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ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』全話ネタバレあらすじ感想


2000年TBSの春ドラマ「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」を紹介します。

主人公のマコト(長瀬智也)が池袋西口公園周辺で起こるトラブルを解決する物語。

まず、このドラマに渡辺謙が出ていたことにビックリ。悪ガキの長瀬くんと刑事の渡辺謙が対峙するシーンがたくさんあって、なかなか見ごたえある。長身の2人が並ぶとド迫力。

その他にも、窪塚洋介、山下智久、坂口憲二、佐藤隆太、妻夫木聡、高橋一生などなど。主役級の男前がひとつのドラマに集まっている!

「池袋ウエストゲートパーク/IWGP」

放送:2000年4-6月
話数:全11話
原作:石田衣良『池袋ウエストゲートパーク』
脚本:宮藤官九郎
演出:堤幸彦

キャスト

・マコト:長瀬智也
・ヒカル:加藤あい
・タカシ:窪塚洋介
・シュン:山下智久
・ドーベルマン山井:坂口憲二
・マサ:佐藤隆太
・横山:渡辺謙

 

1話:絞殺魔事件

元不良で現在プータローのマコト(長瀬智也)は、池袋西口公園(池袋ウエストゲートパーク:I.W.G.P)に生息していた。

工業高校時代の同級生・タカシ(窪塚洋介)通称キングはギャング集団「G-Boys」をまとめていた。

ドーベルマン殺しの山井(坂口憲二)の話になり、高校時代の回想シーン。長瀬君と2人で制服姿が異次元にかっこいいんですけど…

さらに胸熱なキャラたちの登場

マコトと相棒のマサ(佐藤隆太)が本屋にいると、万引きしているシュン(山下智久)を発見。

子どもだけど顔が完成されてる。

さらに、女子高生のヒカル(加藤あい)とリカ(酒井若菜)と出会い意気投合。キラッキラで楽しそう。

みんなでボーリングを楽しんでいると、スーツ姿の横山(渡辺謙)に勝負を持ち掛けられる。若い…

ストラングラー事件

リカはマコトを誘いラブホテルへ行くが、素人童貞のマコトは上手くいかず。慰めるリカの上品なお茶の入れ方を見て、心を開いた感じ。なんだか穏やかな時が流れる。

「セックスの前にやることあったね」

そんなとき、隣の部屋で女性の暴行事件が起きていた。

数日後、マコトにドタキャンされたリカは、ラブホテルで殺されていた。これは衝撃…

マコトが駆けつけると、刑事の横山に捕まってしまう。どうやらここ数日マコトの行動を監視していた模様。

暴れる長瀬くんが強そう。

最初からマコトを犯人扱いする横山。マコトはリカ殺しの犯人を捜し出す宣言をする。

感想

みんなキラキラしててかっこいい。
寝間着にしか見えないグレーのスウェットでも、長瀬くんが着るとお洒落に見えるのはなぜだろう…
酒井若菜ちゃんは1話で殺されちゃう役なのね。それも衝撃

 

2話:犯人捜し

留置所で不利な取り調べを受けるマコト。知り合いのおばちゃんの証言で釈放される。ほっ

そんなとき、マコトのお母さん(森下愛子)は、イケメンの歯医者がいると聞きつけ受診する。

先生が羽賀研二だ!!!

