1997年放送の昼ドラ「砂の城」41話から50話を紹介します。
40話では、長生きの彩ばあさんがとうとう死んでしまった。
ピュアな杉彦は父(比羅夫)と父の妹(美百合)が愛し合っていたことを知り、どう消化していくのでしょうか。
杉彦になってから、脚本は別の方が書いてるみたいだけど、そういえば中島先生の作品「新・牡丹と薔薇」で杉彦ちゃんが出てきてた。
同じくとってもピュアで、まぁ色々あるんだけども…
ここで杉彦を書けなかったから20年後のドラマに出してあげたのかな?なんて勝手に思い巡らせたりしてる。
![]() |
原作:一条ゆかり「砂の城」 |
・登場人物
・41話:悩める杉彦
・42話:ラウンジピアニストの杉彦
・43話:20歳の杉彦
・44話:恋煩いの杉彦 ←New!
※45話以降はぼちぼちアップします
登場人物
★磐城美百合(37):大場久美子
人形作家 兼 クラブのホステス。27歳で血の繋がらない双子の兄・比羅夫を亡くし、息子の杉彦を我が子として育てる
★杉彦(17):佐藤アツヒロ
亡き比羅夫の息子。アメリカの音楽学校へ通うピアニスト
★船村伊佐子(37):白石まるみ
美百合の高校の同級生。雑誌の編集長
★津田山:五代高之
美百合へ永遠の片想い中
41話:悩める杉彦
美百合叔母ちゃんと父が愛し合っていたことを聞かされた杉彦が出て行った。
独りぼっちになった美百合は、自暴自棄となる。
画家の北帆先生が親切にしてくれてるのに、エロ親父扱いだし。これはちょっと失礼すぎる。
津田山にも迫ったりして「見損なった」とか言われてる。津田山、意外と理性ある。
伊佐子の職場にて
杉彦がやってきた。母さんを殺した美百合が許せないと言う。そりゃそうだ。
「あなたの両親と美百合とのことはね、誰が悪いわけじゃないのよ」
いやいや、ぜんぶ美百合のせいだろ。
伊佐子は美百合ファンだから甘いのなんの。世話してくれた美百合にもっと感謝しろとか言ってる。
ちょっと!杉彦17歳なんだけど!
美百合のマンションにて
悩める杉彦がやってきた。
なんと、美百合が手首を切って、ベッドで静かに眠っていた。
また~?自殺未遂騒動飽きた。
美百合がホステスしてるときのバブリーなスーツ姿が可愛い。小柄だけど頭身バランスが良いんだろうな。前回の真っ赤なスーツも似合ってた。
42話:ラウンジピアニストの杉彦
杉彦が輸血に協力してくれたおかげで、美百合は一命を取り留める。
「行かないで、どこにも行かないでよ美百合さん」
「いいの?私はあなたのお母さんを死に追いやった女なのよ」
いいわけがない。
でも自殺未遂が功を奏して、杉彦の男の守りたい本能を呼び起こしたみたい。
美百合のそばにずっといたいってさ。やめときなって~
数日後
美百合が勤めるクラブで杉彦がピアノ演奏のバイトを始めてる。
グランドピアノにイケメンって素晴らしいハーモニー。
なんなんだ、この美しい空間は…
そんなところに北帆先生がやってきた。杉彦が美百合の失態を詫びて土下座してる。
自分のせいで美百合が夢を諦めることがイヤみたいだけど、北帆先生への無礼はまた別の話だと思うぞ。
その後、杉彦は美百合にも説得する。そのうち主題歌が流れ出した。これ初めてのパターン。
あぁ~♪
寝ても~覚めても~♪
あぁ~♪
あなたの~こと~ばかり~♪
夢に向かう2人の姿にワクワクしないのはナゼだろう…
あんな失礼ぶっこいたのに、北帆先生が許して展覧会に出させてあげてる。男どもが美百合に甘すぎる。
たまに挿入される回想シーンが癒し。わがままな美百合を優しさで包み込む比羅夫がすんばらしくイケメン。10代の頃の関係性好きだったな。
43話:20歳の杉彦
平成8年 あれから2年後の春
美百合は人形作家として成功し、教室を持っていた。ホステスを辞めて柔らかい雰囲気になってる。
風呂上りにバスタオル1枚で家の中をうろついて、杉彦にイヤがられてる。
こんな調子で距離が近いもんだから、杉彦はピアノに集中できなくてイライラ。
<お母さんなんて言わないで…お母さんなんて…>
どうやら叔母さんに恋している模様。なんでまた…。音楽学校に可愛い子いないんか?
お見合い
伊佐子は半年前に甘えん坊の年下男と結婚したとか。おめでとー
独り身の美百合を心配して、勝手にお見合いをセッティングしてくれた。
そうとは知らず、出かける仕度をする美百合と杉彦。
「ねぇ知ってる?最近、年の離れたカップルが流行ってるんだって。僕たち恋人に見えるかな」
杉彦どうかしている。
レストランにて、伊佐子オススメのお相手の男性がやってきた。
ちょっとおじさんすぎるけど、弁護士だとかでなかなか良い物件。娘さんも美人で良い子っぽい。
杉彦はこの子と恋愛すればいいのに。ジェラシーで酔っ払って荒れてますわ。
ふむ…。毎度回想シーン入れてくんないかな。
44話:恋煩いの杉彦
美百合は母親業に専念したいからと、お見合いを断った。もったいない。
「杉彦君はあなたを女として見てる」
伊佐子は間違いが起きる前に別居した方がいいと言う。
美百合も前から薄々気付いてはいたけど、他人に指摘されたことではっきりと自覚したみたい。
翌朝、アトリエで寝泊まりすると言ってスーツケースを持って出て行った。
津田山のとある一日
津田山がバーを訪れると、飲んだくれの杉彦がいた。
立派な鼻筋とか、整ったフェイスラインとか、ふさふさな髪とか、色々比べてしまってゴメン。
「どうせ僕は比羅夫の代わりなんだよ」
駄々っ子な杉彦に、津田山は独り立ちしたほうがいいと渇を入れる。励ましたつもりだったのに、美百合のストーカー呼ばわりで責められてる。かわいそ。
その後、寿退職をしたい女(急に誰これ?)から結婚を迫られて、やけくそでOKしたよ。
愛の告白
いよいよ杉彦は我慢できなくて、美百合に愛の告白をする。
とっても真剣なのに、美百合からお子ちゃま扱いされ、しかも「好きなのはあなたの父のヒラフ」とか言われて玉砕。
母と子としての関係が大事だからわかってほしいとお願いされる。
最後、抱き着いてきた美百合をベッドに投げ捨ててる。ところどころ女の扱いが雑なんだよな。
今までは何ともない会話の流れで「え…正気?」っていう瞬間が多々あったけど、ただただ普通に時が流れてゆく。脚本家チェンジは大きい。
![]() |
ebookjapanで読む |