早くも「わげもん」最終回です。
3話では、壮多のお父さんが20年前に長崎で殺されていたことが判明。貿易が盛んな活気あふれる町とは裏腹に、隠されてきた闇がたくさんあるみたい。
忠弥さん殺しの疑いで捕まった壮多は無事にシャバに出て、明るい未来を切り拓くことは出来るでしょうか。
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キャスト
★伊嶋壮多:永瀬廉
母の訃報を父に伝えるために長崎に来た青年。柳屋でお世話になりながら、森山から英語を学ぶ
★森山栄之助:小池徹平
オランダ語通訳。英語の先生
★都麗:久保田紗友
唐人と遊女のハーフ。芸子見習い
神頭再び
忠弥さん殺しで牢屋に入っていた壮多(永瀬廉)の足元から、神頭(高嶋政宏)が顔を出した。壮多は床から脱獄する。あら簡単。
砂浜にはカイになりすまして日本を出た男がいた。あの長崎湾に突如現れた無人の船は、こいつが乗ってきたっぽい。
神頭はその船に乗って長崎を出ようと壮多を誘う。高嶋政宏ってこんなに演技ヘタだったっけ?
日本の内情を海外にバラして、長崎に自分たちの愚かさを気付かせようとしてる。
忠弥さん殺しの犯人
神頭は抜荷の書き付けを壮多に渡す。
抜荷は、長崎奉行付の家老・周田(武田鉄矢)が仕切っていた。周田は忠弥さんを通じてヤンセンと共謀し、神頭たちに抜荷をさばかせていた。
そこで壮多は奉行所に証拠を出し、忠弥さん殺しの犯人はヤンセンだと突き付ける。
さらに周田に対面し、長崎の闇を責める。
周田は外から来た侍をコントロールするには、交易の金や異国の内情が必要だと言い、刀を振り上げた。
武田鉄矢はいつも説教を垂れる良い人役が多いから、この悪代官役は目新しくてなかなか良い。
神頭の過去
壮多のピンチに神頭が現れ、何とか逃げて長崎湾に浮かぶ船に乗り込んだ。
壁にはびっしりと英語が書かれていて、これは神頭の船だとか。
その昔、船乗りだった神頭は嵐で遭難し、外国の浜にたどり着いた。そこから転々として、5年ぶりにアメリカ船で日本に帰れることに。
しかし陸から砲撃を受けて、帰国できなかった。
その後、漂流民となってマカオで聖書を訳したり、なんとか生き延びて今があるらしい。
無謀なトリちゃん
そんなとき、船にトリちゃん(久保田紗友)がやってきた。1人で小舟を漕いで来たんだね。愛の力はすごい。
「どうするつもりだ。こんなとこまで来て」
「わからん」
でも置き去りは嫌だから、一緒に行きたいって。
絶対足手まといになるだろうけど、可愛いから連れてったげてよ。トリちゃんいると画面が華やかになるし。
ネゴシエイター森山
次に森山(小池徹平)が交渉人として船にやってきた。
壮多はこの船で長崎を出ると言う。
この地で闇に直面しまくったけど、仲間に出会い、悪い思い出ばかりじゃない。父もたぶん同じ気持ちだっただろう。
逃げるのではなく、ここから出発したいとのこと。青臭さがいいね。
「船を明け渡して、すみやかに去れ」
森山は情には流されず、一歩も引かなかった。中間管理職のツラい立場ですわ。
長崎で生まれ育った森山は、壮多や神頭の気持ちがわからないと言う。しかし、武器で戦うのではなく、言葉でわかり合いたいと訴えかける。泣ける…
「おいは、通詞やけん」
そんなやり取りを聞いていた神頭は、森山のキレイ事を全否定する。漂流民として下等な言葉でなんとか生き延びた神頭としては、そんな考えは通じねーって感じ。まぁね。
そこに壮多が「神頭が生きるために使った言葉は尊い」発言で、またまた青臭い青年ナイスですよ。
光さす海
そんなとき、奉行所の手配の舟から火矢を受ける。船に火がついてやばい状態。壮多とトリは神頭に出直そうと言う。
「お前は何も分かってない」
じゃぁ若者を巻き添えにせずに1人で行けばよかったのに。神頭はさらに油をまいて(!)ヤケクソ状態。あらあら…
明け方、砂浜に座り込む壮多とトリちゃん。助かったみたい。良かったー。ほんと良かった。
それから数日後…
壮多が船で落とした手帳を、森山が持ってきた。あのとき拾ってくれてたんだね。森山グッジョブ。
中を開くと、大通詞が忠弥さんから預かった壮多の父のメモ書きが挟まれていた。忠弥さんは死ぬことをわかっていたのかね。何枚かのメモをめくると…
My dear son
壮多
<愛しき我が息子 壮多>と記されていた。
「森山さん!俺…通詞になります。長崎で」
号泣…。壮多がんばれ!いい仲間と先生に恵まれて良かったね。めでたしめでたし
感想
最終回ドラマチックだった。しかもワクワクする終わり方で気分が良い。神頭は別に生き残らなくてもよかったんだけど…
永瀬廉くんのちょんまげ姿に慣れるのに少し時間がかかったけど、後半良かった。すっかり壮多だね。
続編ありそう。てか全然作れる終わり方だよね。壮多の成長をまた見守りたいので、NHKさんぜひお願いします。
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