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「百年の物語」第三夜現代編感想~渡部篤郎の朗読で眠りたい

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2000年の夏、TBSで三夜連続で放送されたドラマの3話です。

主人公(松嶋菜々子)が、20年以上疎遠の母に会うために、ひょんなことから出会った青年(渡部篤郎)を連れてアメリカに渡るお話。旅を続けるうちに男女二人の心情が変化し、心を通わせていく過程が繊細に描かれていて引き込まれます。

ちなみに今回の主人公は、2話の主人公の孫にあたります。

脚本が遊川和彦ということで、何か裏があるんじゃないかと恐る恐るでしたが、まさかこんなに真っ直ぐで心温まるお話だとは思わなかった。そして、私の大好きな松嶋菜々子と渡部篤郎の二人が出ずっぱりなんです。二人の掛け合いが面白くて2時間あっという間でした。

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以下、ネタバレ感想を載せます。好きすぎて長くなりそうな予感…

出会い

2000年夏。千代(松嶋菜々子)は祖母の三回忌法要で田舎を訪れる。千代は独身で、妊娠している模様。母親は子どもの頃不倫で家を出たきり。

強気な女性がぴったりな松嶋菜々子。つんけんしても嫌味がない。品があって声が可愛いからかな?

法要の帰り道、片足を引きずった謎の男・進次(渡部篤郎)に後をつけられ、声をかけられる。

洗いざらしヘアに髭面。彼の出演作品をたくさん見てきたけど、私はこの時のビジュアルが一番好きかもしれない。肌の調子がいい。若いから?松嶋菜々子の隣にいるから、特別かっこよく見えるのかな??

千代はナンパだと思って激怒。ぷんぷん怒ってるかわいい…。そしてピコーンとなにかいいこと思いついた模様。

その足で二人で産婦人科へ。お礼は弾むから中絶手術の同意書にサインしろとな。進次は考え直した方がいいとお願いするが、結局はサインして手術終了

再会

進次が千代に会ったことがあると思ったのは、大事にしてた絵画の中の女性と似ていたから。

1話で公太(原田龍二)が一生懸命描いてた絵だよね。苗字が同じだから、進次は公太のひ孫になるのか。

その絵を千代に渡すため、自宅を訪れる。そんな進次に千代は、

「またバイトしない?」

今度帰国する母親に、結婚してると嘘をついたから、旦那の役をしてほしいとな。

さっそく新郎新婦の恰好で写真撮影。急にセンター分けの髪型!!!何?!笑わせようとしてんの?本気?たぶん、普通のスーツと髪型だと、男前になりすぎて進次じゃなくなるから、わざと変な髪型にしたんだろうね。

そして隣のウエディングドレス姿の松嶋菜々子が異次元の美しさなの。首が長くてデコルテが綺麗。

「これって、復讐みたいなもんなんですよね?お母さんに」

図星を突かれる千代。

結局母は来ず、具合悪いから会いに来てほしいという手紙を受け取って、千代は激怒する。進次がなんでも受け止めてくれるから、今まで溜まっていた気持ちを吐き出すんだよね。ここ泣ける。そして進次が優しいのなんの…

二人でアメリカへ

結局、千代は進次を連れて母がいるアメリカへ。麦わら帽子を首にぶら下げてる進次が可愛い。そういえば1話の公太もかぶってたね。

ドラマ放送時って、同時多発テロやリーマンショックの前だから、アメリカの輝かしい時代が真空パックされていて感慨深いよ。オープンカーで移動中を上空から撮影したり。なかなか贅沢な撮影だよね。今じゃこんな海外ロケ出来ないだろうな。

途中で、おなかの調子が悪くなる二人。それぞれ車を降りて、木の陰へ。戻ると車が無くなっていた。

ロードムービーみたいでこの雰囲気好きだな。自分も一緒に旅してる気分になる。千代はずっと怒ってて、進次はとぼけてるし、二人のわちゃわちゃが楽しい。

アメリカンドリーム

なんとかしてヒッチハイク成功。行き先をロス・オリボスと言ったのに、着いたのはラスベガスだった。
lasvegas

さらに運転手に財布をぬすまれるトラブル発生。

これは落ち込むよね~。外ではベラージオの噴水ショー!途方に暮れて、二人で静かに噴水を眺めてるんだけど、バックにオペラの曲が流れて、千代の表情がだんだん変わってくるの。なんだか自信満々な顔つきになって、静かに

「いくわよ」

このシーンが好き。ワクワクする

千代は身に着けている貴金属を売って、カジノで一攫千金を狙う。強気な千代の後ろに、ずっとワンコみたいにぴったりくっついてるの。かわいい

母親に24年ぶりに会うからって、24ばっかり賭けるけど、ハズレてばっかり。最後に賭けた一枚もハズレ。と思ったら!進次が二千円賭けてくれてた!日本円でもいいの?

