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「ベター・コール・ソウル」最終話(S6-13話)ネタバレ感想・結末など


Netflixオリジナルドラマ「ベター・コール・ソウル」シーズン6の13話(最終話)を紹介します。

別人として生きていたソウルだけど、おばあさんに正体がバレて通報されてしまった。

このまま逃げ切るのか、捕まるのか…。ソウルにどのような未来が待っているのでしょうか。

「ベター・コール・ソウル」

原題:Better Call Saul
制作:アメリカ AMC
S1  全10話 2015年
S2  全10話 2016年
S3  全10話 2017年
S4  全10話 2018年
S5  全10話 2020年
S6  全13話 2022年

登場人物

★ソウル・グッドマン/ジミー
(ボブ・オデンカーク)
本名 ジェイムズ・マッギル。弁護士活動中、指名手配犯となり、ジーン・タカヴィクの名で隠れて生活する

 

最終話あらすじ

ジーン(ジミー)はあっさり捕まってしまう。

ライバルだったオークリーに連絡し、補助弁護士を頼む。聴聞会では、DEAの夫を殺されたマリーも参加する。

罪を読み上げられ、普通に換算すると終身刑と懲役190年らしい。

「私は恐怖に支配されていた」

ジミーはウォルターに脅されて仕方なく代理人を務めたテイで語りだす。委員は呆れてるけど、作戦として聞き入れてくれたみたい。目標は懲役7年半だそう。

最後にハワードの新情報で取り引きしようと話し出すと、キムがすでに供述書を出したと聞かされる。

裁判にて

事前に「キムにも関わる証言をする」と言ったのが回り回って本人の耳に入り、キムも来てくれた。呼ぶためのウソだったみたい。

裁判官曰く、重罪だけど求刑は懲役7年(!)だそう。

オークリーがメモで<大丈夫、求刑どおりになる>と見せた途端、ジミーが饒舌に語りだした。

ウォルターと共謀して何百万ドルも稼ぎ、自分なしでは麻薬帝国は築けなかった。ハワードの件では反省せずに逃げ、優秀な兄チャックを困らせて自殺へ追いやってしまった。

なぜか自分に不利になることばかり証言してしまうジミーであった。

刑務所にて

シナボンで働いてると思ったら、刑務所でパン焼いてたー。

弁護士に呼び出されたら、黒髪ボブカットのキムがいた。弁護士証に有効期限がなかったから入れたらしい。

「7年まで下げさせてたの?」

「やるだろ?」

でもあの証言で懲役86年に伸びたみたい。キムをかばうためだったのかな。

ー完ー

 

最終話感想

なんだか哲学的で私には難しかった。

昔から何があってもずーっと変わらないジミーが、最後の最後で自分をさらけ出したってこと?

チャックの遺書を読んで途中で本音を語りだして弁護士に復帰したシーンと重なって、これも本音っぽく見せたウソだと思って見てた。

でもそのままシュンと物語が終わってビックリした。

暴露するんだったら、12話でキムに電話で暴言吐く前にやってほしかった。あれでジミーの評価が地に落ちてしまって、私はもうダメだ。

元嫁とは9話で今生の別れとして、遠くで近況を聞いたジミーが自分自身で答えを出したのなら見直したかもしれない。

ダマして裁判来させてかっこいいところ見させるなんて、何も変わらないなーと思った。

ウォルターとかチャックとか出てくれてたのは嬉しかったな。ただそれだけ。

 

シーズン6感想

後半尻すぼみになってしまったけど、前半はめちゃくちゃ面白かった。

ナチョ、ラロの逃亡に、ガスとの直接対決。やっぱりカルテル側の物語が華があって盛り上がる。田舎の景色や青空も綺麗だし。

ジーン・タカヴィクは蛇足だったな。白黒画面が長くてしんどかった。

10話以降はBBファンへのサービス回で、9話が最終回だと思ってる。

でもここまで描いたのなら、刑務所内のジミーの生活も見てみたい気もする。看守とかいろんな人を味方につけて、楽しく過ごしそう。

 

