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ホラー漫画「海の闇、月の影」ネタバレ感想~愛と憎しみは表裏一体

umiyami

中学生の時に夢中になって読んだ漫画『海の闇、月の影』。ブックオフでたまたま見つけて大人買いしてしまった。

久しぶりに読む「うみやみ」はぶっ飛んでて面白い。そして切ないの。

著者は篠原千絵先生で、コミックスは全18巻(第1巻発売は1987年)。ストーリーは、高校生の双子が同じ男性を好きになり、選ばれたのは妹の方。ある出来事で特殊な能力を身に着けた姉が嫉妬に狂い、妹の命を狙うというお話。

姉は特殊な能力でやりたい放題。でも、好きな人だけはどうしても手に入らなくて、もどかしくて切ないの。

双子から好かれるイケメン男子は能力が無く普通の人間ってところも面白い。主要キャラの中で一番弱いの。姉と妹の愛の物語だから、当て馬的な存在だね。

篠原先生の有名な作品では「闇のパープルアイ」とか「天は赤い河のほとり」とかあるけど、私は「うみやみ」が一番好き。久々に読んで感動が蘇ったので、全18巻のあらすじと感想を載せたいと思います。

<あらすじと感想>
1巻 2巻 3巻 4巻 5巻 6巻
7巻 8巻 9巻 10巻 11巻 12巻
13巻 14巻 15巻 16巻 17巻 18巻

1巻あらすじ


(電子コミックebookjapan)

流風(ルカ)と流水(ルミ)は一卵性の双子。陸上部の克之先輩に二人とも好意を持つが、告白されたのは妹の流風だった。

ある日、陸上部のハイキングに出かけると突然の雨にあう。ほら穴に逃げ込もうとすると岩が崩れ落ち、ほら穴からのガスでそこにいた部員たちは死亡する。

ただ生き残ったのは流風と流水の二人。その日以来、流水の行動がおかしくなる。

流水は壁をすり抜けたり、宙に浮いたりできた。妹に嫉妬する流水は流風に危害を加えようとする。そして、流水から逃れようとした流風も宙に浮く力を見せた。

◆感想◆
双子で同じ人を好きになるって、これ切なすぎる設定じゃないの。愛する人のために仲が良かった姉妹が憎しみ合うなんてね。
二人は別々の高校に入学すれば良かったのに。家でも一緒、学校でもさらに部活まで一緒だと、出会う人が同じだから、素敵だと思う人も同じになってしまうよね。
流水ったら、そんなことしても克之は振り向いてくれないのに。一人空回りしていて、なんだか痛々しいよ。

 

2巻あらすじ


(電子コミックebookjapan)

克之は流風を守ろうとして、二人の力の秘密を調べた。その結果、古代の細菌が原因だとわかる。

不思議な行動をとる流水を観察していた流風は、月の満ち欠けで能力が変化することに気付く。そして、その能力は他人を感染させることができ、その感染者を意のままに操れた。

流水は自分の家族や陸上部のメンバーなど、身近な人を感染させ、流風を襲わせた。

◆感想◆
これって今でいうゾンビ的なお話だよね。
両親や姉に命を狙われるなんて、悲しすぎるよ。
でも流風には克之がいるから、それほど同情する気持ちはわいてこない。
めちゃくちゃする流水の方が、とても孤独で可哀そうに思ってしまう。

 

3巻あらすじ


(電子コミックebookjapan)

克之は自分にウイルスをうつしてほしいと流風にキスを迫る。そこで二人は初めてのキスをするが、克之に特別な能力は現れなかった。

学校へ行った二人は、流水に感染させられた陸上部の部員たちに囲まれる。取り押さえられた克之は、流水にキスをされる。

克之は感染したふりをして、隙をついて流風と逃げる。

先に流風とキスしていた克之は、免疫抗体ができていたため流水から感染しなかった模様。

◆感想◆
もう何が何だか…(汗)
キスシーンがとても綺麗で一瞬だけ物語を忘れてうっとりしてしまう。
スタイルが良いよね。
壁ドンとかこの時代からあったんだなぁ

 

4巻あらすじ


(電子コミックebookjapan)