進次ナイス!勢いついて進次が続けて賭ける

「次どっちですか?色」
「赤」
「じゃぁ黒ですね」

「次は?」
「赤」
「じゃぁ黒」

「次は?」
「黒」
「じゃ赤」

千代の言った反対を賭けると次々に当たる。ここ面白い。

そして、最後の最後に全部「24」にBET。なんと!大当たり!

進次ったら出来る男だね。「24」という数字が嫌いにならないように、最後当ててくれるなんて。好き~

千代は進次のことをずっと下僕のような扱いだったけど、これで信頼をゲットしたみたい。よかったよかった。

マッチ売りの少女

儲けたお金でスイートルームに宿泊。でも二人っきりで気まずい…

千代がシャワー浴びるとかいうから、進次が焦ってソファーの向こう側にひっくり返るの。この身軽さ好きだー。そのあとの「いやぜんぜんっ、ぜんぜんぜんぜんっ」って首振るのかわいい。

もう進次好きすぎる。久々にこんな好きなキャラ出てきた。千代は余裕が無くてずっとぷんぷん怒ってるのに、進次は気にせずずっとそばについていてくれるの。

夜、二人ともなんだか寝付けなくて、ビールで乾杯。二人とも「Las Vegas」とか書いてあるTシャツ着てるの可愛い。新婚旅行みたい。

進次は母からよく読んでもらっていた童話を朗読する。眠れないからってそんなサービスしてくれるの??いいな…

お話は「マッチ売りの少女」

進次は物語の結末をハッピーエンドに替えてくれるんだよね。やさすぃ~。この読み方好きだー

進次の穏やかな声に癒されて、千代は眠りにつく。いいな~

実は有能な進次

翌日、バスに乗ってロス・オリボスを目指す。

進次が離れたすきに、千代ちゃん大柄な男たちに連れ去られそうに!!

私ったら、進次の元ボクサー設定忘れてたから、これもう絶対死んだわー、とか諦めたよ。そしたらデカい男たちを素手でボコボコ!進次すごい!!かっこいい~

慌てて千代の手を握って、片足でぴょんぴょん跳ねながら逃げるうしろ姿が可愛いのなんの。それにしてもナイフとかピストルとか持ってなくて良かったよね。優しい世界~♪

進次は一見ダメダメなんだけど、ポテンシャルは高いのよね。運があるし、喧嘩も強い。そして優しい。男として最高だよ

バスの中で、進次の身の上話。進次は兄弟の中で一人だけ出来損ないだった。プロボクサーになって初めて周りに認められて、勘違いしてしまったらしい。いい気になって喧嘩したら、相手に足を刺された。それでずっと足を引きずっていたのね。

ほっぺにキス

いよいよ母親の家が近づいてきて、千代ちゃん緊張で知恵熱が出る。

ホテルで休憩、そして朗読のおねだり。いいな~

「むかーしむかし…」

声が素敵。この朗読をCDにしてくれないかな?私も聞きながら眠りにつきたい。

千代が眠りにつくと、進次がほっぺにキス。千代は目を覚ます。キスより髭のじょりじょりで気付きそうだね。

二人がとてもいい雰囲気。

翌朝、千代から

「ねぇ昨日のことなんだけど、気になってたんだけどさぁ」

って切り出されて、進次はキスのことだって身構えるの。でも千代は、マッチ売りの少女のエンディングが違うって言いだして、

「話替えたでしょ」

って問い詰めるの。二人が全然違うこと考えてて、ここ面白い。てか、千代はキスされて嬉しかったんだと思うの。もう完全に進次に心を許してるよね。

玉の輿に乗っていた母親

母親の家は広大なブドウ畑を所有する大豪邸。義父はめっちゃいい人風。母は亡くなっていて、生前に書いた手紙を受け取る。内容は言い訳三昧(汗)

