安藤なつみ先生の『私たちはどうかしている』を紹介します。
2016年12月から「BE・LOVE」にて連載開始で、2020年7月現在でコミックは既刊12巻となってます。まだ完結していないのね。
物語は主人公の幼少期からスタート。和菓子屋に住み込みで働いていた母親が殺人犯として捕まります。15年後、被害者の息子と再会し、和菓子作りを頑張りつつ、犯人も捜しつつ、ツンデレ跡取りとの生活を楽しみながら、どうかしていきます。
とにかく登場人物全員がどうかしていて、誰にも共感できず。でもそこが逆に心に引っかかって、続きが気になってしまうという、楽しい作品となっています。
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この表紙とっても可愛い。淡い色打掛がいいね。
<1巻のあらすじと感想>
1話:再会
2話:お祝いのお菓子
3話:結婚
4話:光月庵
5話:常連の注文
1話:再会
5歳の大倉七桜は、住み込みで働くことになった和菓子屋職人の母に連れられて、創業400年の歴史をもつ「光月庵」を訪れた。
そこの一人息子・椿は、明るくて人懐っこい性格で、すぐに七桜と打ち解けた。
1年が経ったある朝、七桜が椿を探していると、椿の父親が血まみれで倒れていた。近くには血の付いた椿が突っ立っていた。
椿の謎の証言で、なぜか七桜の母が捕まってしまう。そのせいで七桜は光月庵を追い出されてしまう。
15年後ーー
21歳に成長した七桜は「花岡」と苗字を替えて、和菓子屋職人になっていた。
ある日、茶道家の娘さんから、引き出物の御菓子を作ってほしいと頼まれる。お相手のひいきの和菓子屋とどちらが美味しいか比較して決めたいとか。
対決する和菓子屋は「光月庵」だった。七桜は過去を思い出し、対決を断ってしまう。
職場には毎日「花岡七桜の母親は人殺しです」という迷惑メールが届き、解雇されてしまう。
トボトボと帰宅中、知らない和服のおじさんに声をかけられ、手紙をもらう。送り主は母だった。
その手紙を読んで七桜は、対決することを決意する。
そして和菓子対決の日、会場には椿がいた。
◆感想◆
ツッコミどころ満載だけど、そこを指摘するのは野暮だよね。ぶっ飛んだ世界をお気楽に楽しもうと思う。予想外の展開すぎて、1話で心掴まれたよ。
第2話:お祝いのお菓子
15年前の椿とは違う、骨ばった手。子どもの頃”さくら”と呼んでいたから、七桜のことに気付いていない…?
色々気になるけどひとまず置いといて、七桜は依頼人の喜ぶ顔を思い浮かべて製作に取り掛かる。
出来上がった緑色の御菓子の名は「葉桜」。一瞬の輝きよりも、本当の幸せは日常生活にあるということを表していた。
みんなの心を掴んだと思いきや、お相手の親は光月庵に断れないとか。勝負は最初からついていた。
庭に出た七桜は突然椿に腕を掴まれ
「ねぇあんたさ、俺と結婚しない?」
「いいよ」
わたしはどうかしている…
ちなみに母の手紙には「私は何もやってない」と書かれていた。
◆感想◆
いや~ほんとどうかしてるよ。突然のプロポーズにポカンだし、それに即返事するなんて、どうかしてる。
てか警察が無能すぎない??
3話:結婚
本気で結婚するなら3日後に光月庵に来いという椿。
ちなみに七桜の母は、事件の裁判中に突然倒れて亡くなったとか。七桜は真実を知るために結婚することに決めたらしい。
3日後ーー
七桜は15年前にいた光月庵を訪れる。
奥に通されると、椿の結婚式が執り行われていた。式の途中で割り込んで手土産を渡す。
栗の入っていない真黒な羊羹の名は、月のない夜「新月」
光月庵(月)がなくても和菓子の世界は美しい
椿は宣戦布告のメッセージを気に入ったのか、親族の前で七桜と結婚する宣言をして、キスをする(!)
ほんとどうかしている…
◆感想◆
毎回、和菓子の紹介が楽しみ。椿はなんでわざわざ自分の結婚式の日に呼ぶかな。もうちょっとスマートなやり方があると思うんだけど…。
第4話:光月庵
椿の母は激怒して椿に平手打ちする。
七桜は椿の母に、15年前の事件を持ち出し、それを知ったうえで椿と結婚したいと宣言する。
そんなとき、認知症っぽい椿の祖父が、相手方の親族の前に現れ、土下座して謝りだす。支援に目がくらんで結婚にこぎつけたけど、そんなことなしに店を立て直してみせるとか。
椿も同じ思いがあり、決められた結婚をぶち壊したかった。
七桜は犯人を突き止めるために、ここへ来た。
お互いの利害が一致して、七桜はそのまま椿の家に住むこととなる。
◆感想◆
七桜に結婚式をぶち壊してもらうとか、椿は自分でもっと早く破談に持ち込めなかったのか?お相手の娘さんが可哀想すぎる。
いよいよ物語が動き出した感だね。
第5話:常連の注文
朝になり、七桜は光月庵の作業場に通され手伝うことに。その合間に、ママのことを知るお客様がいないか、過去の注文票を探す。
明日は三坂神社のお祭りがあるため、お店総出で忙しいらしい。そんななか、七桜は常連の客の白藤様から注文を受けたと言う。たぶん会うためにウソついてる?
壁ドンでめちゃくちゃ激怒する椿。自分で作ると言い出す七桜を断り、椿は徹夜で御菓子を作る。
翌朝、七桜は一人で御菓子を持って、椿の婚約者として白藤家へ挨拶へ行く。
な、なんと、椿が作った御菓子は、真っ赤な色をしていた。それを見た七桜は過去の惨殺事件を思い出し、息が苦しくなって倒れてしまう。すると椿が現れた。
「罰ですよ。彼女は嘘をついていたようなので…」
◆感想◆
こわー。椿はどういうつもり??
でも七桜ももうちょっと計画的に動けないかしら?一人で会ったことのない常連の客に、結婚のご挨拶に行くとか…。常識を考えようよ。
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