克之の自宅に身を寄せた流風。二人の不在中に流水が克之の両親を殺す。その光景を目撃した克之の弟は気が狂う。

流水は何をしても満足しなかった。

そんな時、流風たちの前に、金髪の男・ジョンソンが現れる。流風はジョンソンに車ごと海に突き落とされ、その能力を試される。

ジョンソンは古代菌の研究者だった。彼は双子が殺しあわず生きる方法があると言う。

◆感想◆
好きな人の両親を殺してしまうなんて…。
何も悪いことしてなくて良い人たちだったのに。無慈悲…
愛情が憎しみに代わってしまったんだね。

 

5巻あらすじ

流水は流風に内緒でジョンソンを味方につける。

流風の前から姿を消した流水は、転校の手続きを取っていた。転校先の高校は政財界の子弟が集まる城惺高校だった。流風と克之は城惺高校に乗り込むと、職員はすでに流水に感染させられていた。

怒った流風はついに流水と一対一の対決に挑む。

<昔 あたしたちはひとつの卵だった。どうしてそれが二つにわかれて生まれたのだろう。一つに生まれていれば、ひとりの人間として克之に愛されたのに!>

結果、二人が相打ちとなり、重傷を負う。

◆感想◆
流風ったら、ジョンソンにキスされてしまったことを克之に報告するのね。それを聞いた克之は嫉妬しちゃって、強引なキス!キュンときたわ。

克之が無能すぎて良さがちっともわからないんだけど、スタイルが良いから流風と並ぶと絵になる。

 

6巻あらすじ

重傷を負った流水と流風はジョンソン宅で眠っていた。ジョンソンは双子と同じ能力を持っていた。三人で協力して世界を支配したいと言う。

一方、城惺高校に戻った克之は、体育館の爆発に巻き込まれ、行方不明となる。

流風はジョンソンから、克之が亡くなったことを聞かされる。怒った流風はジョンソンの命を狙う。

実は克之は生きていた。弟がいる実家に、まだ感染していない友人二人を連れて戻り、流風を救い出す作戦を練る。

◆感想◆
最愛の克之が死んだと聞いて、双子は相当怒ってるね。二人とも白目だよ…。
でもジョンソンを殺したからってスッキリするわけじゃないのにね。

 

7巻あらすじ

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(電子コミックebookjapan)

実はジョンソンは双子だった。肉体は一つで中身は一卵性の双子、だから一人でも能力は二倍とのこと(え…?)

克之がジョンソン宅に押し入り、流風を助けようとするが、すんでのところで流風はジョンソンに連れ去られる。

流風が目を覚ますと実家にいた。外に出ると町の人たちは全員、ウイルスに感染していた。町から脱走しようとするが、感染者に捕まり殺されかける。ピンチな流風を克之が救い出すが、ジョンソンに阻まれる。

◆感想◆
もうめちゃくちゃ…
殺し方が残酷ですわ…
そんな中、時々うっとりするようなキスシーンを挟んでくれるのよね。ありがたい。

 

8巻あらすじ

怪我をした流風が病院に入院していると、感染した刑事が現れ医師を殺す。混乱の中、克之は流風を連れ出す。

その後、二人が重大な伝染病にかかっているとのニュースが流れる。変装して出かけるも、克之が流水に捕まり、後を追った流風はジョンソンに捕まる。

しかし克之と流風は何とかして逃げ出す。

ジョンソンは密かに治療薬を開発していた。その薬を手に入れるために、流水と流風は手を組んだ。

◆感想◆
ジョンソンさんったら、キスの仕方で流風と流水の違いを見分けるのね。
って私、キスの感想しか書いてないな
克之が普通の人間で能力がないから、なぜ双子が克之にそんなに執着するのかわからない。

 

9巻あらすじ

薬を手に入れるため、流水と流風はジョンソンを殺すが、処方せんは5つに分けられ、各地にばらまかれる。流風たちは処方せんを求め、山奥のペンションへ行く。そこで次々と不気味な殺人事件が起こる。