千代と進次の嘘の結婚式の写真飾ってる!あの写真なかなかの可愛さだよね。

もう死んじゃって文句も言えないって涙ポロポロの千代。進次がそっと寄り添ってあげるの。やさし~。大好き

元ボクサーの物語

目標達成のあとホテルへ。今日は別々の部屋でお願いします。と言う進次。

もう理性が効かないってか…。たぶん進次はこの先、千代を幸せに出来ないから、軽率な行動をとらないように気を付けてるんだろうね。

男としての責任感から素直になれない進次を汲み取って、千代の方から一歩近づいてあげるみたい。女からアプローチすることも必要な時ってあるよね。

千代が進次のいる部屋に電話する。眠れないから何か話して、だって。可愛いお願いだな

「むかーしむかし、あるところに、足を怪我した愚かなボクサーがいました」

彼女の浮気相手をボコボコにしてしまった罪で刑務所に入れられたとさ。母親だけは心配してくれたけど、ボクサーが刑務所から出る前に天国へ

神様はボクサーに、誰のことも愛さずに、一生罪を償いなさいと言いました

「めでたしめでたし」

進次の優しさ

無言が続き、進次が部屋のドアののぞき穴を見ると千代がいた。扉を開けてハグ&キス。

すっぴん風メイクの松嶋菜々子が色っぽい。ささやき声で「抱いて」なんて言われたら押し倒すよねぇ

その後、一線を越えた模様。

今まで何度もチャンスはあったけど、お互いの信頼関係を結んで二人が同じ気持ちになってからってのがいいね。そして、二人とも偽の結婚指輪つけたままでキュンとくる。

翌朝、千代が目を覚ますと進次の姿は無かった。空港へ急ぐと、足を引きずった男が目に入る。そこには警察に連れられている進次がいた。

ちなみに仮出所の身で外国へ行くと、海外逃亡とみなされて罪になるらしい。たぶん一緒に帰国したら途中で捕まる可能性もあるから、千代を巻き添えにしたくなかったんだよね。優しさであふれているわ。

遠くに消える進次に向かって千代は、ボクサーの物語の続きとして自分なりの考えを伝える。

千代の言った言葉に対して進次は涙を流して「はい」といって去っていった

ここ、進次が振り向いたとき泣いててビックリした。あと、返事が「はい?」という疑問形なのか、Yesの意味の「はい」なのか、私にはよくわからなくて。でもこのあいまいさが進次っぽくて、とても印象的。たった2文字を絶妙な優しい言い方するの。なんでこんなに演技が上手いんだろう…。

半年後

出所した進次の職場に千代が訪れる。

なんだか二人とも落ち着いてて大人っぽくなってる。進次が着ているようなPコート流行ったよね。

千代が妊娠している(!)のを知って、二人見つめあってハグ。

「そう、私たちは、決してひとりじゃない」
ーendー

あぁ千代が幸せそう…。進次に出会えてよかったよね。泣くーーー

これこそが「めでたしめでたし」だね

あとがき

よかった。3話が大好きだー

千代は不器用だけど、全部自分の意思で選択して行動するところが好感が持てた。まぁそれが出来る時代だからってのもあるけど。

そして、進次のサポート力に万歳!ワンコのようにいつも寄り添って、時にはボディーガードになったり、泣いたら肩を貸してくれる。

進次が欲しい…

大嫌いな母親のおかげで進次に出会えたんだもんね。人生に無駄なことはない。そう思うと母親のことも許せる気がするね。

松嶋菜々子はぶりっ子演技だけど、尋常じゃないほど華があるから、この大作にふさわしいキャスティングだった。

そして、渡部篤郎の素朴で出来の悪い男の役がとても魅力的だった。大人な役が多いイメージだったから、新たな一面(19年前だけど…)を見れて嬉しい。とっても難しい役だったと思うけど、進次になりきってたね。進次が渡部篤郎でよかった。

出来れば1話の公太も、2話のカズオも渡部篤郎で見たかった気もするなぁ

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「百年の物語」感想はこちら↓
第一夜(松嶋菜々子×原田龍二)
第二夜(松嶋菜々子×大沢たかお)

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