ストラングラー捜し

ヒカル曰く、リカは体を売る仕事をしていた。その時に関わりがあったスーさんが、お葬式に現れたとか。

カップル喫茶にてスーさんの目撃証言が入り、マコトとヒカルは恋人を装い潜入する。すると、歯医者の早乙女(羽賀研二)がいた。

マコトたちは、スーさんと早乙女を問い詰める。スーさんはただの変態で、早乙女はリカを殺してないとか。

そんなところに刑事の横山が登場。かっけー

感想

ガラは悪いけど、硬派なマコトがいいね。あの見た目だから何してもかっこいい。

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3話:ヤクザの恋

リカ殺しの犯人はわからないまま。

中学時代の同級生・サル(妻夫木聡)はヤクザになっていた。若頭の氷高(遠藤憲一)がかっこいい。次から次へと出てくるねぇ

組長の娘・姫が行方不明のため、マコトは姫捜しを依頼される。

どうやらサルは姫に惚れている模様。

中学時代の同級生・森永(高橋一生)はひきこもりで、近くのコンビニを望遠鏡で監視していた。ロン毛だー。

怪しい黒いワゴンを発見。その男は女性を誘拐してアダルトビデオを撮影し販売していた。そして姫はすでに殺されていた。

サルは単独で行動し、その男を殺害。

マコトは氷高に経緯を報告するが、姫が生きて帰らなかったため、サルは指を落とすことになるとのこと。

ヤクザの不条理な世界に足を踏み入れたマコトは後悔する。

その後、ひきこもりの森永は、勇気を出してマコトの自宅前まで出かけることができた。切ないけどほっこりエンド。

感想

ヒカルと何度も良い雰囲気になるんだけど、毎回邪魔が入ってキスできない感じ楽しい。
妻夫木くんはこんなに棒だったっけ?好青年感が隠しきれてなくて、全然ヤクザに見えなかった。イケメンだからまぁいっか。

 

4話:おとり捜査

マコトは実家の向かいにあるファッションヘルスで働く風俗嬢・千秋(矢沢心)から相談を持ち掛けられる。

以前、店に客で来た覚せい剤の売人・ヘビーE(古田新太)に薬物を使われたとか。それを聞いた彼氏のアリが激怒し、麻薬取引の場に乗り込み覚せい剤を燃やしてしまった。

そのせいでヤクザから追われるアリを助けてほしいとな。

おとり捜査

コンビニ店員の電波くん(須藤公一)に協力を得て、おとり捜査を始める。

ヒカルはヘビーEに連絡を取り、会う約束をする。

ここのヒカルの「だっふんだ」と「アイーン」がめちゃくちゃ可愛い。中学の時に友人に騙されてマジックマッシュルームを食べたらハイになったから、あだ名が「しいたけ」だったとか。

ヘビーEとヒカルのやり取りを録画したビデオを、交番勤務の浜口(阿部サダヲ)に渡し、ヘビーEたち売人は警察に捕まる。

アリと千秋のハッピーエンドかと思いきや、アリは不法滞在で捕まってしまう。

感想

アリのハイテンションと意味わからん格言が笑えた。

 

5話:つきまとい事件

亡くなったリカとお揃いのキーホルダーをまだつけているマコトに、ヒカルは嫉妬していた。

「あぁめんどくせー!!」

だよね。これはメンドクサイ…。だけどショートカットの加藤あいは可愛い。

2人の仲を見かねて、マサがこけしのキーホルダーを2つ用意してくれてる!ボーリングのピンのキーホルダーを外して「ヒカルと付き合っちゃえよ」だって。ナイスアシスト!

小雪登場

マコトの母親(森下愛子)はねずみ講の幹部になり、店番をするパートが必要だとか。

松井さん(小雪)が面接に訪れる。この頃はとっても可憐な感じで、ヒカルのライバルとして強すぎる。

ストーカー事件

マコトの小学生時代の同級生・祥子は性転換してショーになっていた。

ショーの彼女でのぞき部屋サイトのナンバー1の明日美は、ゴム男からストーキング被害に遭っていた。

ショーからゴム男の退治を頼まれたマコトは、明日美の彼氏に扮して撃退する。

上手くいったと思いきや、、、

ゴム男が明日美の部屋に現れる。今度はショーが勇気を出してゴム男を撃退。

ショーはめでたく男になる。

雨降って地固まる

事件解決で、ヒカル宅へ向かうマコト。

「もう、めんどくさいとか言わねーよ」

こけしのキーホルダーを1つ渡し、付き合う宣言。ヒカルが嬉しそう。良かった良かった。

感想

今まで面倒くさがって避けてきた恋愛に、やっと覚悟を決めたね。欠点も含めて愛してあげるマコトが、男らしくてかっこよかった。2人の心が徐々に近づく感じ良い。

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6話:家庭問題

マコトは問題を抱えてるっぽい小学生のヒロキと出会う。ヒロキは学習障害があったが、数字に関して特殊な才能を持っていた。

そんなヒロキが誘拐される。

母親である女優の吉村ちづるは、連れ子のエリトが犯人だと言う。ヤクザの組長の夫(白竜)が気付く前に解決してほしいとか。

そんなとき、身代金要求の電話で、ヒロキが言った合言葉から、マコトは車のナンバーを導き出す。情報屋になった森永(高橋一生)やキングたちの協力で車を発見するが、お父さんが息子2人を連れて帰ってしまう。

