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映画『ベスト・キッド3』ネタバレ感想~迷子のダニエルさん


1989年公開の映画「ベスト・キッド3」を紹介します。

2作目で沖縄へ行って帰ってきた直後のお話。

ミヤギさんとダニエルが仲良く暮らすなか、落ちぶれたコブラ会師範のクリーズは、友人の協力で2人を陥れようとします。

ダニエルがそれに抵抗しようとするんだけど、なかなか上手くいかなくて、迷走しまくる物語。

3作目ともなると、めちゃくちゃ愛着が湧いてきて、ダニエルの成長物語がこれで完結すると思うと寂しい気分。

『ベスト・キッド3』

原題:The Karate Kid ,Part3
公開年:1989年
上演時間:1時間52分
監督:ジョン・アヴィルドセン
音楽:ビル・コンティ

キャスト

★ダニエル・ラルーソー
(ラルフ・マッチオ)
母子家庭でひとりっ子。ミヤギさんと仲良し

★宮城成義
(ノリユキ・パット・モリタ)
ダニエルが住むアパートの管理人。一人暮らし

★ジェシカ
(ロビン・ライヴリー)
ミヤギ盆栽店の向かいの陶器店に勤める女の子

★ジョン・クリース
(マーティン・コーヴ)
コブラ会道場の先生

★テリー・シルバー
(トーマス・イアン・グリフィス)
コブラ会道場のオーナーでクリースの戦友。廃棄物処理会社の社長

★マイク・バーンズ
(ショーン・キャナン)
シルバーがクリースの敵を討つために雇った空手の達人

 

沖縄から帰国

ミヤギさんとダニエルが出会ったアパートが、沖縄に行ってる間にオーナーが代わっていた。

てっきりミヤギさんがオーナーだと思っていたけど、ただの雇われ管理人だったのね。無職になってしまってダニエルが心配してる。

荷物を出したガランとした部屋に、木の風鈴がある。

これってドラマ「コブラ会」で、ジョニーの息子がダニエル宅で娘を見かけたときに、頭にぶつけたやつだよね!(同じものではなさそうだけど)

ほえー、ダニエルが木の風鈴を今でもぶら下げていたなんて、胸熱だ。

 

盆栽店オープン準備

ダニエルは母が親戚の介護で留守のため、ミヤギさんの自宅で暮らすことに。

無職になったミヤギさんを案じて、盆栽店を開くためのお店を勝手に借りるんだよね。資金は2作目のチョウゼン君から巻き上げたお金だそう。繋がってて笑える。

ダニエルがほんとどうかしてて、ミヤギさんを説得するときの熱弁も狂気を感じる。

そんなダニエルだけど、向かいの陶器店に勤めるジェシカと恋の予感。なぜかいつも可愛い子からモテモテなんだよね。危なっかしい所が魅力なのかな。

ちなみに沖縄のクミコは東京の舞踊団に入ったため、お別れしたらしい。

ジェシカがマカロニチーズを持ってきて、ダニエルにあーんして食べさせたら

「10点満点で…これは…11点だ!」

って言うの。バカっぽくて可愛い。プラス1ってところがミソだよね。

 

