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「オザークへようこそ」シーズン4(8話~14話)ネタバレ感想・結末など


Netflixオリジナルドラマ「オザークへようこそ」シーズン4の後半(8話~最終話)を紹介します。

バード夫妻がやっとの思いで麻薬カルテルから足を洗えそうだったのに、ハビがついでにワイアットを殺してしまった。

そのせいでいとこのルースがめちゃくちゃキレてる。これは面倒なことになった。

残りあと7話でどのように決着をつけるのでしょうか。

原題:Orzark
シーズン4:全14話
Netflixにて2022年より配信
アメリカ制作

登場人物

バード家

★父 マーティ:ジェイソン・ベイトマン
ミズーリ・ベル・カジノのオーナー兼バードファミリー財団の代表。製薬会社とメキシコの麻薬カルテルとの仲介役を担う

★母 ウェンディ:ローラ・リニー
実父と確執あり。死んだ弟は表向き行方不明中

★長女 シャーロット
17歳。両親の助手として働く

★長男 ジョナ
14歳。反抗期。ルースの資金洗浄係

その他

★ルース・ラングモア:ジュリア・ガーナー
20歳。マーティやダーリーンと組んでいた時期あり。今はフリー

★ナバロ
メキシコの麻薬カルテル元代表。姉の息子ハビにトップの座を譲る

 

8話:ルースの復讐

マーティと契約を結んだハビが、邪魔な同業者のダーリーンとワイアットを殺してしまった。

激おこのルースはシカゴで待ち伏せしてハビを殺そうとする。

バード夫妻は何とか阻止しようとするが、ルースがハビを撃って殺してしまった。あれま…

ルースがメインだと長く感じる。マーティ早く活躍してくんないかな。

 

9話:ウェンディの暴走

ハビの遺体を片付け帰宅したバード夫妻は、ルースの事で夫婦喧嘩。

「あなたが限界を迎えたからって、私は降参したりはしないわ」

かっけー。

暴走するウェンディは、ハビ死亡を知ったFBIを利用し、ナバロとの面会を果たす。そしてハビの代わりにカルテルの代表へ返り咲くことを提案する。

ナバロは激怒しながらも関心を持ち、まずはカルテルの信用を取り戻すことが先決だと言う。

すぐには牢屋から出られないため、マーティが代理を務めることに。

そんなとき、こんな忙しい時に、ウェンディの父がやってきた。弁護士ヘレンの調査をしていた私立探偵を雇って、息子(ベン)を捜そうとしてる。

心配していたジークは、ルースが友達に預けていたみたい。ホッ

葬儀屋にはワイアットの遺体が届き、正式に葬儀をあげる。

そしてやっぱりスリーがデカすぎ!誰ー?!

 

10話:ナバロの代理人

久々のベン叔父さん登場!かっこよ。

姉さんだけが僕を愛してくれて、自慢の弟になりたかった。今こうしてるのはたぶん褒めてくれるだろう…

ウェンディに置いてきぼりにされた後、やっぱり闇の男に殺されてた(涙)

現在

マーティはナバロの代理でメキシコのカルテルで働くことに。

ハビはFBIと取引した裏切り者で、ナバロの指示で殺された。ナバロ逮捕もハビの企み。信頼を勝ち取るため、テイのいいウソをつく。

ウェンディは、ナバロをSDNリスト(アメリカが取り引きしないと決めた個人や企業のリスト)から消すために、バード・ファミリー財団への寄付金集めに奔走していた。

リストから名が消えれば、メキシコへ移送し脱獄させることができるとか。

そんなとき、ルースがショー・メディカルと手を組んだことで、寄付金が集まらなくなってしまう。

刑務所では、ナバロが刺されて昏睡状態となる。

マーティは帳簿をちょろまかした男が犯人だと決めつけ、部下に拷問させて殺害を指示する。

すごい厳しい状況で見るのしんどい。

 

11話:ルース&レイチェル

マーティが帰宅し、ウェンディとの話のなかで、ナバロの姉が裏で動いていることが判明する。マーティは無実の男を殺してしまったことを悔やむ。

その後、カジノ船に呼ばれたバード夫妻の前に、ルースとブルーキャットホテルの元オーナー・レイチェルが現れる。懐かしい…

ルースは前科があるので、レイチェルの名義でここを買いたいと言う。

マーティは交渉しようとするが、ウェンディが断固拒否をする。

「テルマ&ルイーズにカジノは渡さない」

ルースと組みたくないウェンディは、ナバロの姉カミラを連れてショー・メディカルへ。ハビとの契約はまだ有効だと主張し、強引に約束を取り付ける。

そしてこんなクッソ忙しいときに、ウェンディの父がモラハラ発言で、娘と平行線。

「お前は愛しづらい」

子供たちやマーティも、ウェンディの強引さにウンザリしていた。

「また結婚カウンセラーに行ったら?」

カウンセラーのスーさんいたね。懐かしい名前が続々と出てきて、終わりに近づいている感じ。

その後、ウェンディはナバロの代理として、姉のカミラを推薦する。

帰り道、マーティは無謀なウェンディの行動にいら立ちを隠せず、他の運転手にいちゃもんをつけて暴力事件を起こす。

混沌とした世界だ…

 