全63話感想

ブレイキング・バッドと違って、女性と子供に優しい世界で見やすかった。あと、男と対等に会話ができるキムを配してくれたのが、イライラが少なく楽しめた。

制作する時代の違いもあるかもしれないけど。

どっちが面白いとか比較するのは野暮だよね。

死にそうな状況だけど、この年にはまだ生きてるから、なんとか乗り越えるんだろうな、とか考えながら見るってのが、歴史ドラマを見ているような感覚だった。

シーズン1では、トゥコがキレ芸を披露してくれたり、マイクが孫の子守りをする理由がわかったり、ブレイキング・バッドの思い出の人たち再登場で懐かしみながら楽しんだ。

シーズン2では、マイクがトゥコを刑務所送りにする話が面白かった。叔父のヘクターも歩いていたね。

シーズン3では、めんどくさい兄弟喧嘩も佳境に入り、この頃はジミーの味方だったから、チャックをやっつけた法廷は爽快だった。

でも最終回まで見たあとでチャックの立場を考えると、すんごい切ない。私もジミーの本質を見抜けてなかった。反省です。

シーズン4では、いよいよラボの建設が始まったり、マイクはガスの仕事を手伝ってるし、車いすのヘクターが誕生したり。ブレイキング・バッドの舞台を作り上げた成り行きを知れてうれしかったな。

シーズン5では、なんといってもサバイバルシートの再登場だよね。全体を通してシーズン5が一番好き。

サラマンカ対ガスの攻防も激しくなってきて、楽しかった。

シーズン6では、ブレイキング・バッドに出ていない登場人物が次々と退場していくのが、予想は出来ていたけど寂しい気分だった。

ラロとハワードがあのラボの床下に埋まってるなんて…。指示したマイクはもういないけど、ショベルカーを操作していた男か遺体を投げ入れた男が証言してくれないかな。ラロはどうでもいいけど、ハワードは家のお墓に入れてあげたい。

後半、まさかBBの時代を飛び越えて、未来を描くとはね。マリーは夫がいたときよりしっかりした女性になって綺麗なままだったし、ヒューエルは捕まらずに地元へ帰ったという情報を聞いてホッとした。

 

勝手にいい男ランキング!

最終回はあれだけど、なんだかんだずっと楽しかった。魅力的なキャラがアルバカーキに生きていた。

そこで、素敵なシーンを思い出しながら、いい男ランキングを勝手に発表したいと思います。

※ただの個人的な好み順です

1位:ナチョ/イグナシオ・バルガ

厳しい立場でも信念を貫いたナチョかっこいい。ゴツい見た目にキンキラのアクセサリーが似合ってて、坊主頭も色っぽい。

父親をダシにスパイをさせられる逃亡者ナチョがドラマティックで好きだった。

2位:ヘクター・サラマンカ

目ぢからとベルを鳴らす指使いが好き。サラマンカの甥っ子たちがすごく慕ってるんだよね。たぶん身内にはとんでもなく優しいんだろう。

3位:マイケル・エルマントラウト

あんなおじいちゃんほしい。少し離れたところで見守っていてほしい。

狙撃手セットのカバンを持ってウロウロしてるのかっこよかった。サバイバルシート自分の分だけじゃなく、複数枚入れてるとか有能すぎ。

4位:ガス/グスタボ・フリング

ジャケットを脱いだ時の体の厚みにやられた。

冷静さの裏に、地下のラボをどうしても完成させたいという執念と、並々ならぬ復讐心が見え隠れする瞬間があって、人間らしさを感じた。

ブレイキング・バッドではラスボス的なオーラだったけど、ここではまだ道の途中だもんね。

5位:トゥコ・サラマンカ

昔から全然変わってなくてほっこりした。もっと登場するかと思ったけど、刑務所入ってからは音沙汰なしだった。まぁ出てくると厄介だしね。

6位:ナチョパパ

揺るがないパパかっこいい。

同じく息子を亡くしたマイクとは対照的に、真っ当な道を歩くことを訴え続けた。マイクへチクリと言い返したり、カルテルの儚さを象徴づける人物だった。

7位:ヒューエル・バビノー

スリの腕前と頭の形が好き。何を食べたらあの体型を維持できるのだろうか。

8位:ハワード・ハムリン

嫌われ役を買って出て、大局を見て大胆な決断を下す手腕がステキだった。他人に対して冷徹になれないと、合法的にリッチになることは難しいんだろうと感じた。

異常なジミーとボクシングの対決をしようとしたのは、ほんとに生粋のお坊ちゃまなんだと思った。

9位:チャック/チャールズ・マッギル

ずっと厄介な男ではあったんだけど、ハワードがジミーに陥れられる手順を見てから、見え方が変わった。風評被害って怖い。

母親までもジミーの味方で、孤独だったろうな。

弁護士として活躍している姿をもっと見たかった。

10位:ソウル・グッドマン

主役なのにゴメンナサイ。

ハワードのものまねがツボすぎた。あれ大好き。日焼けメイク笑える。

あと、キムをガス宅へ向かわせるときの「大丈夫だから行っといで」の目配せがめーちゃくちゃ好き。絶妙な優しい顔するよね。

とにかく楽しいドラマを作ってくれてありがとうという気持ち。これで最後なの寂しい。


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