父はエリトをボコボコにしていた。マコトは両親にお説教。切ないけどハートフルな物語。

マコトの女性関係

パートの松井さんとはなんだか良い雰囲気。ヒカルはジェラシー。

事件が解決して、マコトは松井さんを飲みに誘う。

「マコトのこと好きだよ」

戸惑うマコトに、松井さんはキスをする。この2人とてもお似合い。

感想

松井さんが強敵すぎてヒカルどんまい。

 

7話:ねずみ講

上の空のマコト。一方、松井さんは昨日でパートを辞めていた。あれま…

ヒカルの嫉妬

マコトは松井さんとファミレスで再会。外の窓からヒカルが覗いていた。あちゃー

ヒカルはこけしのキーホルダーを投げ捨てて、思いの丈をぶちまける。

「思ってること全部言ってよ。聞くからさ」

面倒くさいヒカルを全て受け止める宣言。それを聞いたヒカルは、キーホルダーを拾ってとっても可愛い笑顔。

マコトはあきれながらもホッとしてる感じ?

マルチ商法

マコトのお母さんはマルチ商法にハマっていた。

マコトとショウ(山下智久)は変装して、ドリームコネクションの講演会に潜入する。

成功者の1人として、お母さんが壇上に上がり話し出す。息子が非行に走ったが、立派に立ち直ったと…

生き生きと嬉しそうに話すお母さんに、涙を流すマコト。洗脳されたお母さんがなんだか切ない。

ドリコネの会長・内藤女史(未唯)の部下は、詐欺で儲けたお金を京極会に横流ししていた。

マコトは母を案じて、京極会に乗り込む。すると会長の蓮沼(KORN)と松井さん(小雪)で、赤ちゃんプレイをしていた。

一方、マコトの母は、蓮沼の女だと勘違いされ、羽沢組に誘拐されていた。そこに横山さんが現れる。

感想

お母さん無事でよかったー。

飛び跳ねて頭が横山さんの頭にゴツンとなるのわろた

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8話:恐喝事件

この回はヒカルがずっと切ない。

ヒカルは両親不在の大豪邸に1人で住んでいた。ドーベルマン山井にチャイムを連打され、家にあげる。シチュエーション的にはゴム男と同じだけど、坂口憲二なら逆に嬉しい。

山井はヒカルのことが好きらしい。

妊娠恐喝

マサの彼女が妊娠したとかで、仲間のやまんばギャルからボコられ恐喝される。

マコトやG-boysは金集めに協力する。

そんなとき、やまんばギャルの嘘を見抜いたヒカルは抗議する。

浮気

松井さんから過去の男遍歴を聞いたマコトは嫌悪して立ち去った。

そして、松井さんのことをすっぱり忘れてヒカリと良い雰囲気。でも立たないみたい。

「出来るようになったときは、よろしくお願いします」

可愛い。

ちなみにマコトにとって、松井さんはお台場で、ヒカルは池袋だそう。

松井さんはマコトの態度に怒っていた。2人は言いたいことを言いあった流れでセックスする。どうやら上手くいった模様。あれま…

スッキリした顔で現れたマコト。ヒカルは浮気に気付いてるっぽいけど、いつもの笑顔。しかもこけしのキーホルダーがない…。これは悲しい…

その後、松井さんは保育士の仕事中に、公園で何者かに刺されてしまう。

感想

本命彼女より遊びの方が気楽にできるんだろう。喜ばせなくてもいいし。マコトにはガッカリだけど、小雪ならしょうがないか…

 

9話:新勢力 Black Angels

松井さんを刺した犯人としてG-boysが怪しまれる。

マコトは横山から取り調べを受ける。リカが殺されたときと同じだと言うマコト。横山は松井さんが持っていたこけしのキーホルダーを見せて

「一緒のことしてんのはお前だよ」

そうきますか…

一方、ヒカルは例のクラシックを聴いて別人みたい。過去になにかあった?

ブラックエンジェルズ

フランスから帰国したバレエダンサーの尾崎(西島千博)は、G-boysのメンバーだったが、キングの方向性と合わず、ブラックエンジェルズを立ち上げる。

キングの彼女・ジェシー(池津祥子)はブラックエンジェルズに襲われて、スッピンになり、キングたちは誰も気付かない。

よくみんな笑わずに演技できるね。ジェシー面白すぎ。

ブラックエンジェルズの行動は日増しにエスカレートしていき、池袋の東口を牛耳っていた。

そんなとき、意識の無いシュン(山下智久)がロッカーの中に入れられていた。え…?死んでないよね?