12話:子どもたちの選択

ルースとレイチェルは、政治家のウィルクスのもとを訪れ、「マイク・フレミング」の名を使って信用を得る。

どうやらバード夫妻は相当嫌われていて、みんな復讐心で一致団結してる。そりゃそうだ。

ルースはウィルクスの推薦で、判事に前科を抹消してもらうことに成功。

さらにダーリーンと結婚したワイアットの遺産が転がり込み、ミズーリ州の大地主となる。

ウェンディの父は、私立探偵からベンが戻らないことを聞かされ、孫のシャーロットとジョナに安全な場所で暮らそうと提案する。

モラハラ男でほんと厄介な存在。

ウェンディは断固反対するが、子供2人は祖父について行くってさ。

これはツラい…

 

13話:毒親

ジムのおかげで政財界の要人を抑え、ウェンディの中西部支配の目標が現実的になってきた。

父に大金を差し出して町を去ってほしいとお願いするが、父は受け取らなかった。

一方、マーティは、ルースが前科を抹消してカジノのライセンスを取得したせいで、オーナーの座を奪われる。ナバロからカジノでの資金洗浄の増額を命じられるが、出来なかった。

「ナバロをリストから外しても、金がなきゃ出所できない」

そこでウェンディは、カミラにFBIとの取り引きを全て話し、裏のボスになってもらうことを思いつく。どうやら上手くいったようだ。

でもカミラは息子殺しの真犯人が別にいると知って、犯人を捜してる。こわや~

精神病棟にて

ウェンディは子どもたちにNoを突き付けられ、自ら精神病棟に入院する。ベン叔父さんが入ってたところね。

頭がおかしいウェンディヤバすぎ。

えーこれどう終わらせるんだろ。なんか怖くって最終回を永遠に見たくない気分。

 

最終話:バード家の運命やいかに

世間的には良い人風のウェンディの父を、ルースはクズだと見抜いてくれた。シャーロットとジョナを説得して、母子の絆を再生させてくれた。

ルース良い子。

家族4人で精神病棟からの帰り道、よそ見運転で車がクラッシュしてひっくり返ってしまう。あれま、オデッセイがぁぁぁ

もはやこれまでか。と思いきや、4人とも無傷だった。奇跡すぎる…

雨降って地固まるのバード家であった。

トレーラーハウスにて

朝、ルースが目を覚ますと、庭にはラングモア3兄弟がいる。かっこいいルースパパンが肉を焼いてて、弟2人は歌を歌ってる。なんて平和なんだ。

「目の前に湖があるのに、プールを作るなんてどうかしてる」と呆れるワイアット。

ルースの死亡フラグが立ってるようで心配。

財団のパーティー

バード夫妻の資金洗浄はルースとレイチェルに引継ぎ、FBIとカミラを交えて契約を結ぶことに成功。

ミズーリ・ベル・カジノでパーティーが開かれ、大物からの寄付金が集まりまくって、バード夫妻は乗りに乗っていた。

そんなとき、カミラがショー・メディカルのクレアに、息子の事で問い詰める。

「ルース・ラングモアよ」

あれまー。こんなところで白状しちゃったよ。

ナバロの移送

カミラの計画通り、ナバロは移送中に殺されてしまった。あっけな

ルースの最期

ルースが真っ白なドレスを選ぶなんて珍しいと思ったら、待ち伏せしてたカミラに撃たれて殺されてしまった…アーメン

バード家にて

パーティーから帰ると、私立探偵がいた。ヤギのクッキーBOXに入ったベンの遺骨のことで脅される。今さらめんどくさ!

そこにライフルを構えたジョナが現れる。

ー完ー

感想

いいね。

反省せずに前へ進んで行くバード家らしい終わり方。

最後、両親は「撃て」の表情をしていたけど、ジョナは賢いから威嚇射撃で追い払ったんだろう。

今さらベンのことを、しかも雑魚キャラが持ち出して拍子抜けしたけど、主要キャラほとんどいなくなって、もうやることは無さそうだから終わるしかないって感じ。仕方ないかぁ…

ルースの遺産はスリー君が継ぐのかな?