犯人は、オーナーの子どもの真琴だった。真琴はジョンソンから能力を与えられ、処方せんの端切れを持っていた。

◆感想◆
ジョンソンの最期は切なかった。悲しい過去を背負ってたのね。流風ったらおとなしいふりして、ジョンソン殺してしまうんだもの。
克之は彼女が殺人を犯す場面を見ても好きなのかな?不思議
それにしてもこの巻やべーよ
死体がゴロゴロ
そんな時でも克之ったら流風とイチャイチャしようとするんだから…

 

10巻あらすじ

流水が流風のふりをして、真琴を殺す。第1の処方箋は流水の手に渡ってしまう。

流風たちは第2の処方せんの持ち主・水凪 薫(ミズナギカオル)を探し回る。水凪は大学生の男で、最近家族が火事で死んだとのこと。

その後、克之の友人が死亡したニュースが流れ、流風が水凪のいるビルの屋上に行くと、流水もいた。そこに水凪が現れ、克之が人質にとられていた。

◆感想◆
ペンションで
「ひとりじゃ5人埋めるのとてもムリだ」
って疲れた様子で克之が帰ってくるけど、遺体を埋めてたのね。すごい世界

そしてまさか流水が幼児の真琴ちゃんを殺してしまうなんて…。幼児の殺害シーンなんてドラマでも見たことないから、衝撃だわさ

 

11巻あらすじ

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水凪に捕らわれた克之は体中傷だらけだった。流風と流水は水凪のアジトへ行くと克之と共に冷蔵庫に閉じ込められる。3人は何とかして脱出する。

水凪は感染したせいで、愛する人を失っていた。水凪は自分と似たような歪んだ性格の流水のことを気に入る。流水は行き場のない気持ちを受け止めようとする水凪に対してイライラしていた。

その後、水凪は流水だと思ってプロポーズすると、それは流風だった。その光景を見ていた流水は踏ん切りがつき、克之への気持ちがさらに大きくなる。

◆感想◆
切ないな~。
流水は水凪のことを好きになりかけてたのに、流風と間違われちゃって
「克之さんはあたしと流風を間違えたりしないわ」
だって。これは悲しい…
あと、冷蔵庫に閉じ込められた克之を助けようと、運転手を感染させて車ごと部屋に突っ込んだのは笑ったわ。なんでもありだな

 

12巻あらすじ

第2の処方せんは流風が手に入れた。第3の人物と思われる桐原卓也のもとを流風と克之が訪ねると、そんなものは知らないと言われる。

流水の罠に引っかかった克之はあやまって流水を抱いてしまう。流風にうしろめたい克之は関係がぎくしゃくする。

そんな時、流風は不思議な手に襲われる。その手は克之の元カノ・今日子も襲った。流風と克之は今日子のマンションへ急ぐ。

◆感想◆
水凪の最期が衝撃的であっけなくてしばらく開いた口が塞がらなかったわ。よく色んな殺し方を思いつくもんだ。
克之ったら、一途なだけが取り柄だったのに、浮気してしまうなんて…。さらに好感度ダウン

 

13巻あらすじ

第3の能力者の”手”によって重傷を負わされ克之は、今日子のいる病院に搬送される。これ以上克之に迷惑をかけたくない流風は、克之との別れを決意する。

実は、第3の人物は今日子だった。

◆感想◆
克之の元カノ・今日子さんなかなか濃いキャラで、都合よく医者なのね
「今、克之を助けられるなら、あとの患者なんか全員死んだってかまいやしないわ!」
だって!スゴ!
とか思ってたら、まさかの、第3の人物だったのね。予想しなかったわ

流水は、克之が今日子に取られるなんて、流風より許せないんだろうね
「克之さんと別れるってのはいい心がけだね、流風。だけどあんな女に克之さんを渡すなんて、やっぱりバカだ!」
流水笑ってる。こえーよ…
克之が無能すぎて、めっちゃ迷惑かけまくってるの(汗)。その男をめぐっての女のバトル面白いね。

 