感想

はーしんどっ!

役者のビジュアルと演技を見たいから見続けてるけど、悪行の連続で、物語を受け止めるのがしんどすぎる。

 

10話:二人のヒカル

シュンは誰かに殺されていた。嘘でしょ…

松井さん(小雪)は、シュンが自分を刺したと言う。なんでまた…

シュンが描いた笑顔のヒカルと怖いヒカル。謎を解明するため、マコトはヒカルの母に会いに行く。

大学教授で母親の渋沢和子(杉田かおる)曰く、交響楽団の指揮者だった父親はヒカルに性的虐待をしていた。カウンセラーをつけたら、多重人格障害だったとか。

家が荒らされてたのは、自分でやってたんだね。

んーこの展開はイヤだな…

池袋東西カラーギャング戦争

G-boysとブラックエンジェルズは果たし状を交換する。立ち合いにマコトを誘う。

もう一人のヒカル

無表情のヒカルはマコトに告白する。

「私、リカを殺したの」

感想

加藤あいのもう一人のヒカルの演技が棒すぎじゃないか?

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最終話:決戦の日

警察に捕まった実行犯のドーベルマン山井の証言で、ヒカルも捕まってしまう。

マコトが警察を訪れヒカルにビデオを見せる。そこにはもう一人のヒカルが映っていた。

山井にリカを殺してもらい、裏のヒカルを知ったシュンも殺してもらった。裏のヒカルは、何も知らず幸せそうな表のヒカルに嫉妬していた。

ビデオを見たヒカルは涙を流す。

最終対決

広場に集まったG-boysとBlackAngels。立ち会う約束のマコトが遅れて登場する。

マコトは2つのグループの争いのうらで、ヤクザや警察に利用されていることを説明する。さらに、シュンやリカは、ヒカルと山井に殺されたことを暴露し、戦う理由がないと言う。

しかし、キングは理由なんていらないとのこと。

「あーもーめんどくせーな~!」

マコトは自分が地面に両手をつけたら争いを初めていいと言う。

そんなマコトをキングはボコボコにする。意味のない暴力なんて全然痛くないというマコト。あーこれは切ない…

キングがポロポロ泣いてる

「ぶくろにキングなんていらねーんだよー!!」

マコトの言葉でついにキングはG-boysの解散を宣言し、戦う意味を失ったみんなはマコトを称える。

すると、G-boysに襲われた少年の妹が現れ、キングを刺す。少女を罪人にしちゃうのか…

さらにヒカルが飛び降りたと連絡が入り、千鳥足で現場に向かうマコト。

プラトーンだ。

1年後(!)

カラーギャングは解散し、それぞれ仕事をしていた。キングが生きてる!

横山は警察を辞めて探偵事務所をやっていた。そこにマコトをスカウトする。

ヒカルは一命を取り留めて、施設にいるみたい。

ー完ー

感想

マコトが両手をついたところでTheEndで良かったのに。
男の友情は「正義」で、それを邪魔する女は「悪」みたいな描かれ方でモヤる。

クドカンが書く物語ってだいたい男しか楽しめないんだよね。「いだてん」とかほんと胸糞悪かったし。

ヒカルは父親から性的虐待を受けたあげく、母親からはネグレクトで、彼氏には浮気され、しかも結ばれずじまい。最終的に警察署から飛び降りて、報われな過ぎてツラい。

どんでん返しなんていらないから、ヒカルはおバカキャラのまま終わって、余韻を楽しみたかったな…

 

あとがき

キャスティングが素晴らしかった。適材適所な感じでみんな生き生きしていた。

驚いたのは、この時の長瀬くんが21歳で、窪塚くんが20歳ってこと。大人っぽいし、この年齢で頼れる男感がすでに身についているところが素晴らしい。

さらに渡辺謙の目ヂカラもプラスされて、ドラマに奥行きが出ていた。エンケンさんもキリリとカッコよかったなー。あと坂口憲二の肌の黒さはなんなんだ?ビジュアル最高やん。

よくこんなに背が高くて男前の俳優ばかり集められたよね。その中で一輪の花として咲く加藤あいがめちゃくちゃ可愛いし。

俳優陣のキラキラを真空パックしたドラマだね。20年経っても色あせない。

物語はモヤるけど、なんだか贅沢な気分にさせてもらった。

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