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映画『ベスト・キッド2』ネタバレ感想~ミヤギさんとダニエルさん沖縄へ


1986年公開の映画「ベスト・キッド2」を紹介します。

1作目のダニエルが空手大会で優勝した後すぐから物語がスタート。師匠のミヤギさんの父が危篤となり、ダニエルを連れて日本へ帰ります。

2作目はそんな二人の沖縄での珍道中物語

ロケ地はアメリカやフィリピンとのことで、頑張って作った沖縄が興味深い。時代考証がめちゃくちゃなんだけど、日本へのリスペクトが感じられるし、真面目さが逆に笑えます。

34年後のドラマ「コブラ会」に繋がるシーンが多々あるので、その話も盛り込みながら、感想を載せたいと思います。

『ベスト・キッド2』

原題:The Moment of Truth Part II
公開年:1986年
上演時間:1時間53分
監督:ジョン・アヴィルドセン
音楽:ビル・コンティ

キャスト

★ダニエル・ラルーソー
(ラルフ・マッチオ)
母子家庭でひとりっ子。ミヤギ先生から特訓を受け、オールバレー空手大会で優勝する

★宮城成義
(ノリユキ・パット・モリタ)
ダニエルが住むアパートの管理人。一人暮らし

★クミコ
(タムリン・トミタ)
ミヤギさんの地元の村に住む女の子

★渡口サトウ
(ダニー・カメコマ)
地元の名士

★渡口チョウゼン
(ユウジ・オクモト)
サトウのイトコ

★ユキエ
(ノブ・マッカーシー)
ミヤギさんの元カノ

ラルフ・マッチオ出演
「アウトサイダー」
U-NEXTで観る

 

空手大会その後

空手大会でダニエルが優勝し、2位になったジョニー(ウィリアム・サブカ)がコブラ会師範のクリーズ(マーティン・コーヴ)に首を絞められてる。これは泣く…

でもそんなところにミヤギさん登場。待ってました!

クリーズはミヤギさんに殴りかかるんだけど、よけられて車の窓をグーで割る(2回も)。あらあら…拳が血だらけですわ…

さらに言葉でビビらせるミヤギさん強っ

でも最後は、クリースの鼻をフニっとつまんで許してあげるの。

「人を許す心を持たぬ者は、死ぬよりつらい日々を生きねばならぬ」

いいこと言う~。ミヤギさんかっこいいなぁ

その後ダニエルが、ミヤギさんちで名誉勲章をみつけて、額に飾ってあげるんだよね。でもミヤギさんたら、そんなもん飾ってどうするんだ?って感じ。

もらったのも運だって言ってるし、心が大事だって。

すごいなー。達観してるね。

ちなみにドラマの「コブラ会」では、シーズン2の5話で、コブラ会の生徒がミヤギ道場をめちゃくちゃにしたとき、ミヤギさんの形見の勲章も無くなってしまうの。

34年前のやりとりを知ってると、ほんとさらに怒りがこみあげてくるよね。

 

それから6カ月後、沖縄へ

みやぎさんの父が危篤だと連絡が入り、ダニエルと沖縄へ。

空港に迎えに来てくれた車に乗ると、ミヤギさんを目の敵にするサトウが現れる。

このサトウは、ミヤギさんが45年前にアメリカへ渡った原因の人物。

当時、ミヤギさんの恋人だったユキエが、金持ちの息子のサトウと婚約。それを無視したミヤギさんはサトウから敵視されて決闘を申し込まれたらしい。争いが嫌いなミヤギさんは戦わずにアメリカへ渡ったとか。そうだったのね~

ダブルのスーツを身にまとった、ヤクザ風のサトウさんがさぁ。嫌がらせばっかりするんだけど、なかなか愛嬌があって憎めないんだよね。悪人役なのになんだかほのぼのする。

サトウさんの甥で一番弟子のチョウゼン君もダニエルに対して嫌がらせばっかり。めんどくさいわ~

シャツの第3ボタンまで開けて、金のネックレスがギラギラしてる。脱ぐとかなりのマッチョだよね。こちらもなんだか憎めないキャラ。

 

元カノのユキエさん

ミヤギさんが日本にいた時に結婚を考えた相手のユキエさん。アメリカへ渡ってから1度も連絡を取っていなかったんだって。

ミヤギさんが惚れるだけあって、ユキエはとっても美人で素敵な女性だ。

ユキエはミヤギさんの居場所はずっと知っていたけど、相手の沈黙を尊重して連絡しなかったとか。そして独身を貫いたんだね。

お父さんは沖縄を去った息子のことを「正しい」と言ったらしいけど、ミヤギさんは間違いもあると言う。

「おまえを連れていくべきだった」

きゃー。急に大胆。ここは米国人ぽいね。

 