14巻あらすじ

大雨で避難するため今日子は克之を連れ出す。流風が排水溝に閉じ込められ克之が助けに戻る。混乱の中、電柱が倒れてきて、今日子が身代わりになり感電死する。

流風は形見として今日子から受け取ったロケットのペンダントに、第3の処方せんが隠されているのを見つける。

次に第4の処方せんの持ち主・森尾真由夏が現れる。彼女は飼い犬・シンの首輪に処方せんを隠していた。流水は真由夏を殺すが、実は第4の能力者は犬のシンであった。

シンは動物を自由に操る能力を使って、ねずみの大群に二人を襲わせた。

◆感想◆
処方せんを持ってる人たちは洗脳されてるだけで、実は良い人だったのよね。それが見えるから切ない。
それにしてもネズミの大群キモい。

 

15巻あらすじ

流風と流水は犬のシンと戦うが、第4の処方せんは流水が手に入れる。

最後の処方せんを求めて流風は、犬のシンと共に海辺の水族館へ行く。5人目の能力者は姿を現さずに流風を襲うが、その能力はこれまでの4人の能力を全て合わせた強力なものだった。

そして、ついに姿を現した5人目は,、死んだジョンソンの従弟で、しかも双子だった。

◆感想◆
ジョンソンは生きてるんじゃないかと思いきや、本当に死んでいたんだね。
少女漫画の一番手男子・克之がもはや空気状態(汗)

 

16巻あらすじ

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ジーン・ジョンソンの従弟のイアンとクリスを倒すために、流風と流水は手を組む。しかし、二人が買い物中に彼らが現れ、捕まってしまう。

彼らの目的は、自分たちの研究した人工真珠の技術を使って、流風たちを1対の双生真珠にして海に沈めることだった(え?)

その手始めに流風たちの姉が犠牲になる。

◆感想◆
ときどき双子が気持ちを通わせる瞬間があってホッとする。本当は憎しみ合いたくないだろうに。克之がいるせいで…。全部、克之のせいだ!

 

17巻あらすじ

最愛の姉を殺された流水と流風は、力を合わして彼らを倒す。しかし、その能力を警察に知られ、追われる身となる。

克之は二人を、ウイルスの治療薬を研究中の乃木教授の元に連れて行き、治療を受けさせる。

◆感想◆
イアンもクリスも犬のシンも可哀そうな最期だったね。この双子に関わるとロクなことがない。

流水ったらイアンのキスのダメ出し
「ジーンはもっとテクニシャンだったし、克之さんはずーっと熱っぽい。あんたが一番ヘタだよ、イアン」
こ、これは傷つく…。ドンマイ、イアン

 

18巻あらすじ


(電子コミックebookjapan)

双子は治療を受けても能力はなくならなかった。イアンが持っていた真珠が割れて、中から第5の処方せんが出てくる。処方せんは、流風が2枚、流水が3枚持つこととなった。

二人は処方せんをかけて最終決戦に挑む。それはどちらかの死を意味した。

流風は満月の夜、実家で制服に着替え、最初にウイルスに感染した思い出の海へ行くと、制服の流水がいた。

二人の決闘が始まり、流水の圧倒的なパワーに流風は厳しい状態となる。その時、月が欠けはじめ、それと同時に能力が薄れ、二人は相打ちとなる。流風は無事だったが、流水は致命傷を負った。流水は能力を増加させたため、月の影響を強く受け、能力が薄れる速度も速かったとのこと。

「あたしがやったことの幕引きは、あんたの義務だ」

最後に流風は流水の頭にピストルを当て、引き金を引いた。

政府より流水に関わったもの全てを焼却処分するよう指示が出て、形見が欲しいと泣き叫ぶ流風

「流水の形見ならあるさ。きみだよ。流風」

処方せんが5枚揃い、幕が閉じる。

今ーー 
海の闇が明け、月の影が消えてゆく -end-

◆感想◆
詩的なエンディングが涙を誘う。
流水はただ愛されたかっただけなのにね。一人空回りしてみんなを傷つけて死んでしまった。悲しい…
克之め!あいつが双子の周りをうろつくのがいけないんだよ。克之さえ現れなかったら、双子が争うこともなかっただろうに…。
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかよくわからなくて、読み終わった後に何も手につかない感じは久しぶりかもしれない。

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