そのころコブラ会は、、、

空手大会以来、生徒が去って閑古鳥のコブラ会。自業自得なんだけど、絶好調なコブラ会を知ってるだけに、なんだか切ない…

そこで師範のクリースは、元戦友で成金のシルバーに泣きつく。

このシルバーが、手足が長くて体重もあるし、めちゃくちゃ強そう。アントニオバンデラス風でかっこいいんだけど、私は何だか苦手だなぁ…

人との距離感がやけに近くてオネエっぽい目線がなんとも…

クリーズもシルバーも、韓国のヤン氏の弟子だとか。この時代からそんな立ち位置だったとは驚き。

シルバーは空手が強いバーンズを雇い、ミヤギさんとダニエルをギャフンと言わせる計画を立てる。

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今年の空手大会

ダニエルは去年優勝した空手大会に、今年も出ようとしていた。しかしミヤギさんは、トロフィーを守るための訓練は意味がないと言い、出場に反対する。

ミヤギさんっぽいね。ダニエルも理解してくれたみたい。申込書を燃やしてる。

一方、シルバーに雇われたバーンズは、ダニエルを試合に出させようとしてる。これがシルバーの秘策ってやつか。

ダニエルが従わないせいで、ミヤギさんのお店がめちゃくちゃになって、盆栽も盗まれてしまった…

ミヤギの木

ミヤギさんの話では、沖縄から持ってきた盆栽を、”悪魔の大釜”という危険な場所に植えてあるとか。

ダニエルはその木を売ってお金にしよう(!)と、垂直降下が得意なジェシカに教えてもらいながら、崖の下に植えてある木を取りに行く。

崖の下に下りるとバーンズたちにロープを奪われてしまう。仕方なく試合に出るサインをしてしまった…。も~余計なことするから~

 

コブラ会道場入会

勝手に出場を決めたダニエルに、ミヤギさんは稽古をつけなかった。そこで、良い人を装うシルバーに誘われてコブラ会に入会する。

ドラマ「コブラ会」でダニエルが、道を誤って自分もコブラ会に入った事がある。って生徒たちに語ってたけど、本当に入会していたんだね。

ダニエルがコブラ会の道着を着てるし!

ここのシルバーの教えるクイック戦法がほんとどうかしてるの。

シルバーのクイック戦法

ルール1:足が立たねば戦えぬ
ルール2:息ができねば戦えぬ
ルール3:目をつぶせば戦えぬ

もうこれ空手じゃないよね。

 

コブラ会道場退会

相手を叩きのめす技を練習するうちに、ダニエルの性格は凶暴になっていった。もう目がおかしい…

それでもなんとか自分の間違いに気付いたダニエルは、タイトル防衛をやめることを告げるために、シルバーのもとを訪れる。

するとシルバーが悪の顔になり、バーンズクリースが現れる。

3人はダニエルをバカにすると、ミヤギさん登場!!デカい男たちをボコボコにやっつける。

正義と悪をわかりやすく描いてくれてるから、成敗したときはスッキリするね。

そしてミヤギさんによるダニエルの稽古が始まる。さらに垂直降下で、木をあった場所に植え戻す。

 

試合当日

去年の優勝者は決勝戦だけ出ればいいとかで、色々すっとばして、ダニエルとバーンズの試合が始まる。

反則技ばかりのバーンズに、ダニエルは次第に恐怖を覚えるが、ミヤギさんは、

「最強の空手は心の中にある」

とアドバイス。普段の型の練習を思い出し、バーンズをやっつける。

ー完ー

結局、コブラ会は2年連続で2位で、そのあと消滅してしまったってことか。

その33年後に弟子だったジョニー(ウィリアム・サブカ)がコブラ会を再開するんだよね。そんな話、よく思いついたなぁ

しかも同じキャストってところが胸熱だよね。

イケおじに成長したジョニーとダニエルの2ショットが見れるなんて、当時だれが想像したことでしょう…。ほんと感慨深くて、楽しいドラマを作ってくれてサンキューって感じ。

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あとがき

ミヤギさん筆頭に、登場人物がみんな頭おかしい。

でも最後はいつもほっこりまとめてくるんだよね。この観終わった後の幸せな気分が心地よい。

大自然をバックに、2人で型の練習するシーン好きだな。この時に流れる曲も印象的。最後の試合の盛り上がりで、ダニエルが型をやり始めたのはめちゃくちゃ笑ったけど。隙ありすぎでしょ。

若きダニエルの話はこれで完結なんだよね。盆栽の木のように根を張って、自分の力で成長しろ、ってミヤギさん言ってたもんね。親離れ子離れの時を迎えたってことか。

クリース先生出演
「ランボー 怒りの脱出」
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ベストキッドあらすじ感想はこちら
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