何も努力しないで大金ゲットできていいな。最初はジョナより年下っぽい感じだったけど、今や何歳の設定なのかわけわかんなくて、しっかりしてそうだから1人でも真面目に生きていってくれるだろう。

 

シーズン4後半の感想

ウェンディの父との物語は蛇足だったかなと思ったりするけど、モンスターが作り出された要因として必要だったのかな。

饒舌さは自分を守るために身に着けたものなんだろう。

女としての生きづらさとか、母親として頑張れば頑張るほど空回りして理解されない感じとか、共感できるところが多くて、見てて痛々しかった。

マーティに愛されていることが救いだった。

ナバロの姉のカミラが最初はただの主婦って感じだったけど、途中から凄みが出て部下たちを仕切れそうな威厳があった。

カミラ的には、ルースは生かして利用した方が得策な気がするけど、衝動的なハビの母もやっぱり衝動的だったってオチなのね。

メキシコのカルテル代表で頭のキレる人はいないのか?

 

バード家について

物語は身近では起こらないような完全ファンタジーだけど、家族のやり取りがリアルでしっかりしてるから、オザークの世界に違和感なく入り込めた。

特に全力の夫婦喧嘩が楽しかったな~

マーティはなんだかんだいって、ウェンディを大切に扱ってるのが良い。

ウェンディには扉を開けるけど、他の女性にはしないとか、何となくする日常の仕草が相手によって微妙に違っていて、ジェイソン・ベイトマンの繊細な演技が好きだった。

ウェンディの媚びるような上目遣いとかも絶妙なウザさで、ローラ・リニーもほんと上手。

この2人の演技にずっと魅了されてた。

それにしてもウェンディは欲張りで満たされない女だよね。

こんな酷い状況でも、基金のお金で貧乏人を救おうとしてるし。偽善とかじゃなくて本心ぽいところもウェンディらしい。

マーティが離れられないのは、無茶な妻をなんとか満足させることで得られる達成感がたまんないんだろう。

従順なルースとでは味わえないもんね。

 

ラングモア家について

スリー以外全員死んでしまった…

やっぱり「ラングモア家の呪い」ってあるんだわ。でも最後、スリーがミズーリ州の大地主になるオチには救われたけどね。

シーズン1で、底辺家族にいるルースが賢いマーティと出会ったことで、人生が変わっていくところが面白かった。

生まれる家が違ったら、優秀で綺麗なお嬢さんとして成長してただろうに。

ルースのパパが出所して女を用意してあげたときに、パパから「次はブロンドにしろ」とか言われて嬉しそうにしてたルースが印象に残ってる。

普通に働いて、一軒家に住んで、家族とただ普通の生活がしたかったんだよね。

夢が叶ったときには、パパもワイアットもいないし、虚無感がすごかっただろうな。成功って喜びを共有できる人がいてこそだと思う。

最後抵抗せずに死んでいったのは、本人もその辺を気付いていて、この世に未練が無かったのかもしれない。天国ではみんなと再会して笑顔で過ごしてることでしょう。

 

全44話感想

面白かった!

ネットフリックスオリジナルで人物像がこんなにしっかりした脚本は珍しい。終わったの寂しい。

シーズン1が一番好きだな。

マーティが暴力ではなく話術で人々を納得させていくのが爽快だった。嫌々ながらに家族が協力する流れも、愛に溢れていた。

正当防衛だけど、シーズン2でマーティが神父を殺したことで、このドラマの方向性が変わってしまった気がする。

「全て他人が勝手にやったことだ」っていう方針で夫婦で慰め合うのが頭おかしくて好きだったんだよね。そこからは言えなくなってしまった。

あくまでバード家は命を狙われる側で、一般家庭がどうやって交渉して切り抜けるかっていうところに面白味があったと思う。

妻のウェンディまでルースパパの殺害指示を出してしまうし。殺すことを解決策にしないで、ビジネスマンのマーティをもっと堪能したかった。

どうでもいいことなんだけど、すごく気になっているのは、マーティの足の爪のその後。2枚くらい剥がされたよね。根本からめくられてもまた生えてきたりするのかな?

あと、神父が不幸すぎた。純粋すぎて利用されてしまったよね。ジークが素敵な家族に引き取られることを祈る。

本当にこれで終わりなんだよね?寂しいよー

※他感想はこちら↓
シーズン:【1】【2】【3】【4-1】【4-2】


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