる事件が発生。マコトとマサ(佐藤隆太)は犯人を捜す。

みんな見た目があまり変わらずホッとする。

 

RIZE(雷図)

実在のバンド名と本人たちの名前でドラマに出演。ライブハウスでのパフォーマンス中に流れる音が若者たちから支持を受けていた。

実はその音は、人の骨を折ったときの音だった…

RIZEメンバー

・JESSE:ボーカル
・金子統昭ノブアキ:ドラムス
・中尾宣弘:ギター
・U-ZO:ベース

金子ノブアキは最近「今際の国のアリス」というドラマで見た!ドラムをやっていたの知らなかった。ジェシーと2人で男前で、お洒落なバンドだね。

音の仕掛け人

スライ(岡本健一)はRIZEのサウンドディレクター。小室哲哉風の出で立ちで、不安定な二重の目が色っぽい。

 

売れっ子作家のヒカル

マコトはヒカルに「一生俺の彼女だ」って言った事を守って、毎月22日にヒカルに電話してあげていた。なんと義理堅い…

連ドラでは可哀そすぎな結末だったヒカル(加藤あい)が、売れっ子作家になってる。

これは本当に良かった。いや~見て良かった。連ドラ最終回での後味の悪さったらないよね。大人っぽくなってキラキラなヒカルを見れただけで、このドラマを見た甲斐があるってもんだ。

トラ」と「ウマ」という題名の自叙伝を出して大ヒットしたみたい。ちなみに3作目は「誠」だそうな。

マコトと近況を語り合うシーンでは、2人の顔が交互にドアップになって映るんだけど、もうそれが神がかり的な美しさ。2人ともお肌の調子が良い。

ここちょっと綺麗すぎて、何度もリピートしてしまった。

 

木更津キャッツアイ

一瞬だけサービスショットで5人が登場。2002年のドラマなのね。みんなちっちゃくて可愛い。

ぶっさん:岡田准一
バンビ:櫻井翔
うっちー:岡田義徳
アニ:塚本高史

 

ネットカフェの店長

連ドラでは引きこもりから情報屋にステップアップした森永(高橋一生)が、3年後はネットカフェの店長をやっている!すごいじゃん。

ロン毛は健在だね。

マコトは森永に調査を依頼していた模様。

3年前にブラックエンジェルスが出入りしていたクラブの店長がスライだったとか。さらにドーベルマン山井とも繋がっていたらしい。

 

獄中のドーベルマン山井

SPでは出ないかな?と勝手に思っていたら、マコトがドーベルマン山井(坂口憲二)の面会へ行ってくれた。

なんだ?この男前対決は…

山井が黒髪になってるし、チェーンの代わりにゴム紐で鼻と耳を繋げてる!

連ドラ当時は、この俳優さんだれ?な感じだったけど、3年後のSPドラマ時は、月9とかやる人気者になっていたんだよね。


はぁかっこいい…

山井曰く、スライは天国への扉を開くような音を探しているとか。

 

ジェシー誘拐事件

ジェシーがスライにさらわれた。

仲間なのにどういうこと?と思ったら、池津祥子さん演じるジェシーだった~。そこでマコトが捕まってしまう。

「タカシちゃぁ~ん!」

ジェシーの叫び声に引き寄せられるキング。

「だれですか?!」

スッピンだから誰だかわからない。連ドラの時もこのくだりあったね。おもろー

paravi【パラビ】で観る

 

RIZEのライブ

控え室にて、マコトが縛り付けられている。

ジェシー以外のメンバーは、音の正体を知らなかった。スライはマコトの骨を折る音を観客に聴かせようとしてる。

そこに、母ちゃんやホームレスのおっさんたちが乗り込んできた。ふー助かった。

スライはホームレスの命を軽んじて開き直ったり、追い詰められて命乞いしたり、とことんクズな男。最近では悪者にも悲しい過去が…とかお涙頂戴なドラマが多いけど、悪役に徹するスライがカッコいいよ。

そうこうしているうちに、観客たちが騒ぎ出した。あらあら…

 

マコトのワンマンライブ

舞台に現れたマコトに、観客は帰れコールを浴びせる。そりゃそうだ

今までライブで聞いていた音は、ホームレスの骨が折れる音だとマコトが発表するが、観客はそんなの関係ねーな感じ。

そこで自分の腕を出し、木のハンマーを振り下ろす。でもなかなか怖くてできない…

「あたいが折ってやるよ」

キングことタカシ(窪塚洋介)がやってきた!ぎゃーーー。タカシがあっけなくハンマーでマコトの腕を折って去っていった。

「ぶくろサイコー!」

腕が折れたマコトは観客をあおり、なんだか会場全体がひとつになったっぽい。そしてRIZEのライブが始まる…

 

さよならIWGP

その他、元G-Boysと元ブラックエンジェルズのラーメン対決やら、拒食症の女の子(森本ゆうこ)の問題やら、マコトの本当の父親(横山剣)が判明したり、いろいろ盛り込みつつ。

マコトと母は引っ越すことに。

「旅に出るなら7泊8日がいい」

アリのわけわからん格言をもらって、みんなに見送られて池袋を去る。到着すると、そこは池袋東口のビルだった。

しかも腕の骨が折れてない!

タカシはぶくろスタイルで、豚骨を仕込んで折ってくれたんだね。ナイス!

新しい果物屋兼カフェにはお父さんの剣さんも一緒だ。マコトの作る焼きそばが美味しそう…

ー完ー

 

感想

かなり中だるみはあったけど、最後ほっこりした気持ちで観終われて満足した。

連ドラよりマイルドになっていて、私はこの特別編の方が好きだな。愛着のないスライが悪役だったせいもあるかもしれない。超絶クズの悪役がイケメンってサイコーすぎる。

そして、RIZEのジェシーと金子ノブアキがかっこよかった。ジェシーはギタリストCharの息子なんだね。金子くんの三つ編みの顎ヒゲがどうなってるのか気になった。

プロデューサーに操られる若手バンドって感じが出てて、ナイスキャスティングだった。

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