村のクミコちゃん

村の女の子のクミコがめちゃくちゃ可愛い。

なぜか髪の毛がボサボサなんだけど、一重の涼し気な目元に鼻がスッと高くて、日に焼けてるけど透明感がある。和風美人だね。

そしてけっこう気も強いんだよね。チョウゼン君がダニエルさんに一発蹴りをいれたら、クミコがトマト(?)を背中に投げつけてた。

アリ(エリザベス・シュー)はアメフト選手と良い仲になったらしいから、ダニエルさんもすっかりフリーで、クミコと良い仲になってる。ダニエルさんの彼女はいつもとっても可愛い。

あまりにも争いが起きすぎて、もうアメリカへ帰ろうってなったとき、クミコを誘うんだよね。アメリカを知らないクミコは、気に入られるかな?って心配すると

「もう気に入られてる」

だって!!勝手にアメリカを背負うダニエルさんイケメン!!

 

氷割り勝負

ダニエルさんとクミコがたまたま入ったお店で、氷割りでお金を賭けてる。ここは本当に沖縄か??

チョウゼン君が現れて、勝負を持ち掛けられてる。これはめんどくさいことになった。すると、ミヤギさんとサトウさん登場。この集合っぷりが面白い。

ダニエルは無謀な賭け事に反対するんだけど、ミヤギさんは大金を賭けるんだよね。

「気合いだ」

とか言って、ミヤギさん頭おかしい。そして目をつぶって祈ってるの笑える。

ダニエルは気合を入れて、6枚の氷を割った!!すごい!

これは「コブラ会」でダニエルがお祭りで披露しようとしていた氷割りだね。ここに出てきてたんだー。

 

台風上陸

やりたい放題の地主のサトウから村人を守るため、ミヤギさんはついに決闘の申し込みを受けた。

でもそんなとき、台風がやってきた。

みんなで防空壕(!)に避難するなか、な、なんと、サトウがいた掘っ立て小屋が崩れてしまう。チョウゼン君は見捨てて自分だけ避難してるし。

柱の下敷きになったサトウさん。ミヤギさんがチョップで柱をたたき割った!

そういえば沖縄の空港に着いたとき、丸太をチョップで真っ二つにしているサトウさんのポスターがあったよね。そのときダニエルが「丸太を折れる?」と聞いて

「わしは丸太に襲われたことはない」

と言ってたの。ここで繋がるとはね~。なんか感動した。

さらに、避難を促す半鐘の高い所に少女が取り残されているのを、ダニエルが救助してくれた。大雨で大変だ。

 

盆踊り大会

台風のときに救助してもらった件で、心を入れ替えたサトウさん。急に良い人キャラになって、弟子のチョウゼン君を破門にしてる。

さらに、城跡を明け渡してくれて、村人たちは盆踊り大会を開くことが出来た。よかったよかった。

クミコがソロで踊りだすと、チョウゼン君が乗り込んできた。

ここでチョウゼンがクミコちゃん殴ったとき「はぁ?!?!」と思ったわ。

そして、ダニエルとチョウゼン君の決闘が始まる。

 

でんでん太鼓

ドラマ「コブラ会」S2の1話で、でんでん太鼓が出てきた時は、なにそれ?と思ってたけど、2作目で出てきてたんだね。

最後、ミヤギさんが静かにでんでん太鼓を取り出した。他の観衆も鳴らし始めるんだけど、なぜか全員、無表情!不気味だわ~。一応ダニエルを応援してるっぽい。

このおかげでムキムキなチョウゼン君ををボッコボコに。すごいじゃん。とどめを刺そうとして、

Live or die ,man?」

って一応聞くんだね(ここの言い方がスーパーヒーローみたいで好き)。チョウゼン君は「死」を選ぶんだけど

「Wrong!」

って言って鼻をフニっとつまんだ。なんたるほっこりエンドなの!

ミヤギさんのウインクとドヤ顔で終わるの良いわ~

 

あとがき

今まで1作目しか知らなかったので、2作目がこんなに楽しめる映画だとは思わなかった。

笑えるところが多めだけど、所々でミヤギさんの格言みたいなのが心に染みるし、最後の締めがほんと心が温まって良い。

そうそう、ドラマ「コブラ会」の話になるけど、、、

ジョニーは「最大の防御は更なる攻撃だ」と言ってたけど、ミヤギ道は「空手に先手なし」で、自分からは仕掛けない教えなんだよね。正反対だ。

でもこの「空手に先手なし」って一見紳士的だけど、奥が深くて。まずは相手に攻撃させて、相手の強さを知ってから、次の攻撃に出た方が有利っていう戦術の意味もあるらしい。確かに、むやみやたらに攻撃するより、その方が賢いかもね。

ところでクミコさんの中の人はまだ女優さんしてるのかしら?「コブラ会」のシーズン3では沖縄ロケもやったとのことなので、出てくれると嬉しいな。

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